SSR(造語)
企業の社会的責任という言葉がある。CSRと呼ばれる。環境・社会・ガバナンスに関して、きちんとしたビジョンを持ち、その企業のもつ特性や人財を生かして、社会に貢献するあり方を言う。
このCSRの一環なのだろうか、多くの企業さんからご寄付をいただいた。しかし、CSRは投資・株価と強い関係があることから、非上場企業にとっては大きなインセンティブにはなり得ない「こともある」(もちろん、多くの非常勤企業さまからも多くのご寄付を頂いたのだが)。
環境報告書が非財務諸表・サステナビリティ報告書・CSR報告書に変わったのは2005年だったと記憶しているが、これにより環境以外の社会規範についても人々は関心を高めていくことになる。
さて、私たちのうつほの杜学園では、SSR(学校の社会的責任)を果たすべく構想を練っている。
学校なので、児童・生徒にサービスを提供するのが本来の生業であるが、その特性を生かして地域に大きく貢献できるはずである。
また、保護者の方や近隣住民の皆さん、そして行政や支援企業といったアクターを考えると、学校が地方創生のプラットフォームになり得るのではないか。
それが、私たちのSSRなのではないかと考えている。
私はこれからの学校は、あらゆる方向に尖って、特徴を明確化し、そのベクトル上においては日本で、もしくは世界で一番いい学校だ、と言える存在になるべきだと考えている。
企業レピュテーションが大切であるのと同様に、学校のブランド化が求められている。
そしてそれは、偏差値の高低や伝統校といった、単一の尺度で測ったそれとは決定的に違うものである。
受験期間が、何の役に立つのかわからない受験技術を体得する時間ではなく、どこの学校が合っているかを検討する時間になってもらいたいと、心の底から考えている。
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