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コーチングの基礎

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ルー・タイスのコーチング・プリンシプルに基づいたマインド(脳と心)の仕組みと上手な使い方について説明しています。各記事には1つのテーマの解説と、それに対応するワークが含まれていま…
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#言葉

【48】 アファメーションの作り方と実践法

前回の記事では、イメージ(映像)を使ってゴールの世界の臨場感をあげる方法としてビジュアリゼーションを紹介しました。 今回は、言葉を使ってゴールの世界の臨場感をあげる方法としてアファメーション(affirmation)を紹介します。 アファメーションの作り方アファメーションは、現状の外のゴールを実現したときの自己イメージを、言葉を用いて無意識に刷り込んでいくプロセスです。 まず、設定したゴールを紙に書き出します。その際に、「一人称」「現在(進行)形」で、自分はすでにゴール

【49】 アファメーションの11のルール

アファメーションは、ルー・タイスの方法論のなかでも、最も中核的なものです。 実際、とても強力でありながら安全で再現性のある方法です。 前回の記事では、アファメーションの作り方と実践の仕方について紹介しました。 簡単に要約しておくと、まずゴールを実現したときの自分の姿を「一人称」「現在進行形」で書き出します。 そして、そのアファメーションを読み、内容をイメージし、その時に生じた感情を体感することで、ゴールの世界の自己イメージの臨場感を上げる、というものでした。 今回は、アファ

【50】 アファメーションとセルフトーク

アファメーションは、ゴールを達成した世界の自己イメージの臨場感をあげる技術です。 自己イメージがコンフォート・ゾーンを決めるため、アファメーションはゴールのコンフォート・ゾーンの臨場感をあげる技術とも言えます。 アファメーションによって、ゴールの自己イメージ=コンフォート・ゾーンの臨場感が高くなることで、コンフォート・ゾーンがゴールの世界に移動し、創造的無意識の働きで無理なくゴールを実現していくことができます。 アファメーションは言葉、映像、感情の思考の3つの軸に基づい

【52】 誰の言葉に耳を傾けるか?

セルフトークが自己イメージを作り、自己イメージがコンフォートゾーンを決めます。 つまり、セルフトークによって、私たちのコンフォートゾーンが決定されてしまうということです。 そのため、セルフトークをコントロールすることは、非常に重要です。 セルフトークの形成では、現在のセルフトークはどのような言葉をもとにできあがったものなのでしょうか? それは主に、子どものころに親や先生、周囲の大人に言われた言葉や、他人が話しているのを聞いた言葉です。 子どもにとって、周囲の大人の言

【53】 セルフトークの4つの段階

設定したゴールを実現していくためには、セルフトークのコントロールが欠かせません。 セルフトークとは、マインドの中で行っている自分自身との会話です。 私たちはセルフトークをもとに信念を形成し、その信念に従って認識し行動しています。 そのため、セルフトークが、これから何を実現していくかを決めるとも言えます。 セルフトークには、4つの段階があります。 ゴールを実現した世界の自己イメージをリアルにし、ゴールを実現していくためには、以下の第1〜第3段階を経て第4の段階に到達す

【54】 イエス・アイム・グッド〜自己イメージを高めるセルフトーク〜

私たちの認識やパフォーマンスは、自己イメージの高さによって決められています。 そのため、チャンスをつかみ、ゴールを実現していくためには、高いエフィカシーと高いセルフ・エスティームを維持する必要があります。 ところが、エフィカシーやセルフ・エスティームを高めることを邪魔している文化的な要因があります。 称賛を受け入れる私たちの多くは小さい頃から、とにかく謙虚であることを美徳として教えられてきています。 そのため、他人から褒められたり高く評価されたりしても、「いえ、とんでもな