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経理を疎かにすると、大変なことになる

今日は、経理を疎かにすると、大変なことになるというお話を書きたいと思います。

実例で、こんな人がいました。

普段は、経理をしていません。
申告時期になると、締め切り間際に慌てて、経理をし始めます。
事業自体は大したことないので、と経理をする意味を見出せずほったらかし。

今年も申告時期になって、やらなきゃいけないんだけれど、期限が1か月伸びて、またまたほったらかし。

そろそろやらなきゃと準備をし始めたら、こんなことが起こりました。

通帳記帳できない問題

1年以上記帳していなかったら、ATMに行っても記帳できなくなりました。
銀行の窓口へ来てくださいとメッセージが出るんだけれど、窓口は平日しか開いてないので、めんどくさくてまた伸び伸びに。

インターネットバンキングにログインできない問題

記帳できなければ、ネットで見ればいい、となるんだけれど、携帯電話を機種変更していたので、ワンタイムパスワードが使えずに、これも窓口での手続きが必要な状態になっていました。

住所変更問題

いざ窓口に行くと、免許証の住所と現住所が違っているので、手続きができないと言われました。
ああ、メンドクサイ。
保険証の裏に現住所を書いて、それでOKにはなりましたが、住所変更手続きをした後で、ワンタイムパスワードの再取得手続きができるとのことで、数日待たされることになりました。
それでも、通帳記帳はできました。

まとめて記帳される問題

本当は、インターネットバンキングを使っていると、経理ソフトに自動的に入ってくるので、入力はほとんど必要ないんだけれど、時間もないので、手入力でやることにしました。
ところが、1年分をまとめて記帳したところ、半年分くらいの預払が、全部合算されて記帳されてきていたのです。
明細わからないと意味ないじゃん。
住所変更後すぐにインターネットバンキングに関するメール通知が届くとのことでしたが、数日待っても何も来ません。
仕方なしに、再び窓口に行くことにしました。

通帳の明細を出すのにお金がかかる問題

窓口に行くと、取引明細を出すのには手数料がかかるといいます。
インターネットバンキングについては、別の窓口に電話してほしいと言われます。
急ぐので、仕方なしに手数料を払って明細を取得しました。

インターネットバンキングの電話がメンドクサイ問題

インターネットバンキングのコールセンターに電話します。
手順を息継ぎなしで説明されますが、こちらは付いていけません。
息継ぎなしなので、言葉を遮ることもできません。
説明が終わったら、電話を切ろうとするので、ちょっと待ってください、とようやくこちらの番になります。
そもそも、最初のログインができません。と伝えます。
いろいろやりとりをして、こちらの状況が少し複雑だということを理解してもらって、1時間ほどかけて、なんとかインターネットバンキングは復旧しました。

自分の売上がよくわからない問題

すべての問題の根源は、ここにあるのですが、自分の売上がよくわかっていません。
公に書くといろいろと不都合がありそうなので、ここは割愛します。

電子申告できない問題

4月15日、ぎりぎりになって、ようやく申告書が完成し、申告できる準備が整いました。
ところが、電子申告が上手くできません。
そもそも、これは自分の申告なので、顧問先のように税務代理権限を付けて申告するわけではありません。
自分で電子署名してから電子申告が必要です。
年に1度の作業なので、手順がわからず、電子署名まで終えても、電子申告時のパスワードがわからなくて、結局電子申告できませんでした。
うちの代表も出かけているし、今日は戻ってこない感じもするので電子申告は諦めました。

あ、ここまで読んでみた人は、薄っすらと気が付いたと思いますが、ここまで書いた事例は僕自身のことです。
人の数字はちゃんと毎月管理していて把握していても、自己管理はできていません。
ダメな典型です。

紙での提出には、いろいろと書類を添付しなければいけない問題

電子申告であれば、提出省略できるものがいろいろとあるのですが、紙の場合は、実際の書類を添付しなければいけません。
印刷もして、ハンコも押さないといけません。
申告した証拠として、税務署の収受印ももらわないといけないので、控え用も印刷して準備しなければいけません。
マイナンバーも身分証明書も付けなければいけません。
ああ、住所が違うんだった。
保険証の裏もコピーして、あとで住所変更もしないといけません。
メンドクサイ、メンドクサイ、メンドクサイ、メンドクサイ。

17時過ぎると税務署が閉まっている問題

17時を過ぎると、税務署は閉まります。
郵送の場合は当日の消印が有効です。
税理士が、自分の申告を期日まで出さないと、業務懈怠(けたい)責任として、懲戒処分を喰らいます。
でも、中央郵便局まで行くのもメンドクサイ。
スタッフと話していたら、税務署にはポストがあるので、そこに投函すればいいんじゃないかという話になりました。
ポストに投函して提出したことは、これまでで1度もありません。
ポスト投函が期限内申告として認めてもらえるかもわかりません(調べたら、なるようです)。
ポストに投函する場合は、控えを送ってもらわないといけないので、返信用封筒を入れないといけません。
切手もら貼らないといけない。
メンドクサイ。メンドクサイ。

屈辱と、イライラと、恥ずかしいのと

こんな風に、経理を疎かにすると、やらなくていいことを手間暇かけてやる羽目になります。
結果的には、代表が戻ってきて、夜中に電子申告してくれていたようです。

そうなると、電子申告と紙での申告が両方提出されたことになります。

当然、後日、税務署から電話が来ます。

あの、私、税理士なんですけど、自分の電子申告の仕方がわからなくて、17時も過ぎちゃって、ポストに投函したんですけど、その後に電子申告ができて、二重になっちゃって。どちらも内容は同じです・・・・・。

紙での提出は、添付書類の提出として取り扱われました。

あぁ、恥ずかしい、恥ずかしい。

経理を疎かにすると、あらゆる面で良いことは何一つありません。
皆さんも気をつけましょう。

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