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ウツヌケのおはなし④

前回の続きです。
前回は、東京への転居がウツヌケの大きな一歩となったお話しでした。

今回は、東京に転居してからのこと

適応障害からの復活の過程において
して良かったこと

④ルーチンワークから始める
です。

夫の仕事の都合で東京生活は1年と決まっていました。そこで、雇用期間が原則1年で、不特定多数の人との対面の業務がない仕事を探し、希望に近い職場を見つけることができました。

前職と比べて単純・容易な仕事だったため、すぐに慣れました。周りにも可愛がってもらえて人間関係も良好でした。退勤後に気になるお店に立ち寄れる体力もつきました。

同時に、前職では自分が自分を苦しめていたことに気がつきました。

適応障害を発症した当時、男性が9割以上の職場で理系総合職(♀)が珍しかった分期待が大きく、自身もその期待に過剰に反応していました。

例えば、当時は、いわゆる電話恐怖症でした。きちんと応対できなかった時に「こいつ大したことないじゃん」という空気を過剰に感じて怖くなり、過度に緊張してぎこちなくなっていました。

新しい職場は同じ雇用形態の人ばかりで雇用期間も決まっているため、過度に期待されることもなく、応対のパターンは決まっていたので恐れずに電話も取れ、気づけばクレーム対応もできるようになっていました。

私の場合、
ルーチンワークから社会復帰を始めることで、のびのびと働くことができました。周囲の踏み込みすぎないさっぱりとした人付き合いも、私に合っていたと思います。

期待は時に怖いものだと思います。

自分の実力がともなっていないのに、過度に期待されるのは辛い。
でも、一番自分を苦しめていたのは、
期待に過剰反応し、余計なプレッシャーをかけていた自分だったことに、この時気がつくことができました。

そして、東京で働き始めた前後、
完全に薬を断つことができました。

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