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最高に痺れる映画『ボヘミアン・ラプソディー』

こんばんは!

久しぶりに映画の感想を書こうと思う。

今回はいつぞやの金曜ロードショーで放送された『ボヘミアン・ラプソディー』について語る。

忙しくて録画したものをずっと放置したままにしていたので最近観たらこれが面白い!そして爽やかな涙を流してしまった。😁

見終わった後はしんみりとした寂しさが襲うが彼らの力強い曲が心に響いて離れない。

『ボヘミアン・ラプソディ』とはイギリスの有名ロックバンド、「クイーン」のボーカルフレディ・マーキュリーの人生を描いた伝記映画だ。映画の題名は彼らの曲名からきている。

私はこの映画を観て久しぶりに痺れるという感情を思い出した。

電流が駆け抜けるぐらいの衝撃というか……オリンピックで金メダルを取る試合を目の当たりにしてしまったかのような気持ちになった。

自分の生い立ちや思考に劣等感のある主人公が自らの才能を生かして成り上がっていくという王道なストーリー展開となっている。勿論全て思い通りに行くわけではなく挫折や誤った道を歩んでしまうという場面もある。

フレディがバンド仲間と出会い初めてアカペラで歌を披露した時は鳥肌がたった。歌で人を認めさせるなんてカッコいい!😎

私がこの映画を観て痺れた!と思った場面を紹介していこうと思う!

①「クイーンは定義できない」とレコード会社と言い争う場面

レコード会社からヒット曲と似たような曲を作るように提案されたクイーンのメンバー達は反抗する。

安定思考になってしまうのはよく分かる。

有名になる前は変わったことをして色々と世間の目を惹こうと工夫を重ねるけれども一度世間から認められると「ああ。これがウケるんだ。このままでいいか」となってしまう。

安心・安全に走った瞬間、想像力は死ぬ!(大袈裟だろうか……笑)

このセリフが言えるクイーンのメンバー達が最高にカッコいい。

フレディが発した言葉なのだがメンバー全員が頷くところがグッとくる。

彼らの音楽に対する真剣な姿勢、自分達を誇りに思っている姿に心打たれた!

創作物を生み出すのに周りの様子を伺ってはいけない。

自分達の信じてきたもの、何を表現したいのかを貫き通すことが大事なのだと改めて感じ取ることができた。

②「あなたはここにいちゃダメ」と大雨の中フレディがメアリーに助言される場面。

このシーンも胸に迫るものがあった。

突然クイーンから独立し活動を始めたフレディ。
生活は荒れており、飲んだくれ、遊び呆けていた。それはクイーンを抜けた孤独感を誤魔化すためだったのだが本人はそのことに気がつかずに一時の快楽に溺れる。

元恋人のメアリーがフレディの様子を見にやってきて投げかけた言葉が私の中ではとても印象に残っている。

「あなたはここにいちゃだめ。家に帰らなきゃ」

セリフはうろ覚えだがフレディに「ここにいるべきではない」と助言してくれるのだ。

メアリーは本当に素晴らしい人だと思う。ジムもだけど!😁
ここまで人のことを真剣に思いやってくれる人なんているのだろうか……!

自分の居場所を見定めるのは難しいけど誰かに利用されるようなことがない場所にいたいものだ。

クイーンがフレディにとって家族であり、自分の居場所だったんだと気がつくことができて安心した😊


③「自分が何者かは自分で決める」と力強くフレディが発言する場面

エイズに感染し、死を意識したフレディ。当時エイズは発見されたばかりの不治の病だった。

クイーンから離れていたフレディは再び「ライブ・エイド」で舞台に立つことを決意する。

その場面に強く胸打たれた。

クイーンメンバーとの和解、確執のあった父親との和解。
肩を組み合う姿は心の底から良かった!と思ったし涙ぐんでしまった。

映画はライブ・エイドの場面で締め括られる。まるで私もライブ会場にいるかのように感じられた!臨場感のあるカメラワークが素晴らしい。

思わず歌い出してしまいたくなる気持ちも分かる。実際歌ってOKな上映会があったらしい。楽しそう!😎

エンドロールで実際のフレディの写真、肺炎で亡くなったことが述べられるとしんみりとした気分にさせられた。敢えて死を描かず、ライブで華々しく終わらせるところが良かったと思う。

『ボヘミアン・ラプソディ』がこんなに人を感動させるのは……

人の輪に入りたい。でも自分らしさは失いたくない。

ということに多くの人が共感しているからではないだろうか。

人と同じ方が安心するし共同体に入ることができる。しかし人と少しでも違うと共同体から外され忽ち孤独になってしまう。

本当はみんな違って当たり前なのに……。
自分らしく生きるのは本当に難しいし辛いことも多い🥲
最近の私の重圧といえば恋愛や結婚だろうか笑

世の中は「多様性を認めよう」という方向に動きつつあるがそれでもまだ世界に根付いたテンプレートは生き残り続けている。そう簡単に取り外せそうにない。
私も頭では「自分の道を行けばいいじゃん」と理解してはいてもテンプレートが気になってしまうことがある。ああ、私の人生ってテンプレート通りじゃないなあなんて思い悩んでしまう。

フレディの「自分が何者かは自分で決める」という言葉は軟弱な私の背を押してくれた。

うん。やっぱり自分は自分でいいんだ。
というか自分は自分のままでしか生きれない。笑

今日はクイーンの曲でも聴きながら過ごそうかな!

本日も最後までお読み頂きありがとうございます😊

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