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「好きを仕事に」の表と裏の話

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1「好きを仕事に」ってぶっちゃけどうなの?

今日は「好きを仕事に」表と裏の話というテーマでお話をしていきます。

このテーマは相当語りたいことがあるのです!いつも以上に個人的な見解を話しますので、「これがおすすめ」とか「こうしましょう」というお話をするのではなく、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

「好きな仕事に」ってよく聞く言葉ですよね。「好きを仕事にしたい」っていう方もいれば、「好きを仕事なんて、ふわふわしたこと言っちゃって」「仕事だしそんなの無理でしょ」って冷ややかにこのフレーズを受け止める方もいらっしゃるのではないでしょうか。

フレーズだけがひとり歩きしている印象があるので、今日は私の実体験と、起業してからの3年間「好きを仕事に」したいと希望している数百名の方のサポートをして感じていることをあれこれお話していきます。

「好きを仕事に」したい人も、この言葉に懐疑的な皆さんも、それぞれに幸せに働くヒントが得られるお話です。ぜひ最後までお付き合いいただければ嬉しいです。

2「好きを仕事に」の言葉にモヤモヤする理由

早速、「好きを仕事に」の”裏の話”ですが、私自身は「好きを仕事に」っていう言葉はあまり好きじゃありません。

何かね、ふわふわしている感じがして、地に足ついていないイメージが湧くんですよ。「趣味がそのまま、ちょっと仕事になればいいな」みたいな印象があって、好きじゃないフレーズないのです。(個人的な感想ですよ)

ここに「わかるー!」と共感される方は、過去の人生経験から「好きだけじゃ仕事って無理でしょ」って思っていたり、真面目にコツコツ働いてきたタイプの方が多いのかなと思います。

でも結論を言うと、私は好きなことを仕事にしていくのはおすすめしたいんですね。最初に言ったことと、ちょっと矛盾しますよね(笑)私自身、「好きを仕事に」して、コーチングやライティング講座をしています。その体験とたくさんの人をサポートしてきて、「好き」を仕事として成立させるには、ポイントがあるなと感じているんです。それを踏まえて「好きを仕事に」したら、きっとうまくいく確率が上がるんじゃないかなと思うのです。

3仕事で上手くいく「好き」と、いかない「好き」のパターン

「好きを仕事」にするためには、気をつけた方がいいと思うことは、仕事でうまくいく「好き」と、いかない「好き」のパターンがあることです。

つまり、その仕事が「利用者として好き」なのか「提供する側として好き」なのかの違いです。「利用者として好き」ならそれは仕事にしない方がいい思うんですね。例えば私の前職のCA職で説明すると、「飛行機が好きだから」の理由だけでCAの仕事を選んだ場合、これは好きを仕事にしたんだけど続かないパターンの代表例です。

なかには入り口は「飛行機が好き」で、それをきっかけに仕事をスタートさせて長く勤める方もいらっしゃいますが、そういう方って、もう少し深い価値を自分で見い出せているから長く働けると思うんですね。

裏側を見て「こんなことをしたいんじゃなかった」「私は利用するのが好きだったんだ」って思いそうなら、その仕事選択は一旦冷静に考えてみた方がいいです。

学生さんにありそうな例ですが、「音楽が好きだから音楽系の会社に就職したい」などもちょっと危ない香りがしますよね。好きと感じる感情は本当に素晴らしいし喜ばしいことなんですけども、仕事で選択する上では「提供者側として好き」なのか、自分に問いかけて選択していくことをおすすめします。

4「仕事にして好きなことが嫌いになったら嫌だから」の背景にあるものとは?

「好きなことを仕事にして、好きなことが嫌いになったら嫌だから仕事にはしたくないんです」ってよく聞くんですが、ここには二つの背景があると思うんですね。

1つは、「お仕事=お金のため」とか「お仕事=嫌でもやらなきゃいけない」価値観があることです。

もう1つは、「好きなことは、趣味のままにしておきたい」方です。何でも「好きを仕事に」すればいいってことじゃないし、趣味とし置いておくのがいいと感じるなら、その感覚は大切にしたいですよね。私もそう思います。

ただ、「本当は好きなことをやってみたいけど・・・」ってストップかかる方は仕事への捉え方は見直した方がいいかなと感じます。「仕事=きついもの」「仕事=お金もらうから仕方ないものみ」たいな考えがあるなら、その枠から自分をシフトさせていきましょう。

5本当に好きなことって、そうそう嫌いにならないもの

「好きなことを仕事にして嫌いになったら嫌」と不安を抱えている方にお届けしたいヒントは、本当に好きなことってそう簡単に嫌いにならないので大丈夫ですよということです。

「好き」って、どんな状況になっても湧き上がるポジティブな感情だと思うので、そうそう嫌いになれないと思います。例えば私はずっとスターバックスとかANAとか接客畑で働いてきましたが、お客様から理不尽なクレームをもらったりとか、ここでは書きたくない経験も沢山しています。

だけど、人と接する仕事が嫌いになったことって一度もないんです。今も人と接する仕事を選んでいますし。「好き」ってこういうことだと思うんですよね。

ちょっと辛口なことを言いますが、仕事にして嫌いになるんだったら、そんなに元々好きじゃなかったということかなと思います。

もちろん不安もあると思いますが、本当に好きなことを仕事にするってすごく楽しいし幸せなことです。どうしたら好きなことがもっと好きでいられるか工夫していきましょう。そうすること自体も、仕事の質を高めていけるので、またそれが好きになっていく。「好きを仕事に」するとそんな相乗効果が生まれます。

もしここで悩まれてる方がいるんだったらあんまり怖がらずに、飛び込んで欲しいなと思います。

6「好き」か「得意」か?どちらかを優先するならこっちだと思う!その理由は?

「好きを仕事に」というテーマからちょっと話がそれますが、もし「好きを仕事にするか」それとも「得意を仕事にするか」を選ぶなら、どちらを選びますか?

これは人それぞれ考えがあると思いますが、私は好きよりも得意を選ぶ方をおすすめするんですね。

その理由は、得意でやってることって反対サイドにそれが得意じゃない人がいるわけです。その人たちが、「皆さんにやってほしい」「お金払ってでも教えて欲しい」って言ってきてくれます。

これが”お客様のニーズ”なんですけれども、仕事ってニーズがあるから成り立っていきます。

だからもし「好き」を取っても、そこにニーズがなければ、仕事として成り立たせるのは難しいです。究極の質問「好きと得意とどっちを選ぶ?」と聞かれたら、私は得意を選択した方がいいとお伝えしています。

私のライティング講座は、得意を生かした最たるもの。これね、私が自分で生み出したサービスではないんですよ。クライアントさんから「SNSライティングを教えて欲しい」って言われて始めたサービスなのですが、今では私のビジネスの大きな柱になっています。面白いですよね。「好き」から探したらライティング講座って絶対見つけられなかかったんじゃないかな。なので、もし今「仕事を充実させたい」と思っているのであれば、「得意」とか「できる」から探すのもおすすめです。

7まとめ/「好き」だけじゃだめだけど、やっぱり「好き」を仕事にすると強い

「今日は好きを仕事に」の裏と表というテーマで進めてきました。どっちがいい悪いみたいな話でもないし、答えがあるわけでもありませんが、何か一つでも皆さんの幸せに働く上でのヒントがあったなら嬉しいです。

あと、話しながら改めて「好きっていう言葉にそんなに引っ張られる必要もないのかな」という気がしました。「仕事をして充実感を得ている」とか「心動かされる業務がある」とかであれば、それってもう十分好きを仕事にしていると思うので、この言葉にあんまりこだわらなくていいんじゃないかな、と思います。

ただ同時に、「好きを仕事に」するということはやっぱり幸せだし、強いなと思います。特に個人で働くなら、仕事をやり続けるって大変ですし、裏側では見えない努力がたくさんあります。最近、努力とかっていう言葉は流行らないけど、実際活躍されてる方って、すごい行動量とエネルギーがあるんですよ。なのでそれが好きじゃないとやっぱり続けていけません。

「好きを仕事に」しないと続けられないし、「好きを仕事に」するから、自分も周りのお客様もhappyになっていくと思うので、この感情を大切にやりたいと思う世界に飛び込んで欲しいなと思います。私も、まだまだ道半ばですので、これからも「好き」という感情を大切に進んでいこうと改めて決意しました。

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