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子育て記録18:せっかくひとりになれても

親になってしみじみと感じるのは、ひとりでいられる時間の大切さ。

娘が産まれる前は自由に使える時間がたっぷりとあって、趣味を追及したり、嫁と遊びに出かけたり、ひとりで買い物に行ってみたり、と色々なことを自分のタイミングでできました。

しかし娘が産まれてからは毎日が慌ただしく、ひとりで自由に使える時間はとても貴重なモノへと変貌を遂げました。まるで早送り再生でもされているんじゃないか、というくらいのスピードで毎日が過ぎていくし、日々やらなければいけないことが山積みです。

親になったことで時間は有限という事実を強く意識するようになりました。この時間の捉え方は、独り身だった時にはまったく感じたことも、考えたこともなかった。

たまにひとりの時間がポコッと空いたとしても、疲労困憊でなにもやる気が起きない、なんてこともしばしば。

ああ、一人暮らししてた時はふらふらしてたなあ、と思い出して感慨にふけったりしています。


そんなわけで、ひとりの時間が欲しいなあと日々思いながら生活をしている僕にチャンスタイムが到来したのは数日前のこと。

嫁が、娘を連れて二泊三日の旅行に出かけたのです。もともとニュージーランドから友達家族が遊びに来ることになっていて、その家族とメルボルン東側にある温泉の町に泊まりに行くとのこと。

僕は仕事の休みが取れないので残念ながら家で留守番することとなりました。

当然、表面上は「ああ、一緒に行きたかったなあ」な感情を全面展開しつつ、心のなかでは小さいおじさんたちが喜びの舞を狂喜乱舞していました。

「ひとりの時間や、ヤッター」

嫁は僕の心情に気づき「楽しんでね」と僕にささやいて旅行へと出かけていきました。

そして手に入れた約2日間のひとりの時間。

何をしたのかといえば、いつもより長い距離を走ったくらい。ほとんど大したことはできませんでした。

いや、違う。しませんでした。

いつもガチャガチャと忙しない生活をしているせいか、ひとりでいる時に何をしていいのか分からなくなってしまったみたいです。シーンと静まりかえった家で、手持ち無沙汰な夜を過ごしました。

手持ち無沙汰だけならまだしも、最近ハマっているホラー系YouTube「ゾゾゾ」をひとりで観たので、怖くなってトイレにいけなくなる始末。何とか勇気をふりしぼってトイレに向かうも、鳥肌が止まりませんでした。

今回改めて感じたのは、急にひとりになると生活のペースが崩れるんだなあ、ということ。そしてやっぱり3人で生活している方が楽しい、ということ。

もちろん、たまにはひとりで羽を伸ばす時間は必要です。ただ、欲を言えばひとりの時間は週末に欲しいと思いました。そうしたら家で「ゾゾゾ」を観てないで、友達と遊びに行ったりできたのに。

それでも、いっぱい走れたことには満足しています。

めでたし。




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