令和新時代にふさわしい対応だと感じた北海道日本ハムファイターズ


コブ山田です。
ようこそいらっしゃいました。

今回は、2021年08月04日(水)に北海道日本ハムファイターズで発生した事件を聞いた私の思いについて、記します。 

08月11日(水)に流れてきたこのニュースには、残念以外の感情がありませんでした。


プロ野球北海道日本ハムファイターズの中田翔選手が出場停止処分を受けたとのこと。チームメイトに暴行を働いたと報じられました。



もともとやんちゃなタイプではありましたが、32歳で何億円も稼ぐ立ち位置にいるのに、刑法で暴行罪、傷害罪と規定がある行為があった。
正当防衛ではなく暴行だと認定される行動とあり…。傷を受けた人もいる。中田翔も表に出てこれない。あーあ。ですよ。 

そのニュースを聞いて、思い出した言葉があります。 

「ばかやろう。こんな発言をしたら、ファンはお前から夢を買えないだろう!」



これは、プロ野球福岡ソフトバンクホークスの王貞治会長が福岡ダイエーホークスの監督時代に、小久保裕紀を叱った際のものです。 
小久保が試合で守備のエラーをしました。それ以前の試合でもファールフライを捕れないエラーをしてしまい、しかもその試合は直後にピッチャーが打たれて負けてしまっていました。それらが重なり、試合後インタビューで投げやりな発言をしたことが原因でした。 

小久保だって精いっぱいやっている。でもエラーをしてしまった。わざとやったわけじゃないのにエラーについて聞かれ、頭にきたと推察します。



しかし、王監督はそんな小久保の行動を厳しく指導しました。野球を職業とするプロフェッショナル達が集うところで、ミスはあってもそれで自身の限界を決めてはいけない。野球うまくなってプロ野球選手になって活躍したいと思える人が減ってしまう。プレーだけでなく、グラウンド外での言動にも言えることであるということです。



当初は小久保も踏んだり蹴ったり状態で納得しがたかったそうですが、後年考え直すともっともな話であり、王監督には感謝していると述べていました。『一瞬に生きる』の235ページです。




プロ野球選手に見る夢…。 

私は中日ドラゴンズの帽子をかぶってランドセル背負っていました。野球して遊んだことが何回もあれば、自然と中日ドラゴンズの選手たちに憧れます。プロ狙えるほどの運動神経はありませんでしたけどね(笑) 

ただ、私の中でひとつ衝撃が大きかったシーンがあります。

星野仙一監督が、ナゴヤ球場の扇風機を殴って壊したシーンと、これを笑い話のように伝えるテレビ映像でした。 

当時は平成初期であり、家庭内教育をすれば済む、チームの勝利のためだ!ということだったかもしれません。
ただ、夢を売る観点からして、扇風機を壊す行為は疑問符しか付きません。
野球をする子供たちに、物を壊すことを肯定するメッセージを伝えているようなものです。プロレスならまだしも、野球です。関係ありません。 

人を殴るでも物を壊すでも、自身の意志を無理に押し付け示して脅し、対人コミュニケーションの断絶と言える行為です。
子供のしつけや子供同士のケンカならまだしも、職業野球です。 

そのことから考えても、グラウンドの裏で発生し、思わず手が出てしまったとしても、この事実とともに厳しい処分を科したことを公表することは自然だと考えます。
子供たちへの強いメッセージになります。大人になって暴力はよくないことです。野球で正当に活躍できたら称えられてお金を稼げます、ファイターズはそういったチームであることを約束します。と。 川村浩二球団社長兼オーナー代行のコメントには、その考えがはっきりと出ているように感じました。


最後に、個人的にはですが、処分のラインは東証一部上場企業である日本ハム株式会社の就業規則に準じ、整合性が取れたものがふさわしいと考えています。
それが無期限出場停止であると。試合に出れないので納得はできます。
北海道日本ハムファイターズと中田翔の間で雇用契約はないものの、プロ野球選手の特に主力選手だけ問題発生時の処分が相対的に甘いという印象を持たれると、親会社への印象もよくないでしょうから。今回の公表で、日本ハム株式会社そのもののブランドイメージ保持にもつながったと感じるのは私だけではないはずです。 

そして中田選手。発生してしまったことは変えられません。ずっとこの先ついて回ることと思います。 

それを薄め、いい夢としての色合いを濃くすることができるのは、中田選手の身体と心、そしてこれからも応援する人たちだけです。



ありがとうございました。

サポートいただければ、本当に幸いです。創作活動に有効活用させていただきたいと存じます。