2022年、京田って一生懸命な中日ドラゴンズの選手
コブ山田です。
ようこそいらっしゃいました。
今回は、プロ野球中日ドラゴンズ京田陽太選手について、記します。
「戦う顔をしていなかったら言ってください」
これは、2022年06月17日(金)に京田が発した言葉です。
2022年、成績が大きく伸びない中で監督が与田剛から立浪和義に代わり、京田は新しい上司のもとで活躍しようと奮闘します。
開幕戦は8番ショートで出場。ホームランを打ったことはあったものの打撃の調子が上向かず、そのうちにエラーもしてしまいます。
指名打者がないセ・リーグのチームでスタメンになるには打撃の優位性が必要です。しかし京田はスタメンでも打順を上げることはなく、05月04日(水祝)横浜スタジアムにて途中交代し、出場登録も抹消されました。その際に、立浪監督はこう言ったのです。
引用、
「本人が一番苦しいでしょう。ただ出ている以上はそんなこと関係ないし、こっちも気を使ってなんとかさせようとしていたんですけど、戦う顔をしていないので外しました」
最後の"戦う顔"のフレーズは客観的事実に乏しく、個人の好き嫌いが入る余地が大きい判断基準です。
そのインパクトは大きく、プロ野球ファンの中で大きな話題となりました。昭和のスポ根じゃあるまいし、と否定的な意見をよく見ました。
首位の東京ヤクルトはトラックマンを導入した、最下位の中日は顔認証システムを導入したというジョークも見て思わず笑ってしまいました。
交流戦期間、京田は1軍におらず、発生した故障が癒えてから1軍に復帰しました。
選手会長が01か月以上も1軍にいない状態でした。復帰の際は他の選手以上に注目が集まります。
その際に、京田は前述の"戦う顔"を自ら発し、チームの雰囲気をよくするとともに自身の好調をアピールしたのでした。
まずは自身へ向けられる、心配そうな視線を一掃するため。
そしてもうひとつは、立浪監督の下で自分は頑張るんだという対外表明にもなります。
確執が発生してもおかしくはない状況でした。自身悔しかったところもあるはずですが、そんなことはない悪いのは自分だとこらえて明るく振る舞った。プロアスリートだな、と私は感じました。
06月下旬、巨人主催試合(山形)でホームランを打ちました。
しかし。
07月の打率は.071と、パ・リーグの9番でもレギュラー張れるかどうかわからないほど再度下降します。
そうして、11日(月)に再度登録抹消となりました。
今回の立浪監督の説明はこうです。
「もう一回守備からやり直してこいと言いました。打撃もコロコロ変わる。試合になると、やろうとしていることができないから下(2軍)にしました。まだこの先、野球人生はあるわけですから、見つめ直す意味でもしっかりやってもらいたい」
02回目の再スタートです。もがいても結果が出ない選手会長に対し、私は何とも言えない感情を持っています。
さて、そんな京田が活躍しきれない原因は何なのでしょうか。
まず、努力不足ではないと考えます。遊んでばかりのような話は聞きません。
そうなると、本人の努力が100%未満になって成果として表れており、何か嚙み合っていない現状があり、それによって本人も心境面で陰りが発生してしまっているということになります。
打てない、そのため長所の守備も優位性が消えてしまっている。京田優先起用のメリットがなく、勝利のためなら溝脇や三ツ俣の方がいいとなる。
2軍では青き大空のもと、違う上司たちのもとで野球やることになります。心境の面で少しは違ってくることもあります。
yasugonsさんのnoteを見て改めて思ったのは、2017年に新人王を受賞した際に23盗塁と本来はアグレッシブなプレーができるはずなのに、2022年の盗塁は1。私が、心境面で陰りが出ていると思った根拠はそこにもあります。
小さくまとまってしまうことでいい成果が出ているならまだしも、そうではない。
2軍の環境下で何かつかみ、歯車がうまいこと回り始めて再度1番ショートとして堂々と登場してほしいです。
1999年、優勝争いしていた中日を率いていた星野仙一監督は、
「気が滅入る前に休ませてやるのも我々の仕事」
旨のコメントを発しました(正確な表現は不確かですが、ニュアンスはこの通りのはずです)。その意味では京田には再度の休み期間とも言えます。
私たちで言うと、試験の不合格は仕方がない、しばらくリフレッシュしな、という感じですかね。
ただ、立浪監督は京田を休ませはしましたが、有給休暇ではなく休業命令の方が正確な表現でしょう。このまま休んでいるだけでは年俸も下がってしまいますが、そのことは本人はよくわかっているものと推察します。
また、スケール大きくなってパワフルさ増して戻ってきてください。持っている能力をフルに発揮したらショートのスタメン最有力。
最高の理想は中日ドラゴンズの頼れる選手会長、京田陽太ですから。
ありがとうございました。
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