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現状を抜け出したい人のためのコーチング

みなさんは、コーチングに何を期待していますか?

「いまの会社で、もっとモチベーション高く仕事をしたい。」
「仕事もプライベートももっと充実させるために、自分をバージョンアップしたい」
「やりたい事業があるので、起業するつもり。ただ、少し不安がある。精神面でサポートがほしい」

実は私はコーチングを受けたいと思って、コーチングに興味を持ったのではありませんでした。最初からコーチの側で、クライアントをサポートしたいという所から出発しているので、クライアントさんと会話する中で、コーチングのニーズについて学びました。

コーチングを受けに来るクライアントさんは、もちろん何か悩みを抱えています。でもその悩みというのは、いつもよりマイナスの状態になっている自分からいつもの状態に戻りたいという悩みではなく、いつもの自分からさらに先へ成長してプラスの状態に行きたいという悩みだと思います。

もともとコーチングという言葉にはすごく前向きな響きがあるので、現状から抜け出して、もう一歩成長し、高いパフォーマンスを発揮する自分となって、何かを成し遂げたい、という気持ちを持つ人がコーチングを受けに来るのでしょう。もちろん、人によってその気持ちの程度差はあると思います。

もう少し付け加えると、自分に自信という程のものがあるかどうかは分からないけれど、今のままの状態はとても息苦しくてイヤだ、もっと自分らしく活躍できる、充実感を味わえる人生を送りたいと、今はほんの小さな思いかも知れないけれど、自分の力に賭けてみようと思っている人ではないかと思います。

要するにそういう人は、現状の外に出たいと思っている一方で、その現状から抜け出すことにとても不安を感じているのだと思います。

そして、そもそも自分を縛っている、その「現状」の正体がはっきりと分かっていないこともあるのでしょう。

だから、クライアントさんがコーチングを受けに来て最初に設定するゴールは、大抵は現状の内側にあるゴールです。たとえ、本人はすごいゴールを設定したと思っていても、まだ現状の中であることが多いのです。

でもこれは仕方のないことです。なぜなら、現状の外側というのは、なかなか見えないものだからです。

いま自分がいる「現状」の中で、慣れ親しんだ思考パターン、常識、ルール、モノの見方を基準にして、私たちはこの世の中を見て理解しています。だから、現状の外と言われても、そもそも「それって、何?」と思うのが普通でしょう。

けれども、本人はその現状から抜け出したいと思っているわけです。抜け出した先があるかどうかも分からないし、あったとしてもどんな所か分からないわけです。

なかなか難しいと思いませんか?

神戸北野異人館にて

でも難しいからと言って、今いる現状の内側にゴールを設定してしまったら、どうなるでしょうか?

たとえ、それが今よりもマシな所だったとしても、理想的な現状までしか辿り着くことはできません。

現状に不満だったのですから、根本的にその不満は小さくなっても相変わらず残り続けるでしょう。

そんなゴールを達成しても、ちょっと後味が悪いですよね。

だから、どうしても現状の外側にゴールを設定する必要があるのです。

「ひとりで、現状の外にゴール設定なんてできるだろうか?」と思ったかもしれません。

そういう人は、ぜひ、マインドの知識とコーチング理論を持った、自分に合うコーチを見つけてください。

コーチは、最初からあなたと同じ現状の中にはいません。だから、あなたには見えていないものが、見えています。

それゆえ、上手にあなたのスコトマを外しながら、あなたを現状の外側に連れ出すことができるのです。

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