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カナダ旅行記2023 ⑬ プリンスエドワード島の美味しいお店の紹介


5年ぶり9回目となるカナダへの渡航について徒然なるままに、その時々の思いを残しておきます。脈絡なく、率直に、その時々の思いを。


さて、カナダ旅行記まだまだ続きます。でも、プリンスエドワード島のことはそろそろ終わりです。今回は、島のお薦めカフェ&レストランの紹介を中心に書き進めてみます。

カナダ旅行記2023はマガジンに纏めています。始めから読みたい、また読みたい、という奇特な方に向けてこちらにマガジンのリンクを貼っておきます。お読みいただけると嬉しいです。





Leonhard’s Café



まずは、最近のシャーロットタウンで一番お薦めのお店を紹介します。日本のガイドブックにも掲載されています。Leonhard’s Café(私は「レナーズカフェ」と呼んでいる)です。


私の記憶に間違いなければ、2008年のことだと思います。このお店がオープンした当時を覚えています。島に移住してきたドイツ人カップルがやっているらしい、いい雰囲気らしい、美味しいらしい、もう行った?、まだ行ってないの?と、私の少ない知り合いの中でも話題になっていました。

シャーロットタウンでは、話題になるお店は早く行っておいた方がいいです。次の年には閉店してしまっている可能性がありますから。潰れてしまったり、他の州の都会へ移ってしまったり。

というわけで、友達と連れ立って行きました。11月か12月のことだったと思います。確か、当時の私は半年くらいの滞在を経ての日本帰国を間近に控えていて、Farewell(お別れ会みたいな)のために毎日のように誰かとカフェなりレストランなりに行っていたのです。Leonhard’s Café には2回続けて行きました。

ケーキが美味しかった!エッグベネディクトが絶品だった!テイクアウトしたクロワッサンが衝撃的に美味しかった!


今回もエッグベネディクト美味しかった!


あれから16年経ちました。今もってこのお店が残っていて嬉しいです!

口にするものは全て美味しいし、お店の雰囲気も優しくて素敵だし、そして、店員の方がみんなプロフェッショナルです。明るく、親切で、フレンドリーです。そして、とてもきちんと礼儀正しい。

朝食とランチをメインに営業していて、朝から行列ができます。16時というちょっと早めの時間にクローズします。私は今回は11時頃に訪れました。ランチの混雑を避けるためです。幸いひとりだったので、窓際のカウンター席にすっと通してくれました。

席への案内、お水とメニューの用意、注文伺い、飲み物と食事の給仕、「Is everything OK?」、お皿を下げてお水を追加、お会計、、、必要最低限の接客を、気持ちよく丁寧にしてくれたのが印象的でした。混んでいたけれど、ゆっくり食べる雰囲気も作ってくれるという。

お店の中はとても賑わっていました。テイクアウトもやっているので、ひっきりなしにお客さんが訪れます。店員の方はみんな本当に楽しそうに動き回っています。なんというか、お客さんも店員さんもみんな幸せを感じているような空間でした。

またいつか必ず訪れたいと思うお店です。




Caws


プリンスエドワード島を初めて訪れたときから、少し面白いなあと思っていることは、アイスクリーム屋さんが人気ということです。常夏のハワイのような島だったら分かる気はするのですが、北海道と緯度が同じのどちらかというと寒い地域なのに、アイスクリームが好きなのですね、島の人は。


Cows(カウズ)は、「CANADA'S BEST ICE CREAM」「PEI's BEST ICE CREAM」と看板に掲げるほど、プリンスエドワード島で一番有名なアイスクリーム屋さんです。あ、こんなところで今更ですが、「PEI(ピーイーアイ)」は Prince Edward Island の略称・通称です。島の人もカナダの人も正式名称より「PEI」の方を多く使います。

ともかく、Cows のアイスクリームはちゃんと美味しいです!とっても美味しいです!濃厚なしっかりとしたアイスクリームです。「CANADA'S BEST ICE CREAM」または「PEI's BEST ICE CREAM」に異論はありません!

お天気のいい日にお外で食べると気持ちがいいけど、食べているうちにアイスが溶けてきてしまって、いつのまにか洋服に付いていたり大惨事になるので注意。1スクープ(シングルみたいな)でも十分満足します。お腹がいっぱいになるくらいボリュームがあります。ワッフルコーンがまた美味しいのです。

空いている時間にお店に入ってみると、店員さんによっては味見をさせてくれたりします。「どれか試してみる?」って声を掛けてくれます。もしかしたら、こちらからお願いしてもいいのかもしれませんね。サーティーワン(Baskin-Robbins)みたいに種類がたくさんあって、時々面白いネーミングのを見かけたりして、いっつも迷ってしまいます。そして、結局私はいつもチョコミントのを選ぶ・・・。


店内にいたウシさんと


Cows の目を逸らせない特徴は、ウシのキャラクターとそのキャラクターをプリントしたTシャツです。Cows のウシさんはシャーロットタウン空港の到着ロビーにいますので、空路で島を訪れた方は漏れなく見かけることになります。なんかね、何もない殺風景なロビーにポツンとウシさんがいるので目立つのです。お店ではアイスクリームだけじゃなく、Tシャツが山のように売られています。しかも、デザインがその時々のトピックとウシさんを掛け合わせて駄洒落にしたものなんです。上に貼ったHPをぜひご覧ください!

ああ、Cows の話でこんなに長くなると思わなかったけれど、最後に『赤毛のアン』と掛け合わせた話をさせてください。

『赤毛のアン』をお読みになった方はご存知だと思いますが、アンが初めてアイスクリームを食べるエピソードが出てきます。アンを引き取ったマリラとの関係にちょっとした事件も起きたりするエピソードで、面白く印象に残るシーンです。そして、プリンスエドワード島で夏にやっている『赤毛のアン』のミュージカルにもアイスクリームが登場するシーンがあります。ミュージカルの前半部分のハイライトで、見ている観客もアイスクリームを食べたくなるような演出があります。

ダウンタウンの Cows は、ちょうどミュージカルをやっているコンフェデレーションセンターのお隣に店舗があり、ミュージカルの幕間や終わった後にアイスクリームを食べたくなった観客が行列します。ミュージカルが終わるのはかなり遅い時間となるので、その時に食べるアイスクリームはちょっとした背徳感がありますね。

そして、やはり『赤毛のアン』の中に出てくるまた別のエピソードを思い出します。アンと親友のダイアナが、ダイアナの大伯母さんの計らいで訪れたシャーロットタウンで、深夜11時にアイスクリームを食べるシーンがあります。昔から島の人はアイスクリームが好きだったんだなあと感じるシーンです。

いつの日か、Cows 東京店とかできればいいのになあと思う反面、年に一度のチャンスで食べるアイスクリームに特別感があるのかもしれない、と考えたりもします。あ、Cows の美味しさは世界に通じる美味しさです。




The Kettle Black


実は今回初めて入ってみたカフェで、つまりまだ一回しか利用経験がないのですが、とても良かったので紹介したいと思います。


上でもちらっと言及した通り、シャーロットタウンは素敵なお店ができたかと思うと、翌年の夏には無くなっていたということがよくあるので、誰かに紹介するには「地元に定着したなあ」と感じてからにしたいです。ここはガイドブックにも載っていたので大丈夫そう。

このお店はとにかく居心地が良かったです。雨の日の朝に利用したからかもしれませんが、お客様はそんなに多くなく、でも、もちろん何人かはちゃんといて、いろんなタイプの席にほどよい間隔で座ることができて、天井が高いからか空間を広く感じることができて、ゆったり過ごすことができました。

カフェメニューも充実していました。FLAT WHITE がカナダにあるのを初めてみたかもしれません。オーストラリアでよく見かけるエスプレッソのカフェラテ(この表現で合っているかな???)です。

私は散々迷った挙句、確かオーソドックスなカフェモカを注文したと思います。カフェラテだったかなあ。こういう時、お金とお腹に余裕があったら、気になるメニュー色々試したいのにって思います。


憧れのカフェで朝活


普段の生活ではしたことがない「カフェで朝活」の気分を味わいました。確かネットサーフィンして終わったような気がしますが、それでもセロトニンが活性化したのか、とても気分が良くなりました。

今度は朝食メニューも試してみようと思います!




Casa Mia


こちらのお店もオープン当初を知っている、私にとってなじみ深い場所です。ただ、オープンしたのが2005年だったか、2006年だったか、はっきり覚えていない・・・。イタリアにルーツを持つご家族がやっているお店です。イタリアン食べたくなったらこちらへ!



まず少し気になることを敢えて書いておくと、こちらの店員さんは接客に若干ばらつきがあります。あの、カナディアンスタンダードだと思います。良い人は良いけど、悪い人は悪い。チップの金額の参考にしたくなる。

でも、お料理はいつもバッチリ美味しいです。カナディアンじゃなくて、ちゃんとイタリアンです。パスタ料理がお薦め。


パンも美味しい


そして、いつも私が気になるのは、ここでメインの料理に添えられるパンです。このパンが本当に美味しい。このパンだけテイクアウトしたいくらい美味しい。フォカッチャだったり、チャバタだったり、その時々によって違う種類のパンが添えられるのですが(もしかしたらメニューによるのかな)、お腹いっぱいでもパンもしっかり食べてしまいます。

イタリアンと美味しいパンを食べたくなったらお薦めのお店です。




Pilot House


この私が初めてシャーロットタウンに訪れた2005年には、しっかり地元に定着して、特に観光客に人気のお店になっていました。そして、今もってそれが続いているお店です。



私はその昔B&Bで働いていたのですが、ご宿泊のお客様にどこかいいレストランはないか?と聞かれたら、この Pilot House を案内するようにと、教わっていました。案内して訪れてくれたお客様からは何度か「とてもよかったよ、ありがとう!」という言葉も頂きました。

私も2回か3回ほど訪れたことがあります。夜はバー営業がメインなので、お酒を飲まない方には居心地が悪いかもしれません。ランチの方がくつろげる雰囲気です。お店の店員さんはみんな親切です。観光客に慣れている感じがします。

メニューはなんと表現すればいいか、ああ、カナダに来たなあ、という感じです。カナディアン料理と表現していいのか分からないけど、バーガーあり、フィッシュアンドチップスあり、パスタあり(イタリアンではない)、ステーキあり、シーフードあり、なんでもありです。

安心して美味しく食べることができますが、確かけっこうなボリュームがあった気がします。レフトオーバーまたはドギーバッグと言って、食べきれなかった分は持ち帰ることができるので、そうしてもいいかもしれません。


チキンアルフレド


滞在何日目の夜だったか忘れてしまいましたが、くたくたに疲れているのにお腹が空いているという状態で訪れました。泊っている場所から直ぐ近くにあるお店だったので選んだんです。上の写真のチキンアルフレド(パスタ料理)はとても美味しかったのに、ボリュームが凄くて食べきることができませんでした。

私は一度も利用したことないのですが、いつかお天気のいい日にお外のパテオにあるお席を試してみたいです。




Blue Winds tea room


そして最後に、個人的にとても大切な場所の紹介になります。

お店の飾り付けがいつも可愛い



自分でレンタカーを借りてポイントプリムを見にドライブをした翌日は、プリンスエドワード島に移住された日本人の方にドライブに連れて行ってもらいました。毎度私が島を訪れるときにだけ、本当にその時にだけ、連絡を取り合って一緒に過ごすという、私にとっては少し不思議な、でも、とても有難い存在の方です。

今回も5年ぶりの再会でしたが、まるで一週間ぶりくらいの気楽さで「また来たねえ!」と歓迎してくれて、私たちが一緒に過ごすときは決まって訪れるところへ向かったのでした。


島らしい風景です
急にお天気が変わり霧が立ち込めてきました
New Glasgow付近は晴れ間が見えました


Blue Winds tea room というお店です。カフェでもなく、レストランでもなく、まさにティールームという呼び名が一番しっくりきます。シャーロットタウンから車で30~40分程の New London というエリアにあるお店です。

オーナーは日本人の方で、日本人らしいきめ細かいおもてなしと、島らしい絵本の世界のような雰囲気を味わうことができるお店です。私がかつて島に住んでいた頃から、常連と言うほどではないけれど、数知れず訪れており、それこそ5年ぶりの再会を「久しぶりねえ」と喜んでくれました。私もまた訪れることができて本当に良かった!

この日はもう一人の島に移住された日本人の方もお仕事の合間に合流してくれて、またまた久しぶりの再会を喜び合いました。Blue Winds に来るときはいつも、お店に行くというより、知り合いのお家に遊びに行くという感覚です。


木曜日限定のアフタヌーンティーメニュー
私の大好きな手作りアイスクリーム


どのメニューもとても美味しいので、いつも何を食べようか選ぶのに苦労します。そうそうしょっちゅう来ることは難しいので、真剣に悩みます。


過去に撮った写真を引っ張り出してきました


そして、プリンスエドワード島に日本人がこうして集まっているということは、『赤毛のアン』好きが集まっているということになります。いつのまにかアンの話で盛り上がったりしていました。みんなそれぞれアンが大好きなのです。

美味しい食事と楽しい会話で、とても豊かな時間を過ごしました。ああ、また早く行きたいなあ。




というわけで、お薦めのカフェ&レストランの紹介でした。割と個人的なエピソードがてんこ盛りで恐縮です。ここに挙げたところはどれも、比較的日本の方が利用しやすいと思います。

また、今後もマイペースに(ちょっとペースを上げて!)投稿していきますので、どうぞお付き合い頂ければと思います。




今回の冒頭の写真は、Blue Winds さんの手作りアイスクリームです。Cows のアイスクリームはいかにも今の私たちの口に合わせた感じがするのですが、この写真のアイスクリームは味も舌ざわりも素朴なんです。きっと、アンのアイスクリームを意識しているんだろうなあ。ああ、また食べたい。

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