子どもは親の言う通りにはならない?
今日は「子どもは親の言う通りにはならない」という話をします。
子育てに興味がある方、親子関係で悩んでいる方、もっと良くしたいと思っている方は、ぜひ最後までお付き合いください。
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子どもは親の写し鏡
子どもは親の言う通りにはならないという話なんですが、どういうことかというと、「子どもは親の言う通りにはならないけれど、親のやっている通りになる」ということなんです。
これは私がプロコーチになりたての頃に教育関係の親子コーチングをしていた小学校の先生から教わったことです。
一緒にセミナーをしている時に初めてこの言葉を聞いた時、まさにその通りだと思いました。
当時はまだ結婚もしていなくて子どももいませんでしたが、「これは親子関係のことを言っているけど、すべての人間関係において言えることだな」と理解しました。
人間関係の本質です。
それ以来、私のコーチングセッションや親子関係・子育て関係のセミナーで紹介するようにしています。
子どもが親の言う通りにはならないということは、多くの方が既に知っているかと思いますが、なぜそうなるのかを説明します。
自分の全情報は子どもにダダ漏れ
子どもは真似をして学ぶものです。
テレビのキャラクターやアニメの登場人物など、様々なものを真似します。
例えば、私の子どもが言葉を覚え始めた時に、私の言い回しをそのまま使っていたことが何度もありました。
冗談で「コラっ!」と言っていた時期がありましたが、それをそのまま真似して「コラっ、パパ!!」としたり顔で言われたことがあります。
かわいらしい反面、保育園の先生や友達に言ったら良くないので、「それは言わないようにしよう」と修正しました。
もちろん深刻な話ではなく、笑い話なのですが結構ドキッとしました。その度に「これはちょっと良くないな」と反省した記憶があります。
また脳の構造をみても視覚野が大きく、聴覚野に比べて優位に働いています。
そして経験的にも、発言と行動の一致している人は信頼できるという認識を持っている人も多いでしょう。
小手先のテクニックは通じない
子どもは親の行動を真似します。
親の行動を真似して吸収し、成長していきます。
これは止められないことで、良いところも悪いところも乾いたスポンジように怖いくらい吸収していきます。
自分の見せたくないところや真似させたくないところを「それは真似しなくていいから」などと言葉で言い聞かせようとしても、まったく無意味です。
子どもに見せたくない言動は、自分の習慣からそれを手放す必要があります。
”自分が変わる”が一番の近道
親自身が自分を変え、成長させることが必要です。
これをやらないと、子どもにとって良くない影響を与えることになります。
このように書くと
「それはかなり大変ですね」
「教育熱心な人しか難しそう…」
と思われることがあります。
ですが、親自信が自分を変えることで子どもに働きかける方法が、もっとも低コストで効果が出ます。
親子関係は長期的な人間関係です。
長期的な関係性を良好に保つためには、親の言動が一致していることが大切です。
人間関係でもっとも重要な信頼
親子関係に限った話ではありませんが、発言と行動が一致しない、気分によって振る舞いが変わるなどの一貫性のない人は信頼されません。
言っていることとやっていることが違うと、子どもにとって大きなストレスとなり、関係がこじれる可能性が高まります。
反抗期や思春期にその影響が現れることがあります。
親子関係において、親が自らを変え、成長させることは大切です。
親が率先して良い行動を見せることで、子どももそれを真似して良い習慣を身につけることができます。
これは簡単なことではありませんが、親が前向きに取り組む姿勢を見せることが最高の教育の一つだと思います。
まとめ
今回は「子どもは親の言う通りにはならない」という話をしました。
子どもは親の言う通りにはならない、やっている通りになる
脳は視覚野が優位だから背中で語るが有効
親密な人間関係においてはお互いの情報はダダ漏れ(隠せない)
親自身が変わることがもっとも低コストで効果抜群
子どもになって欲しい理想を親が見せてあげる
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