9時17時の当たり前が幸せ「伊那食品工業」

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世界ストーリー図鑑とは、人、企業、業界、プロダクト、国、地域など、あらゆるモノ、コトが、大切にしている価値観や一貫している文化をストーリー(物語)として捉えて、分析するマガジンです。

こんにちは、世界ストーリー図鑑編集部です!
世界ストーリー図鑑の第14段は、あの世界のトヨタが師匠と呼ぶ伊那食品工業です!
今回はそんな凄い会社を、親しみやすく擬人化して、どんなストーリーを持っているのか考察していきたいと思います!

伊那食品工業のストーリー

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人生を謳歌する幸せな職人農家

1983年に代表取締役に就任された、塚越寛さんの人生の軌跡が、今の経営理念やストーリーに多大な影響を及ぼした印象を受けました。塚越さんは、17歳のとき、肺結核で高校を中退し、約3年に渡り病と戦いました。闘病生活の最中、「青空の下を普通に歩けることだけがどんなに幸せなことか、そして働けることの素晴らしさを痛感していました」と語っておられます。生きることのありがたみ、当たり前の日常の中にある幸せ、を深くご理解されている様子が伝わってきます。だからこそ、当時では斜陽産業と言われていた寒天事業の仕事も、ありがたいものであると受け止め、懸命に努力されたのでしょう。そんな塚越さんの生き様が、この会社の太いストーリーであり、礎であると感じます。
また、これほど上手くいっている会社にも関わらず、ホームページからは「イケてる感」が全く出ていません。利益の10%を研究開発費に回しており、技術投資への余念はありませんが、無理に着飾っている様子がありません。それはまるで、確かな技術を持ちながらも、謙虚な心で日々の畑仕事に打ち込む職人気質な農家を見ているようです。
この辺りも、生への感謝と喜びのストーリーが根底に流れていることを示しているかもしれませんね。

身口意一致

そんな土台のある伊那食品工業は、「いい会社をつくりましょう」、といったシンプルすぎる経営理念を掲げておられます。具体的にどういった組織を指すのでしょうか?
現代表取締役の塚越英弘さんは、会社とは、社員の幸せを追求することがあるべき姿である、とおっしゃられています。また、利益や売上の増加はあくまで手段であり、企業の目的ではない、とも言い切ります。
その言葉通り、リストラ・給与カット等はなく、社員の幸せを追求する「年輪経営」を50年以上営まれてきました。世間が成果主義に走る中、社員の安心を最優先し、頑なに終身雇用を守ってこられています。
まさに、行動・言葉・心に乖離のない、身口意一致(しんくいいっち)のストーリーが流れていると言えるでしょう。

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参考文献

企業ページ
世界のトヨタが「師匠」と呼ぶ伊那食品工業
社員の幸せを露骨に追求する会社
長野のエース 塚越寛さん

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