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【30】 コンフォート・ゾーンの外は見えない

私たちのマインドは、現在のコンフォート・ゾーンを維持するように働きます。
現状のコンフォート・ゾーンより高いレベルのパフォーマンスを発揮することはできないのです。
そのため、現状より高いパフォーマンスを発揮するには、コンフォート・ゾーンを現状の外へ、さらに外へと広げていく必要があります。


しかし、ここで一つ問題があります。
私たちはコンフォート・ゾーンを外側へ広げていこうにも、コンフォート・ゾーンの外側がスコトマになってよく認識できません。

私たちのコンフォート・ゾーンは、自己イメージが決めています。
そして、私たちは自己イメージに一致する情報しか知覚していません。
自己イメージに合わない情報は、RASを通り抜けることができず、スコトマとなってしまうからです。

たとえば、自分の仕事のパフォーマンスを上げたり、夢を実現していくうえで有益な情報を目にしたとしても、それが現状のコンフォート・ゾーンの外側である場合、その情報はほとんど意識に上がっていません。
「自分にはレベルが高すぎる」と思う情報は、意識に上がらないか、意識に上がったとしても「自分には関係ないもの」としてすぐに忘れてしまいます。
意識に上がらないため、機会を見逃してるということにすら気づきません


以前の記事で紹介した創造的回避は、自分の目標を達成していくことにつながる講座の情報を見つけても、「自分にはレベルが高そう」と思って結局申し込まない、というような状況を説明する概念でした。
一方、今回の記事で紹介している内容に即して言えば、そもそも申し込もうとする講座の情報自体が見えなくなっているということです。

自分が本当にやりたいことが見つからない、という声をよく聞きますが、それは「自分が本当にやりたいこと」が現在のコンフォート・ゾーンの外にあるためです。
現状のコンフォート・ゾーンのなかで行動しても「本当にやりたいこと」は見つかりません。
言い換えれば、現状の自己イメージや信念を変化させないかぎり、真のゴールは見えてこないということです。

コーチングでは、現状の外にゴールを設定することで、コンフォート・ゾーンを広げていきます。
それを繰り返すなかで、「本当にやりたいこと」も必ず見つかります。
すべては目の前にあります。
見つけることができるかは、私たちのマインドの使い方次第です。

ワーク
「やってみたいと思っていたが、一度もやってみたことがないこと」や「気になってはいたが、調べてみたことはない」ことはありませんか?
もし手軽に試してみることができそうなものであれば、実際に試してみましょう。
あるいは、ネットで情報を集めたり、YouTubeで実際に行っている様子をみることなどもいいかもしれません。
「気になったら、やってみる」ことが、コンフォート・ゾーンを広げることにつながります。