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テニスクラブ運営日誌4:飛ぶ鳥跡を濁さず

人生の節目には大抵なにかしらの別れがある。

そんな時の分かれかたがすごく大事で、ケンカ別れや絶交なんていうのはできるだけ避けたい。例えその人が極悪非道であっても、僕は全力でその人との関係をおわらせないで別れられるように尽力しています。それがモット―だから。

前にも書きましたが、僕はいま人生のひとつの節目に立っています。現在働いている会社をやめて、ほかの会社に移るプロセスの真っ只中。そして今日、いま在籍している会社に「辞めます」と告げました。

テニスクラブと新しい会社とのやりとりのタイミングがあったので、不本意にもいきなり辞める話を切り出すことに。

ただ、5年ほどお世話になったので会社なので、感謝の気持ちはしっかりと伝えようと心にきめて会社のオーナーに電話をかけました。

緊張で心臓が口からとびだしそうになりながらオーナーが電話に出るのを待つ。

数回のよびだし音のあとに電話に出たオーナーは、テニスクラブから契約解除のはなしが今朝あったとまずは僕に報告してきました。もちろん僕はすべて承知のこと。

オーナーの話がひと段落したところで、僕が会社を辞めるはなしを切り出しました。私情は交えず簡潔に事実を説明。その後に感謝の気持ちを伝えました。

僕のはなしを聞き終えたオーナーは開口イチバン「どうしてそんなことができるの。恩を仇で返すんだね」。

そこからは、セキを切ったように僕に批判のことばを浴びせてはじめました。

僕はあまりのショックにただオーナーの言うことを聞いているだけ。

まさかここまで感情的に罵倒してくるとは予想していなかった。きっと、しっかりと会話をして僕の事情も説明できるだろうと思っていた。

けど、まったくの思い違いでした。飛ぶ鳥跡を濁さずで辞めたかったのに。

これで今の会社のオーナーとは決裂なのかな。また連絡すると言って電話を切ったけれど、僕をあそこまで非難したあとにいったい何について話したいのだろうか。

ここまで誰かに対してがっかりしたのは、はじめてかもしれない。

今日はもう疲れたから寝ます。

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