一緒に迷子になってしまうコーチについて。
この記事に辿り着いてくれて
ありがとう。
この記事は、
プロコーチを目指す人に書いてるよ。
今日は、コーチングで
クライアントと一緒に迷子になってしまう話。
クライアントは
悩んでいることや、
実現したいことを話してくれるわけだけど。
それが事実かどうかに関わらず、
その人が今現在見えている範囲の中にいる。
だから、その人の言葉から出てくることは
その人の解釈なんだ。
コーチというのは、
共感しても、同感してはいけない。
例えば、
同感というのは
その人の言っていることに同意しているということだ。
「目玉焼きにはソースが正義だ」
という相手の主張に、自分もそうだと思うことだ。
でも、共感というのは
「あなたはそう感じているんだね」と
相手の感情や主張を理解することで、
決して同意していない。
もちろん相手を否定はしないけれど。
でも、コーチは「いい人」でいなければならないとか、
寄り添わなければいけないとか、
思い違いをしていると
同意してしまったりする。
友人が愚痴を言っていることに
相槌を打って、同じように言っているのと同じだ。
クライアントと一緒に迷子になってしまうというのは
相手と同じ視点で問題や課題を見ることから生まれる。
コーチはあくまで
客観的視点で、俯瞰的視点で、
相手をその枠から出してあげる手伝いをすること。
で、客観的視点で、俯瞰的視点に
相手を立たせてあげること。
それは、
コーチの視点と、質問によって
枠を越えることができる。
「そもそも目玉焼きにソースという選択というのは
どんな結果を得たいからなの?」
とか、
「もし、ソースじゃなかったらどんな不安があるの?」
とか。
もしかしたら、醤油という選択の
食わず嫌いかもしれない。
もしかしたら、そのこだわりが
自分を不幸にしているかもしれない。
もしかしたら、
ソース会社に勤めていて、
ソースへの情熱のあまりに
自社商品のソースの売上低迷から
その言葉が出ていて、
本当に解決したいのは
このソースの情熱とおいしさを
世の中に広めたいということかもしれない。
というように、
クライアントが気づいていない
その奥にあるものを引き出すことがコーチの役割だ。
「は!僕は現状に嘆いてばかりで、ソースが美味しいんだ、
この商品に自信があるんだ、ということを
もっと世の中に伝えることをしていない。
まだまだやれることがあるよ!コーチ!!」
っていうことになったら
ブレークスルーだ(笑)
道を見つけるのもクライアントだし、
道を歩くのもクライアントなんだ。
答えは、クライアントの中にある。
迷子になっているクライアントと
コーチは同じ道にいない。
ただ、クライアントが道を見つける
手伝いをするだけなんだ。