人生は自分の内側から変えていく
人はそれぞれ重要だと思っていることに優先順位がある。
日々の行動の癖について言えば、予定した時間通りに物事を進めることが最優先という人は、仕事の質を多少犠牲にしてでも期限を守れば良しとするかもしれない。別の人は全く逆で、仕事の質にはとことん拘るが、期限については多少ゆるく捉えているかもしれない。
また、人との関わりでは、身近なところから家族、親戚、友人、職場の同僚などがあって、多くの人が家族が最優先と考える。ただ一方で、その優先順位はその時々や場面でどの関係を一番重要と考えるかが変わったりもする。普段は仕事優先で、家族サービスに気が回らないという人でも、家族に事故や病気があれば、仕事は放っておいて家族への対応に全力を注ぐだろう。
このように、時と場合によるということもあるが、一人ひとり物事についての優先順位があって、それが束になって日々実行している判断や行動に影響を与えている。
その優先順位はどうやって出来たのだろうか?
生まれつき自分の中に持っていたものなのだろうか?
実はそれは、何気なく言われたことから教えられたことまで含む、他人から言われたことを自分が受け入れた結果と言ってよい。自分が受け入れたものなら問題ないと思う人がいるかもしれないが、受け入れる前にきちんと自分で判断したのであれば、それで良いのかもしれない。でも、ほとんどの場合、まだ判断力がない子どもの頃からいま現在までも、他人から言われたことを無批判に受け入れたに過ぎないのではないだろうか。
問題だと思うのは、大人になって社会人として生きていく中で、何か違和感を感じたり、もっと成長したいと思うようになり、変化を求めるようになった時、過去から引きずった重要事の優先順位の束が、足枷になることだ。
英語をしゃべれるようになりたいと思っても、間違ったことを言って恥をかくのが嫌だと思っていれば、気軽にネイティブスピーカーに話しかけることもできない。
人の先頭に立つリーダーになりたいと思っても、人の話を聞いて一致点を見つけるような面倒くさいことは出来ないと思えば、絶対にリーダーにはなれない。
なりたい自分になるためには、まず自分の内側にある重要事の束の優先順位を変えなければならないのだ。
わかりやすく価値観を変えると言ってもよいが、何に価値を置くかという部分よりも、価値を置くものの優先順位と捉えてもらった方が良いと思う。何に価値を置くかは変わらなくても、価値あるものAと価値あるものBの優先順位がA→Bであったものが、B→Aに順序が変わっただけでも結構な変化になると思うからだ。
重要事の優先順位が変わるとどうなるのだろうか?たぶん、これまでと全く違う自分になったという感覚を持つ人がいるかもしれないし、これまで固執していたものを捨て去ってすっきりしたと感じる人もいると思う。
決して怖いものではなく、新しい世界が開けたようにとてもポジティブなものだから、変化を楽しむ気持ちで適応できればよいと思う。
とはいえ、そういう大きな変化の過程を一人で乗り越えるのは大変だと思ったら、あなたをサポートするコーチをぜひ見つけてほしい。
“人生は、自分の内側から変えていく”
※冒頭の写真は、先日訪れた松山城です。本文とは直接関係ありません。
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