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尾崎ゼミで身につけたのは、世界に通用する「考える力」|OBインタビュー vol.5

こんにちは。立教大学経営学部で「国際経営論」を専門に学ぶ尾崎ゼミです。今回も世界に羽ばたくOB・OGの声をお届けします。ゼミ選びや自分のキャリアについて考えるきっかけになれば幸いです。

第5回は、経営学部の5年間一貫プログラムを修了し、現在はコニカミノルタの米国販売会社で営業企画を担当する山田博生さんへのインタビューです。ぜひ最後まで読んでください。

山田ひろきさん

尾崎ゼミを選んだのはなぜですか

きっかけは第一志望のゼミに落ちてしまったことです(笑) 英語で国際経営を学ぶことに惹かれ、2次募集の際、尾崎ゼミを選びました。中学時代をアメリカで過ごしたため、昔から海外志向が強く、留学生と共に学べる環境も魅力に感じました。

尾崎ゼミではどんなことを学びましたか

尾崎ゼミでは、ゲーム理論 / PEST分析 / 取引コスト理論等を通じて、企業の競争優位性が国を越えた時にどう変わるのか学びました。マクロ視点から各業界の特性を把握すると共に、企業内部のリソースにも焦点をあて勉学に励みました。

こうした分析は広範な知識と想像力を必要とするのでとても大変でした。尾崎先生は学生の疑問にすんなり答えを提示してくれる方ではないため、自力で難問に立ち向かわなければなりません。今ふり返ってみると、先生は自分で仮説を立てて検証する力を学生に身につけて欲しかったのかな、とも思います。

また、留学生やゼミ生同士で議論する機会も多く、相手の話を理解し、そこから自分の考えを分かりやすく伝えるアウトプット力も磨くことができました。これらの基礎スキルは、日本だけでなく海外で主体性を持って働く際にも大いに役立っています。

海外留学や5年間一貫プログラムについて教えてください

私自身、帰国子女なので英語力には多少自信がありました。しかし、尾崎ゼミで留学生と英語で議論を重ねる内に、まともに英語で論理的な議論できない私では国越えて働くことはできないだろう、と痛感したことは今でも鮮明に覚えています。

この体験をきっかけに3年の秋から1年間、デンマークのコペンハーゲンビジネススクール(CBS)に留学しました。尾崎先生はCBSの客員教授を勤めていたこともあり、留学先を決める際は沢山アドバイスをもらった記憶があります(笑)

留学中は国際経営や統計、マーケティングなどを手広く授業で学びながらも、学業とは別に自ら「デンマークのワークライフバランス」について勉強しました。私の滞在していた地域で働いていた日系企業の日本人駐在員と、現地企業に勤めている現地人にヒヤリングした内容を論文として執筆しました。デンマークという国自体を知り、今後のキャリアを知る上でとても勉強になりました。

日本に戻ってから書いた卒論のテーマは「世界のスマートフォン市場における競争優位比較」です。具体的には、独自のOSとハードウェアで差別化を図るAppleに対し、ハードウェア技術で中国・韓国の突き上げにあうSONYが、いかにして競争優位を構築するべきか、新制度派経済学や取引コスト理論の観点から論じました。

僕は経営学部の5年一貫プログラムに参加したため、4年の後期からは大学院の講義も履修するようになりました。通常2年かかる修士の学位を1年で取得できるのは、学費の面でも初任給の面でもコスパが良かったと思います(笑)

それより、なによりも得難いのは「大学院の仲間と過ごした濃密な時間と学び」です。当プログラムに入学する人は皆さん優秀で毎日が学びの連続でした。海外から、社会人経験をある程度積んだ人も入学するので、彼らからもリアルな話を沢山聞けて刺激にもなります。学生が理論ベースで膨らませたアイデアをリアルビジネスの視点からバッサリ反論されたのはいい思い出です(笑)

海外の有名校から教授が招かれて講義を受けることもありましたし、今思い返すと本当に「行かない」理由が見つからないくらい良いプログラムでした。今当時に戻ったとしても、やっぱ当プログラムに入ると思います。

卒業後のキャリアを教えてください

国際経営学専攻(MIB)を修了した後はコニカミノルタという会社に就職しました。複合機と呼ばれるプリンターとITサービスを組み合わせたソリューションの提供が主力事業で、立教大学の図書館にある一部コピー機やプリンターもコニカミノルタの製品となっています。

入社直後は欧州大手顧客を担当する部署に配属され、2年ほどそこで働きました。現在は米国ニュージャージー州にある米国販売会社で営業企画を任されており、全米に1000人近くいる営業チームのため、施策の分析 / 立案 / 実行を担っています。

1年生にメッセージをお願いします

みなさんには本当に色々なことを経験してほしいです。

様々な人と知り合って沢山話を聞くと、それが血肉となって、社会に出てから重要な決断を下す時に活きてきます。そういう意味でも尾崎ゼミはすごくいい環境だと思います。僕自身も尾崎先生の紹介で、女性の社会進出を助けるNPO団体のお手伝いをさせていただいたりしました。またOB・OGとの縦の繋がりが非常に強かったことは就活でも、とても有利に働きました。

尾崎ゼミは本当に懐の広い場所で、基本的にはどんな人でもフィットすると思います。個性の強い人がたくさんいて、みんなバラバラの状態からまとまっていく。その過程で、経験曲線がグンと伸びていくのが特徴なのかなと思ったり。

ただ、尾崎先生は学生にレールを敷くタイプではなく主体的な行動を求めてると思うので、そこさえクリアできれば卒業するまでには大きく成長しているのではないでしょうか。

文:鎌田一輝・橋本世央

最後まで目を通していただきありがとうございます。尾崎ゼミでは2021年度から一緒に勉強する仲間を募集中です。昼休みに説明会・相談会を開催するので、お気軽にご参加ください。
10/8: https://bit.ly/33nzYgT


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