琉球チャレンジャー又吉克樹

コブ山田です。

ようこそいらっしゃいました。

今回は、福岡ソフトバンクホークス又吉克樹選手について記します。

中日ドラゴンズに在籍していた又吉克樹が2021年の11月29日(月)にFA宣言しました。
インターネット上のコメントを見ると、残ってほしいという意見が目立ちました。体感で8割以上でしょうか。
2021年には66試合登板の防御率1.28です。春先にはライデル・マルティネスの代わりにクローザーを務めたこともありました。
優秀な中継ぎピッチャーがいなくなってしまえば、勝てる試合に勝てなくなってしまいかねません。残留を願うのは当然のことです。

しかし、私は、いちプロ野球選手のキャリアを考えたら、このチャンスで移籍するのがいいのでは?代わりのピッチャーならどうにかなる、と思っていました。

お前本当に中日応援してんかと叱られても反論はしません。ただ、又吉に移籍してみたい気持ちが少しでもあるなら移籍はいいことだ、と思った理由が2つあります。

1.中日球団フロントに対する疑念

疑念と書きましたが、実態は不信感という表現の方が近いとも思います。
2021年11月の段階で、中日ドラゴンズ球団の代表は加藤宏幸氏が務めています。契約更改時に球団側の人間としてコメントするのですが、そのコメントには横柄(不作法と言っていいものもありました)なものが目立ち、不信感が募って2020年には選手会が抗議文を送付したぐらいです。

プロ野球選手は個人事業主であり一般的な企業勤めとは似て非なるものとはいえ、会社の経営陣から横柄な言い方で対応されたらモチベーションが下がります。1年かけて身体つくってきて、いつ戦いの舞台から降りなきゃいけないかわからない、さらに商売道具の身体が故障するかわからない恐怖とも戦いながら日々仕事しているわけです。
その代わりの高給ではあり、観客大幅減の状態で球団の収入が減っている状況ではありますが、お互いリスペクトした形で話し合うのがベストでしょう。

私も所属部署の管理職に対する不信感を持ったことはあります。それだけに、この時は選手会を全面支持しましたし、自分の生活に関わる契約更改交渉時に不快感をもって交渉せざるをえないのならばそれはかわいそうだと感じていました。
他球団所属ならいちいちこんな思いしなくていい、と…。

2.自分自身が勤務先を移籍していたこと

私も、現在の所属企業は2社目です。よりやりたい仕事ができてきて、環境を大きく変えたい思いが強まったのですが、この判断に後悔はありません。新しい同僚や仕事で出会えた人もできて、よかったです。むしろ移籍を勧めるメンバー(管理職ではない)もいたぐらいです。

前職で、花形の仕事をしていたわけでもない山田が他社で通用するわけないという声もあったみたいです。面と向かって言われたわけではありませんが、ああ、そうですかという感じです。2022年03月現在、ドロップアウトせずに走っていますけども。
私はあくまでも自分の人生の満足度を増して後悔を減らしたかったのでこの形を選択しましたが、そういう目で見てくる人たちにそれ見たことかと言い返したい気持ちも正直少しありました。この先もひとつのエネルギーになる気がします。

又吉は、FA宣言することによって独立リーグ出身者の地位を上げたいと言っていました。

なるほど。独立リーグもプロ野球選手ではありますが、NPBとは大きな差があります。才能ある選手が出てくるところなんだぞ、と
堂々としたい。気持ちもわかります。

FAの資格を取り、年齢も31歳と選手としての活躍が見込める年代。かねてから地位を上げたい欲があるのであれば、絶好のタイミングでしょう。

他球団から声がかかる実力がありながらも残留できるぐらい市場価値が高い選手が多いならば、それは強いチームです。
福岡ソフトバンクホークスがその好例であり、又吉は、その福岡ソフトバンクから声がかかり、移籍しました。

12月13日(月)に移籍が決まったニュースを見て、私は笑顔になりました。中日から選手が出て行ってしまっても、です。
おお、そうか、よく決断した!と。

後日、思いを整理してツイートしたのがこちらです。

他方、この移籍劇を肯定的にとらえた中日ドラゴンズの選手もいます。福谷浩司です。
同学年の同僚がチームを離れることを、寂しさと嬉しさがあるいいことだと言います。

実際に、2022年03月に福岡PayPayドームで開催された中日ドラゴンズ相手のオープン戦において、又吉が中日のチームメイトと仲良く話すシーンもありました。

私も、現在も前職の一部の人に対してSNSで近況報告をしています。私の移籍によって、お互いに社外のつながりができたということです。
他球団の仲間ができることには積極的な考えがうかがえます。裏切り者だなんてとんでもない。

話を又吉に戻しますが、背番号14という主戦投手級の期待をされて福岡ソフトバンクの一員となりました。
移籍できただけでは地位が上がったことにはなりません。やはり、日本一に貢献できて、独立リーグ出身者の地位向上になります。
簡単に実現させてたまるか…という思いで、中日の選手たちの躍動が実現することも望みます。
個人的にも、中日と福岡ソフトバンクの日本シリーズがまた観たいです。

ありがとうございました。

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