水害の記録⑭


あの雨の日から、ちょうど1か月が経ちました。
そんな今日も台風がやってきて、床上や床下浸水のニュースが聞こえてくると心が痛みます。
同じような経験をしている人が今もいるのだと思うと、なんて大変なことだろう。
そして、またやってくることも想定しておかないといけない。

しばらく更新が途絶えていましたが、ようやく床下作業もひと段落しました。
前回記録した以降の記録も残しておきます。
床下の泥除け、掃除、消毒まで、およそ1か月かかりました。

8/2(水)
仕事をして、歯医者の定期健診へ。
歯医者も川の傍にあったわりに、普通にやっていたので、気になっていたら、やっぱり床上浸水していた。
入った瞬間に、床上に上がったとわかる臭い。
床上40センチくらいだったようで、床板を上げて地面を乾かしながらの営業だった。
実家の前を通ってみると、実家のゴミの山の回収があったようで、ゴミの山が少し片付いている。
家電や畳などの大型のものはまた後日と見送られたよう。
アパートの土間が泥で異臭を放っていたが、ここに出されていたゴミがなくなったことで、妹たちが泥の掻き出し作業をしていたので手伝う。
この前貸したダクトファンが大活躍しているようで、アパートの床下の乾燥が進んだようだ。
これまでの作業状況をいろいろと妹から報告を受ける。

8/3(木)
仕事をして、日常を送る。

8/4(金)
ダイソーで消毒用のポンプを買う。


秋田市からもらった消毒液を水で希薄して、ポンプに圧力を加えると、霧状に噴射する。


ようやく、床下の消毒がスタートした。
小さなブラシと塵取りで粉塵を一通り取ってから、噴射する。
粉塵取りは一通り終わったつもりでいたが、掃くとまた出てくるのできりがない。
消毒用ポンプは水1L入れて使うようになっているのだけれど、部屋の半分くらいでなくなってしまうので、また地上に戻って、作り直さないといけない。
消毒は、バーッと撒くだけだと思っていたけれど、これまでと同様、それなりの日数がかかりそう。

8/5(土)
AM3時に起床して、床下に潜って消毒。
AM6時に実家へ行って片付けの手伝い。
日中は猛暑で作業ができないので、早朝から手伝いに来るように言われていた。
流れた砂利などを補填するため、敷地内に砕石が2山置かれている。
敷いてもらうとお金がかかるので、自分たちで敷くことにしたと母。
砂利を除雪用のダンプで運ぶ。
敷地内の砂利がなくなった場所に運ぶが、砕石なので、砂利のようには機能しないので気休めに近い。
固まった泥土の上に敷くのもどうかと思って、固いスコップで土を掬い出そうとしばらく頑張ってみたが、なかなかうまく進まず、きりがないのであきらめた。
ゴミ拾い回収後の敷地内には、ガラスの破片など、ゴミの二次被害が広がっていた。
ガラスなどの危険物を一つ一つ拾う。

アパートの水道管には汚水が貯まっていたので、バキュームクリーナーで吸い上げる。
すぐに水がいっぱいになって、水をバケツに移して排水する。これを3回転くらい繰り返して、ようやく水が抜けて、きれいに水量メーターが見えるまでになった。
アパート道路わきの泥に水を流しながら、吸い上げようと頑張ってみたが、石で詰まってしまうので、あきらめた。
バキュームクリーナー(粉塵機)を洗って乾かす。
これのお陰で、本当に助かった。
浸水した水は、こいつがないと何もできなかった。

一度家に戻って着替えて、実家に行ってカレーをご馳走になる。
昼に帰って娘たちにパスタを食わせる。
その後、雄和の陸上競技場に行って長男の1500Mを見る。
家に戻って、娘たちがママの誕生日の飾りつけをする手伝いをする。

作業着がぼろぼろになったので、ワークマンで新調する。

8/6(日)
畑へ。
泥が上がってダメになった畑でも、頑張って育とうとしている野菜たち。
とうもろこし2本を収穫するが、今年はこれで最後になりそう。
成長できていない感じがする。


床下に潜って掃除と消毒。
最果て地の玄関と娘の部屋をやる。
消毒することによって、臭いが取れているのか。
害虫の発生を防げているのか、気になるがよくわからない。

昼は妻の誕生日会として焼き肉屋へ。
夜はこどもたちと竿燈を見に行く。

8/7(月)
床下へ潜る。
リビングの半分を消毒完了。
本当は一気に終わらせたいけれど、消毒液が切れるので戻って作り直さなけらばならないのでやめる。
15時から職場へ行く。

8/8(火)
一日仕事。
バキュームクリーナーを返しに行く。
貸してくれた人も広面に住んでいて、相当浸水した模様。
床下の乾燥がなかなか進まないと言う。
業者に頼もうとしたら50万はかかると言われたとか。
水が来た位置を確認し、大変だ、という話をする。

8/9(水)
朝から家族で海へ行く。
日中は暑いので、涼しいうちにと5時に家を出る。
9時から職場へ。

浜松の友達が子どもたちのお見舞いとして贈ってくれたうなぎパイが到着する。

午後、ハウスメーカーが床下の確認に潜りに来る。
今日、初めてハウスメーカーが潜る。
潜るために、いろいろな部品を取り外している。
潜りづらいので、外したままにしときますね。とか言うけど、今さら?
なぜ、それを今までやってくれない。どんだけ潜るの大変だったか。

「旦那さんがマメにやってくれたようなので、特に問題はないです。今まで見てきたどの家よりもきれいです。臭いも特に気になりません。」
と言って帰っていった。
床下の状況は、誰よりも俺が分かってる。
まぁ、このお墨付きの言葉で、うちの奥さんが安心したので良かった。
俺の言うことは信じないから。

8/10(木)
仕事に行って日常を過ごす。

8/11(金)
最後の床下消毒。
リビングの残り半分をやって終了。
もうこれで良いことにする。
今まで床下にあった物を片付ける。
床下に潜るための車や、使い終ったホースなどはどうしよう。
なんかのときのために、取っておくが、捨ててしまうかで迷う。

夜は、奥さんの実家へ行って、雄物川花火大会を観る。
ここは床上浸水だったので、ようやくリビングが昨日から使えるようになったとのこと。
各部屋床を開けて乾燥させている。
写真でどういう状況だったのかをお義父さんが教えてくれる。

8/12(土)
畑へ行く。
やっぱり、今年はもうだめだ。
そのまま実家へ行って砂利を敷く作業をした。


途中から雨が降ってきておしまいにした。

8/13(日)
お墓参り。
今年は暑いので、6時半お墓集合にして行ってきた。
意外と人が結構いる。
涼しくて良かった。

午後は本家へ行って挨拶。
どこにいっても、大雨の話。
それぞれの状況報告。

夜は実家で食事。
妹たちもいたので、子どもたちが大騒ぎ。
妹からどこまで何をやったのかという引継ぎを受ける。
実家の床下はダクトファンと扇風機を回し続けているが、なかなか乾燥しないのでもうあきらめるとのこと。
実家の床下はただの土なので、乾燥が遅いみたい。

8/14(月)
家族で海へ行く。
夕方、雄物川の海に釣りをしに行ってもいいよ、というので1人で行ってみる。
ここはどこだ? と一瞬わからなくなったほど、地形が変わっている。
砂浜だったなだらかな場所はなくなっていて、地形がえぐられ、どこも崖になっていた。
改めて、水力の凄まじさを知る。
台風の影響か、流れがきつく、魚はいなかった。

8/15(火)
あれからちょうど1か月。
こどもの宿題を観たりして過ごす。
関東近畿地方に台風接近中で浸水のニュースなどに心が痛む。
家の中の部屋の片付けなどをして過ごす。
ようやく秩序を取り戻してきた感じ。
こっちにも台風が来るかもしれない。
風が強いので、飛ばされないように、家の外のものを中にしまう。

浜松の友達が贈ってくれたウナギが到着。
夜はウナギを頂く。


おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?