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あなたのチームのふりかえり会、”Problemばかり出る反省会” になってませんか?

こんにちは。コーチェットCOO兼プロダクト責任者の吉田です。

2022年2月18日(金)19:00〜20:45にエンジニアのためのコーチング勉強会として「ふりかえりに活かすコーチングスキル」をテーマに開催いたします。

はじめに

スクラムやアジャイル開発でレトロスペクティブ、ふりかえりを行っている会社や開発チームは多くあるのではないかと思いますが、苦戦されていたり、工夫されているお話もよくお見かけします。
コーチェットとしてもこの1年で小さいながらも開発チームを組成し、スクラムでやりはじめているところですので、我々も当事者として学んでいる最中です。
今回は様々な事例や手法を参考にしながら、よりよいふりかえり、より効果的なレトロスペクティブを実施するための方法やマインドについて、一緒に学んでいければと思っております。

KPTについて

ふりかえりの手法として比較的有名なものにKPTがあります。
ゴールは何か、現状はどうであるかの共通認識の上で、続けること(Keep)、問題になっていること(Problem)、を洗い出し、試すこと(Try)について話し合います。
しかし、KPTの運用にもそれなりに工夫が必要なようです。

昨年9月にTablyの及川さんがtweetされた内容について様々な意見が交わされていることも拝見しておりました。

元は「Pばかりになってしまう。Kを増やすための工夫を教えてほしい」という内容でしたが

  • 事前の相互理解に力を入れる話

  • KPTで一番大事なのはKを出すこと

  • 空気作り

  • 良かった点悪かった点を発表する

  • YWT・YOT・FDL等フレームワークを変える

等々、様々な工夫が寄せられていました。

共通しているなと感じたのは、より多くの意見を出してもらいたい、というところです。そのためにKの範囲を変えたり、仕事以外のこともOKにしたり、Keepのハードルを下げるという方法をとられているケースが多くあるようです。

コーチングの会社ではどう考えるの?

「Kがあまり出せず、Pばかりになる」背景としては、メンバーが「4つの懸念」のいずれかを持っている可能性があると考えたりします。

1. 受容の懸念
→ お互いのことを知らなすぎてメンバー内に不安があるケース。

2. コミュニケーションの懸念
→ ファシリテーターやリーダー、他のメンバーが話を傾聴できていない可能性がある。

3. 目標に関する懸念
→ メンバーがプロジェクトの目標、また、ふりかえりミーティングの目標を理解しきれていなかったり、認識がずれている可能性がある。

4. 影響力の懸念
→ メンバーがチームの中でどのように役割を発揮していいかわからず困っている可能性がある。

具体的にどうやってKやTを増やしていくの?

コーチェットとしては、1や2の場合に「傾聴」や「承認」といったコーチングの基礎的スキルを活かすチャンスがあると考えます。チームメンバーがあげてくれたKeepについて、興味をもって聞けていますか?次に自分が話す内容のことを考えていませんか?

きちんと聞いてくれる雰囲気があるかないかで、心理的安全性が左右されます。心理的安全性の低いチームではProblemについて自責的な内容が増えてしまうかもしれません。
すでに起こったことではなく、この後起こるかもしれないProblemや心配なこと不安なことも、安心できない状況ではなかなか開示できないのではないでしょうか。Kが少なく自責的なPが多くなると、ふりかえりが反省会のようになってしまいます。

また、3ではそもそもふりかえりを何のためにやっているか、という目的に立ち返るのもよいかもしれません。

  • チームで無駄なく効率的に目標に到達することを主眼とするか?

  • チームのメンバーが心地よく働いていけるようにすることを主眼とするか?

  • チームで学んでいくことを主眼とするか?

どれか一つではなく、それぞれの配分のグラデーションがあるかもしれませんが、目的によってぴったり合うふりかえり方法が違うということもあると思います。

4の役割期待について話し合う、というのも有効です。ふりかえりの場でのふるまいだけを考えても、積極的に発言していく役割を期待している、とかどんどんツッコミをいれてほしいとか、冷静に見て判断してほしいとか。

勉強会の内容について

勉強会では、ふりかえりの設計、ふりかえりの中のコミュニケーションとマインドセットについて、傾聴や質問のトレーニングを含めた簡単なワークショップを通じて、体感していただけるよう準備しています。

関係性の土台を築くことの影響、聞く姿勢によってKeepが増えるのかどうか、弊社での事例も含めて、コーチングスキルを用いた場合のふりかえりの変化を体験していただければと思います。

参加者のみなさんが現場で感じている課題や工夫についてもお伺いしながら、進めたいと思っていますので
より良いふりかえりに少しでもご興味がある方
自分のチームのふりかえりに課題を感じているエンジニアの方
是非ご参加ください!

以前に開催した勉強会の様子は以下をご参考になさってください。


開催要項

▼日時
2022年2月18日(金) 19:00~20:45

▼会場
オンライン開催
※ご参加が確定された方にZoom URLをご案内いたします。
Zoomを通じた参加者同士の対話実践に顔出しでご参加いただきます。

▼対象
ソフトウェアエンジニアの方で以下の項目のいずれかに当てはまる方
・開発現場でコミュニケーションに課題を感じている方
・コーチングに興味がある方
・リーダーシップに興味がある方
・コーチェット(会社)に興味がある方
・CoachEd(サービス)に興味がある方
※以前の勉強会にご参加いただいた方も歓迎です。

▼募集人数
20名(先着)
対話実践のパートでは適宜Zoomのブレイクアウトルームに分割することもあります。また、人数が超過した場合は開催日を分ける可能性があります。

▼勉強会内容(予定)
・ふりかえりとは
・ふりかえりを実践する上での悩みについて
・コーチェットがおすすめするふりかえり
・ふりかえりに役立つスキルやマインドセット

▼参加費
無料

参加お申し込みはこちらから(締め切りました)

ご注意

参加お申し込みをいただいた方にはURLをメールでお送りいたします。Gmailの場合プロモーションタブに入ることもあるようですので、一度ご確認ください。

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