えんさんの今週の1冊 #15
副代表の遠藤(通称えんさん)です。
このマガジンでは読書好きな僕が毎週1冊の本をコーチングの視点から読んで紹介しています。
過去の記事はコチラ。
今回の本はコチラ。
他人の『何気ない一言』に助けられました。 大手小町編集部 編
読みやすさ度★★★★★
在り方重視度★★★
実践しやすさ度★★★
持ち運びやすさ度★★★★★
こんな人にオススメ
・悩み事がある
・辛い出来事があった
・心を軽くしたい
・力になりたい人がいる
・言葉の引き出しを増やしたい
本の内容
〈何気ないからこそ、よく効きます!〉
読売新聞が運営する「大手小町」の人気掲示板「発言小町」で2010年のベストトピとして選ばれた「他人の何気ない一言に助けられた」。
さまざまな苦境や悩みから救ってくれた「何気ない一言」の数々は「涙なしには読めない」「世の中捨てたもんじゃないと思った」「自分も救われた」などと大反響を呼びました。
その「一言」を厳選し、いつでも手もとに置いていただけるようまとめたのがこの一冊です。
「恋愛・結婚」「仕事」「家族」「出産・育児」「健康・体のこと」5つのテーマで気になるところを開けば、あなたがいま必要としている「一言」に出会えます。
こんなところがコーチング的
タイトルがそのままコーチング的。
コーチは「他人」だし、基本的に質問やフィードバックやリアクションはコーチが意図を持ってするものとはいえ、セッションの中での「何気ない一言」だったり「何気ない反応」でクライアントに気づきが生まれて、それによりクライアントが「助けられる」「一気に加速する」ことにもなります。
あと、この言葉もコーチング的。
僕は「真面目で頑固で不器用で心配性」なので(笑)、周りの人と比べると楽しめることが少なくて損をしているように感じることが多いです。
でもこの言葉を見て振り返ってみると、得をしたこともあるな~ということを思い出しました。
例えば折りたたみ傘とうちわとカイロ。
季節を問わず、天気を問わず、常にリュックに入れて持っているのがこの3つ。
※他にも色々あるので(靴下・新品のハンカチ・絆創膏・小銭等々)リュックは常にパンパンです。
これを持っていることで不安が減るので得と言えば得です。
あと、自分が使わなくても誰かに貸すことでお礼を言ってもらえたり、喜んでもらえたり、頼りにされたりすることができます。
とはいえこれ常に全部持ってると重いので「あ~なんでこれを手放せないんだろう」と思うこともありますが、持っているからこそ誰かの役に立てることを実感して得をした気分になれるな~と思いました。
人間の生存本能として損をしたことの方が記憶に残りやすいのかもしれませんが、だからこそ自分の性格で得をしたことを思い出すことを意識してみると色々出てきます。
コーチングセッションでも失敗に対してネガティブになるのではなく、そこから得られたことや気づいたことに焦点を当てて考えていきます。
ぜひ皆さんも得をしたことや良かったことを思い出してみて欲しいです。
この本のココが好き
どの言葉もその人にとってはとても助けられた言葉だっただろうなと思えるところが好き。
読んでいると本当に「何気ない一言」ばかりなのですが、その状況にいる人にとっては救われる言葉ってあります。
実は僕も「えんさんに助けられた」と言われたことがありまして。
守秘義務があるので詳しくは書けませんが、とあるイベントで偶然ペアになってある方と話をしました。
その方は当時辛い思いをされて「私にはこれは向いてないってことだからもうやめよう」と思っていた時でした。
その時に僕が伝えた言葉は僕にとってはいつも通りのことなのですが、その方にはとても救いになったようで、数ヶ月後に「あの時にえんさんとの組み合わせになってなかったら今の私はここにはいない」と言ってくださいました。
この本に出てくる言葉も、言う人にとっては何気ない言葉ですが、言われる人にとっては救われた気持ちになれるんだなと思うと僕も素敵な気持ちになれるので好きです。
あと、やっぱり泣ける本という点が好きです。
最後に
皆さんも誰かの何気ない一言に助けられたことがあるのではないでしょうか?
逆に、「あの時、あなたの何気ない一言に助けられた」と言われたことがある方もいらっしゃると思います。
何なら「そんなこと言ったっけ?」なんていうこともあるのでは?
前々回に紹介した本「本日は、お日柄もよく/原田マハ著」の中で「言葉は書くものでも読むものでもない。操るものだ。」という言葉を紹介しました。
でも、必ずしも言葉を操らなくても、自然に出た「何気ない一言」でも人を助けることができます。
まずは身近な人や道行く人への声かけから始めてみませんか?
その時にかける何気ない一言が相手にとっての助けになるかもしれません。
コーチングがもっと広がるのと同じように、何気ない一言をかけ合う輪が広がっていけばいいなと思い、今回はこの本を紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
もし良ければ過去の記事も併せてご覧いただけると嬉しいです。
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それではまた来週。
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