見出し画像

イタリア隔離生活27日目

コロナウイルスによる自宅隔離生活を始めて27日目。

否が応にも時間ができたので、この状況をnoteに記しておこうと思っていたが、あっという間にこんなに日数が経ってしまっていることに驚いた。

ご存知のとおり、イタリアはあっという間に状況が悪化し、続々と厳しい首相令が発令され、ざっくり言うと今は自宅近くで開いている店舗に生活必需品を買いに行く以外外に出ることはできない。少なくとも5月1日まではこの生活を続けなければならないと言われている。

画像4

画像5

※自宅近くのスーパーと郵便局。入店には人数制限があり、列も人と人との感覚を1m以上空けなくてはならない。(ミラノ)

以下、今まで発令された首相令および保険省命令である。

●首相令

3月8日:ロンバルディア州及び北部14県における人の移動を禁止。

3月9日:8日首相令の移動禁止規定をイタリア全土に拡大。

3月11日:必要最低限の生産活動を除く生産活動禁止。

3月22日:一部例外を除く全面的な生産活動禁止。

●保険省令・インフラ運輸省令

3月20日:公園などへのアクセス禁止、運動は自宅周辺で単独で行い、他人との対人距離を保つ場合のみ可能。駅やガソリンスタンドの売店開店等。

3月28日:外国からイタリアに入国する者は地方保健当局へ通報し、14日間自己隔離を行う。

イタリアにおけるコロナウイルス感染の増加はゆっくりと減少しているが、昨日は2,339件の感染者が報告され、新たに766名が死亡した。

本日4月4日時点でのイタリアの状況は以下となった。- I dati della Protezione civile del 4 aprile

コロナウイルス感染陽性者:124,632名
回復者数:20,996名
死亡者数:15,362名


画像1

※路上を消毒するために州の警察車両が活動している様子。(ローマ)

画像2

画像3

※無人のナヴォーナ広場、トレビの泉(ローマ)

3月上旬、毎日通っているバールで流れているTVのニュースでコロナウイルス感染の中国の状況を対岸の火事のように私は見ていた。しかし数日で日常が一変してしまった。楽しそうにアペを楽しむ若者たち、バールで大声で笑いながらゲームをするおじさんグループ、噂話に花を咲かせるマダムたちは今はもう見る影もない。

一昨日、食料品を買いに数日ぶりに外を歩いた。天気が良かったので、少しだけ遠回りをしながら店から帰ると、とても賑やかだった通りは人の影はなく、埃がかぶったショーウィンドウが並んでいるのを見るとまるで世界の終わりを見ているような気分になった。

今はただ、早くあの賑やかな日常に戻って欲しいと心から思うばかりだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?