自分を追い詰めて追い詰めて

孔子は
其の身正しければ、令せずとも行わる。
其の身正しからざれば、令すと雖も従われず。

と説きました。

上司が模範となれば部下は指示せずとも従う。
という意味ですが、これはとても面白いです。

会社が社会にとって正しい(価値のある) ことをしていれば「買ってください!」などと言わなくても売れます。
たとえ今現在売れていなくても、正しいことだと信じているのなら、続ける意味があります。

居酒屋やレストランなどで
「またお願いします!」とお見送りする。

また来てほしいという思いは、もちろん間違いではありませんが、お客様にそれを求める前に
「自分は価値を伝えることが出来ただろうか」
と自らに問いただすことの方が重要だと思うのです。

話を個人の深くまで掘り下げます。

目指す目標に対して
やらなければ。やらなければ。
と自らに鞭を打つ。

行動計画を綿密に作り、タイムスケジュールをしっかりと管理して、なんとか目標達成にこぎつける。

そうやって自分を追い詰めて追い詰めて
無理矢理目指す前に。

まずはゴールを見定めませんか。

人の心は裏腹です。

やらなければと思えば思うほど
「やらない理由」が出てきます。

忙しいときほど、サボる口実を探してしまう。

なんとも扱いにくいのが人の心というものです。

子供に「勉強しなさい!」と言って
「今やろうとしてたのに、そんなこと言われたらやる気なくなった」
なんて言われる。

そんなような現象か自分の心の中で起きてるわけです。

何故そんなことが起こるのか。
それを本当は臨んでないのを、誰でもなく自分が知ってるからです。

それを
仕事だから
稼がないと
家族の為に
と自分を理性的に無理矢理納得させて。

そうやって、毎日自分を苦しめているわけです。

まさに
其の身正しからざれば、令すと雖も従われず。
です。

ゴールが正しくないのです。

正しくゴールが設定されれば
自分の心が勝手にゴールの方へ動き出します。

子供が大好きなゲームを止められるまで、止められてもやり続けるように。
インターネットやSNSで溢れる情報の中で気になる情報にだけ目が止まるように。
たとえ泥酔しても、知らずに自分の家に帰るように。

令せずとも行わる

ようになります。

コーチはとにかく「ゴール」の話をします。
ゴールが全てのカギになるからです。

どうやって辿り着くかではないのです。

未だ之を思わざるなり。
夫れ何ぞ遠きことか之れ有らんや。

ゴールが先、方法は後です。

自らの心に問いかける。
「自分の望むことは何か」
応援してます。


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