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【16】 思考のプロセス〜その1〜

ルー・タイスの方法論では、マインドを「意識(conscious)」「無意識(subconscious)」「創造的無意識(creative subconscious)」の3つの部分に分けて考えます。

脳あるいは心が実際に3つの部分に分かれているわけではなく、3つの機能・役割に分けて考えるということです。


「意識」の4つの機能

「意識」には4つの機能があります。それは「知覚」「照合」「評価」「判断」の4つの機能です。

私たちは、五感を通じて情報を得ています。これが「知覚」です。知覚された情報はすべて、「無意識」に記憶として蓄積されていきます。この記憶がその人にとっての「リアリティ」「真実」となっていきます。


「知覚」された情報は、「無意識」に蓄積された記憶と関連づけて、その意味や価値を解釈されます。これが「照合」と「評価」です。このとき、特に影響を与える記憶が情動記憶です。私たちは、情動記憶に基づいて目の前の状況や情報を評価していると言えます。情動記憶については、以下の記事で解説しています。


「意識」の4つ目の機能は「判断」です。私たちは「知覚」した情報を記憶と「照合」して「評価」し、その「評価」をもとにどのような行動や選択をするかを決めています。

つまり、私たちの行動や選択は、未来の可能性ではなく、過去の記憶にもとづいて行われているのです。

これは、「無意識」に蓄積された記憶、つまりリアリティを変えてしまえば、「評価」や「判断」も変わるということを意味しています。そうすれば、私たちの行動や選択は意識的に変えようとしなくても変化していきます


ワーク
いつも自然にしている、あるいは頻繁に行っている行動や選択を思い浮かべてください。その行動や選択をしているときのことを思いうかべたとき、どのような感じがしますか?
反対に、やろうと思っても結局しない、あるいは変えようと思ってもすぐにやめてしまう行動や選択を思い浮かべてください。その行動や選択をしていることを想像すると、どんな感じがしますか?
両者の感じの違いを比べてみてください。

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