シェア
日向
2023年8月2日 11:09
走ってアパートに帰る気にもなれず友人たちとよく集まる公園に行った。珍しく誰も居なかった。私はいつも、隠れたい時に行く公園の中の奥まった場所にある建物に上り夕日が夜に変わり星が煌めき始めるのをぼーっと見ていた。あー。スーパーで買ったものあそこに置いてきちゃった。せっかく、朔の誕生日だから朔の好きなグラタン作ろうと思ったのに。用意もう今からじゃ間に合わないな。ぼーっと眺め
2023年8月2日 05:54
あれから、数ヶ月が経ち二人暮らしにも慣れた。あの日家に帰ると私の服やら家具以外の荷物が家にあった。「なんで?」と聞くと「もう、あの家に帰らなくていい。よく頑張ったな」 と言われ初めて幼なじみの前で家族のことで泣いた。もう、いいんだ。と思った。あの後姉からも連絡があり「あんたがそんな状態だったなんて知らなかった。」と言われ、ちゃんと隠せてたんだと心底安心した。「ただ
2023年8月2日 05:27
今日も親に無視される。姉は、もう成人して家を離れ年子の兄を母は溺愛していた。私は、ある程度なんでも出来た。勉強もスポーツも……。兄が出来ないことを私が簡単にやるから気に食わなかったみたいで母はいつも私を無視した。父は仕事でほとんど家に帰らなかった。死にたかった。公立進学校のトップになっても成績表で良い結果を出しても馬鹿な兄の事を褒める母。私は、産まれて一度も褒められた
2023年8月2日 04:40
田舎の空はいつも星が近かった。親に嫌われて家に居場所がなかった夜。部屋の窓から空を見れば星が光ってた。夏でも夜は肌寒い田舎は、外に出て寝転ぶと綺麗に澄んだ空気が星をより一層輝かせていた。悲しい時辛い時どうしようもない時よく、部屋の窓から抜け出して空を眺めて、タバコを吸う。そうしてるのを知ってる幼なじみから短いメッセージ。「いまどこ?」「かいだん」「公園おいで」