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メルカリの浸透と価値を測る「ものさし」の私的変化

メルカリを始めて7年ほど。
いつのまにか取引件数は300件近い。その半分以上は出品。

私は、メルカリなどフリマアプリが購入先の選択肢に入って、物の価値のことをよく考えるようになった。

メルカリ市場での流通価格は、消費者のその物に対するリアルな価値を示してくれてると思う。
こんなにダイレクトにリアルな消費者の声、物への評価を示してくれるツールって無かったと思う。だから面白い。

例えば服を購入する時、
『「購入価格」「メルカリ市場での流通価格」』を意識する。この計算結果を購入するかどうかのものさしの1つとしている。(小さいほど購入のハードルが下がる。)

人気のブランドであっても、メルカリ市場では新品が定価の半分以下になってしまうこともあれば、

逆にビンテージものなどは満足するまで楽しんだ後でも購入価格より高値になったりする。

この傾向、子ども服市場で顕著に感じる。

そのため、正規店からタグがついた新品の子ども服を購入することはほとんど無くなってしまった。
購入した時点で価値が半分以下になり、一度着たらほとんど価値が無くなり、さらに、特に子ども服はすぐにサイズが合わなくなるから。

それでも新品を購入する時は、正規の新品にメリットがある時(肌に直接触れる肌着など)に限られる。

一方で、面白いのは、ユニクロなど新品がリーズナブルな価格帯のものは、購入価格とメルカリ市場での中古の流通価格の差が小さいこと。
ただし、メルカリ出品で得られる利益は1件あたりほんの少し。利益よりも出品の手間の方が上廻る低価格帯のものは、むしろ正規店で新品を買って、使わなくなったら雑巾などに再利用している。

(メーカーとしてはこの状態の方が購買活動が繰り返されて良いのかもしれない。)

新品・中古品を問わず、市場での価格とメルカリ市場での価格の相関関係があまり無い価格帯・メーカー・カテゴリーがある。

メルカリの出現以降、百貨店やイオンに入っているような子ども服ブランドって経営厳しいのではと思うのです。
(そんなガメツイことを考えず、かわいい!だけで購入する親が大半?)

この辺のことを研究した論文とかあったら読んでみたいと思うこの頃。

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