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「何故、”心からやりたいこと”が見つからないのか?」

クライアントさんに「ヤリタイことがわかりません」と言われました。

わかります。僕も2年前くらいまで同じことを思っていましたから。

では、お聞きします。

「やりたいことは誰が決めるのでしょうか?」

答えは、『あなたの感情』です。

コーチングのセッションをやっていて、大きな発見の一つが、
「その時、〇〇さんはどんな感情だったんですか?」と心の状態を聞くと、ほとんどの人が答えられないか、答えるのにすごく時間がかかるんですね。

そう、自分の感情を取り出して、見つめるってことを多くの人がやっていないんですよ。

だから、やりたいこともわからない。

だって、やりたいか・やりたいくないか、それは感じていることだから。

けれど、日々の生活の中でいちいちそんなこと気にしていたら回らないんですよね。

満員電車にのるのが嬉しいか嬉しくないか、会社に行くのが楽しいか楽しくないか、お客さんに腹が立つか立たないか、そんな感情的な部分を気にしていたら、満員電車に乗れないし、会社にいけないし、お客さんをぶん殴っちゃいますから(僕は人を殴ったことはありません笑)。


僕は2年前まで、大人になるってことは、感情を抑えることだと思っていました。

そして、感情が出る前に行動する。とにかく、行動行動行動!みたいな。

メールとかラインでも「できる奴ほどレスが早い」と聞いたので、そのまま真似してやってみたり、

自己啓発本で読んだようなノウハウで頭をいっぱいにして、とにかく動き回る。みたな。

その結果起こったことは、


仕事が終わって家に帰っても何もやる気にならない、土日は寝ているだけ。
月曜日からの会社は本当は行きたくないけど、重い身体に鞭をうって、成果をおう。
それが本当に自分がやりたいことか、なんて気にせずに、「しなければならない」で人生を送る。

週末は飲んでストレスを発散し、遊んで回る。


【それが、本当に心からあなたがやりたいことですか?】


という質問を自分に投げることもなく、「こんなもんだ」と決めつけて人生を送る。

そして、その人生があたかも、「幸せ」であり、人や会社に置かれた目標をこなすことで自分を満たして、やっている気になる。

僕の体感では、日本の教育システムが始まる小学校からそのように生きることがプログラミングされて生きているので、多くの人にとっても上記のようなことが当たり前になっている。

そりゃ、「ヤリタイこと」なんて簡単に、自力で、これまでのやり方で見つかるわけがないですよ。

何かを大きく変える必要がある。

その大きな大きな大きな大きな第一歩は、「自分の感情」を知って「自分の感情を大切にする」ということです。

別に、ムカつくお客さんをぶん殴れと言っているわけじゃない。

ムカついている自分がいることを認めてあげること。
そして、それを理解した上で行動を選択すること。

感情は一度ふたをすると、そこにチリのように色々な経験が時間と共に積もっていくので蓋をあけるのがドンドン難しくなる。

その結果生まれる言葉が、「ヤリタイことがわからない」です。

そりゃそうでしょ。

そうやって生きてきたんだから。

けれど、本当はあるんですよ。心は知っているんですよ。
それに蓋をしているのは、誰でもない、あなた自身。

自分の感情と向き合うことを覚悟を決めてやってみるといいです。

例えば、いつもスタバに行って、朝にコーヒーを飲むのが習慣なら、
「今日の私は、どの席に座るのが気持ち良いのか?」と心に問いかけて、席を自分のために選んであげてください。

ランチも、「時間がないから、とりあえずコンビニでなんとか」ではなく、「今日の僕が一番喜ぶランチは何か?」と心に問いかけて食べる場所・時間・メニュー・人を選んであげてください。

そうやって、少しずつ、少しずつ、心の蓋を開けていく。自分のために。

そうすると、少し先の、今は手が届かなさそうだけど、心からやりたいと思っていたこと、とかがひょっこり顔を出してくれるから。

それが、あなたの「ヤリタイこと」です。

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