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Twitterをお休みしていた間、手術してましたの巻。

皆さんどうも、お久しぶりです。クックロビンです。
ちょっと事情がありまして、ここ一か月ほどネットをお休みしていました。
いきなり書き込みを止めたことで、皆さんにご心配をおかけしてしまいました。本当にごめんなさいm(__)m
ですがこれにも理由がありまして、実は目の手術を受けたんです。
その辺の経緯をお話出来たらいいなーと思って、こちらに書き記している次第です。

異変は突然に


何から伝えればいいのか

春休みも終わり、そろそろ本格的に暖かくなったかなーという頃。
私は常用しているコンタクトを外そうとして、いつものように目の中に指を入れました。
そのとき指がちょっと瞳を掠めて、(あれ…)と思うと同時に違和感を感じたのです。

(あ、ヤバ。なんか入ったな)

こういうのはよくあることなので、やれやれと思いつつ鏡に向かいまぶたをきゅっと持ち上げてみましたが、特別異常はありません。

(でもなんかおかしい、目を瞑るとごろごろする)

痛みというより異物感があり、けれど自分で見る限り何も入っていないし、充血しているようでも無い。
あーあこれは病院に行き決定だ、でも明日は診療休みだし、これは月曜になるまで待たないといけないなと思いつつその日は就寝しました。
不快感を抱えつつなんとか我慢し、月曜にかかりつけの眼科へ行くと「まぶたの裏にまつげが付いていたよ」と言われ、やれやれこのくらいで済んでよかったと安心して帰宅の途に着きました。
ところがぎっちょん(古っ)、話はこれで終わらなかったのです…

その日の夜。
いつもどおり眼鏡をかけてベッドの中に入り、本を読んでいました。

(…あれ、なんかおかしい。文字が消えて見える)

普通なら目は文字を追えば、そこがくっきり見えます。
しかし私の目は文字を捉えようとすると、なぜかその文字だけが消えてしまうのです。例えば

桃太郎さん

この文章の中の「太」という字を見ようとしたとき

桃 郎さん

といった具合に、一番ピントを合わせたい部分がふっと消えてしまうのです。

(ありゃ、なんかおかしいな)

何度も目を擦ってみましたが治りません。
まさかと思いつつ起き上がり、片目を順番に隠して周りを見てみました。
するとたまたまベッド脇に置いていた縦じまのタオルの縞が、ピントを合わせるたびに歪んで見えるのです。

(な、何これ…)

これはおかしいと気付き、明日も病院へ行ってみようと決心し、ドキドキする心を抑えつつ眠りにつきました。

次の日。
またも眼科へ飛び込み、医師に異変の旨を告げるとさっとその顔色が変わりました。
そこからさまざまな検査を受け、出た結果が「黄斑円孔」という病名。
なんぞそれと思う間もなく、医師から「これは手術でないと治らない」「放っておいたらよくない、早めに手術したほうがいい」と告げられました。

Σ(゚д゚lll)ガーン!!

マンガのようですがホンマに頭の中で鐘が鳴った。

そこからあれよあれよという間に手術日が決まり、その説明の際、注意事項として

「手術が終わり担当医師からOKが出るまで、テレビも読書もネットも(!)制限します。その日までそれらは一日の合計が一時間程度にしてください」

ほぎゃああああ!!!
ショックでただ呆然と頷くだけのワタクシ…
その姿はさながら赤べこのようであったと思うのですが、いかんせん自分で自分の様子を確認するのは難しく…


昭和のご家庭ではよく見かけた。

しかし「医師からの通告を破って病状悪化!」なんつーことになっても嫌なので、なんといっても目ですからここは大人しく従うしかないと、泣く泣く帰宅。
そしてその日からネットの時間も最小限に抑え、ひたすら目を労わる日々が始まったのでした。

「黄斑円孔」についての説明


さてここで「黄斑円孔」について説明をば。
メジャーな(?)白内障や緑内障とは違って、皆さんもあまり目にしたことがない病名だと思います。
実際私も聞いたのは初めてで、病院から帰宅したのち光の速さでググりました。以下はその説明になります。

黄斑円孔は網膜の中心にある黄斑という部分に小さな穴(円孔)ができる病気です。主な原因は加齢による硝子体(しょうしたい)の変化です。硝子体は透明なゼリー状の物体で、眼球内部を占めていますが、加齢とともに徐々に溶けていきます。

黄斑円孔 (おうはんえんこう)とは | 済生会 (saiseikai.or.jp)


検査画像だとこんな感じ。

しかし網膜表面に張り付いている薄い硝子体の膜は溶けずに残り、中高年になると網膜から剥がれていきます(硝子体剥離)。硝子体剥離は病気ではなく単なる加齢変化で、多くの人に発生します。
ところが硝子体剥離が起こるときに黄斑部の網膜が引っ張られて小さな穴ができてしまうことがあります。これが黄斑円孔(特発性黄斑円孔)です。特発性黄斑円孔は40代以降に発症し、60代が最多となります。また、他の眼の病気や外傷によって黄斑円孔が発生することもあります。
主な症状は視力の低下、視野の中心がぼやける、ものがゆがんで見える、左右のそれぞれの目でものの大きさや色が違って見えるといったものです。
黄斑部は特に視力に関わる、ものを見る際に重要な部分のため、円孔が発生するとすぐにこれらの症状が現れます。ただし他の黄斑部の病気でも全く同じ症状が現れるので、診断には眼科での検査が必要です。

黄斑円孔 (おうはんえんこう)とは | 済生会 (saiseikai.or.jp)

この病気はいろんな理由で発症するらしく、主なものは

・近眼
・体質
そしてなんといっても
・加齢(太字)

年は取りたくないけれど、それでも生きてるうちはどうしても取らねばならぬ修羅の道…(大げさ)
幸いなことに、年を取ったら必ずなる病気というわけでもないです(ただ誰でも罹患する可能性はある)
そして手術を受ければ約9割の確率で完治するそうで、だけど手術中に白内障を発症したり、術後の経過が悪い場合は再手術することもあるとかなんとか。
もうこの時点でメンタル激凹みなんですけど、かと言ってどうすることもできないので、当日まであんまり深く考えないようにしてました。

そして手術へ


※参考画像です

入院した日に即手術でしたが30分程度で終わり、麻酔がよく効いたのか痛みも無かったです。
ですが大変だったのはここから。

薬での治療はできず、手術が必要です。手術は黄斑を引っぱっている硝子体を切除し、その後に眼球内にガスを注入して終了します。注入されたガスが黄斑部を押さえつけることによって術後数日以内に円孔が完全にふさがれます。
眼球の奥にある黄斑にガスがしっかり当たらないといけないので、術後数日間はうつぶせや横向きなどの姿勢を維持しなければなりません。

黄斑円孔 (おうはんえんこう)とは | 済生会 (saiseikai.or.jp)

要するに注入したガスは軽く、眼球内でも浮いてしまうため、しっかり孔を閉じさせるためには数日ベッドにうつぶせてないとアカンのです!!


こういう状態の枕に顔を入れて過ごします。

しかも私が使用していたベッドは普通の病院によくあるやつで、マットに特別な穴が開けてあるわけでもなく、枕もU字タイプにバスタオルを固く巻き付けただけというシロモノ…。
娯楽というか時間潰しに許されたのは音楽とラジオだけ、起きていいのは食事とトイレと着替えの時だけ(シャワーは3日後から許可された)。
テレビも音声はいいですよ、ただし画面は見ないでくださいねとにっこり笑って宣告されました。
ただ寝てるだけってこんなに辛いんだって、しみじみ思いました。しかも身体の向きを変えられない!
横向きで寝ることが許されたのが、なんと入院して5日経ってから。
その間は腰も痛いし、なにより息が詰まる(物理的に)
枕の下に腕を入れ、少しばかり空気の通る隙間を空けるという技を開発したものの、長時間だとどうしても腕が痛くなってしまいます。
何度も枕と頭の位置を微妙にずらし、楽に呼吸ができるようにはどうしたらいいかとそればかり考える日々。
入院中はずっと眼帯をしていましたから、横になると目を瞑っていた方が楽で、そうなるとどうしても眠ってしまい、なのに眠っても眠っても時計は進まず、しまいには眠りすぎたせいで頭痛がしてくる始末。
さらにはまだコロナが明けて間もないという理由で、面会はほぼ謝絶。
手術する前は「あー、しばらく家事や仕事を休むことができるなぁ。上げ膳据え膳だなぁ」なんて思っていましたが甘かった。入院生活は辛いよ。


眼帯繋がりということで。ヒアウィゴッ!


手術後のあれこれ


眼鏡は必須アイテム!

入院期間は経過にもよりますが、大体1週間くらいで退院出来ます。
ガスが入っているせいでしばらくは黒い膜のようなものに視界を遮られていましたが、それも時間の経過と共に消えます。
ただ術後はあまり紫外線を浴びない方がいいと言われ、目の保護のためにサングラス(眼鏡の上から掛けられるタイプ)と、それまで使用していた眼鏡も買い替えました。度が合わなくなっていたこともあり、ブルーライトカットと紫外線保護強化用のレンズに変更。
仕事も事務や接客ならすぐに復帰していいらしいですが、私は軽作業だったので、大事を取ってしばらくお休みする羽目に。
埃が一番目によくないとかで、家の掃除は1週間ほど禁止。
コンタクトや激しい運動もしばらくNG(当たり前だ)。
ネットや読書、車の運転等は個人差があるようで、医師と相談が必要になります(私はこれらは2週間禁止だった)。

今は術前の生活にほぼ戻っていますが、目の手術、しかも痛みが無いので自制がちょっと難しく感じるときもあって、なかなかその辺のバランスに苦労しています。
それとコンタクトが使えないために、不便だなーと思うことが多いです。
慣れればどってことないんですけど、ピントが一瞬ズレたり、眼鏡を重く感じてしまう(レンズが厚いせい)。
ハアーやっぱり健康が一番だな!とため息を吐きながら思う日々…。

終わりに


ベタ中のベタ(自戒)

近年いろんなことが世界中で起きたせいで、西洋医学に対して疑問を持つ機会が増えました。
ご多聞に漏れず私もそのなかの一人なのですが、だからといって今回の病気は、漢方ではなかなか治らないだろうと思ったこともまた事実。
漢方はどちらかというと予防薬に近いようなので、私みたいなケースで治療するならやはり西洋医学かなと。
なにしろ「目」ですから、治っていく過程は自分でもはっきり分かります。
ですが東洋医学も捨てがたく、長期間服用しても副作用が比較的少なく、その人の体質や症状に合わせて量や中身をカスタマイズできるというのが一番の魅力。
だから症状や環境に応じ、そのつど選んで対処していくのがいいんだろうなという結論に至りました。
それと自分の体調は、日頃からしっかり把握&管理するべきなんでしょうね。もう若くないんだからさ…(涙目)

とにかく皆さんも目はお大事に!
歯は入れ歯がありますけど(それも限界がありますが)、目は替えが利かないですからね❤

おまけ

毎度のことだが古すぎて泣けてくる(おい)