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上司の悩み解消します#1 ー部下から信頼されていないと嘆く上司がいますぐ試すべき3つのこと

マネジメントとは何か。

上司たちはこぞってこんな話を始めては,上司論を好き勝手に難しくするのですが,実はマネジメントが何かとか,上司に必須のスキルは何かとか,リーダーシップとは何かとか,そういうメタ話をする前に,まずもって身に付けておいた方がいい当たり前のスキルがあります。


上司あたりまえスキル


今回は,当たり前すぎて案外議論の枠に入らなくて,いえ,あるいは入ったとしても多くの人がスルーしてしまう大事な技術をここであえて大きな声で述べることで,あなたの上司ランクをあっという間にひとつあげてしまおうというわけです。


いたずらに文章を長くする必要はないので,単刀直入に申し上げましょう。

1.部下の話は絶対に最後の最後まで口を挟まずに聴きましょう。
2.部下の話は絶対に手を停めて,体を向けて聴きましょう。
3.部下の話を聴いたら「なるほど,ありがとう」とまずは返しましょう。

もうとりあえずこれだけでOKです。



これらのアタリマエが何を生み出すか。
なぜこれらのアタリマエが必要不可欠なのか。
それは説明するよりも実践し,体感した方がきっとはやいでしょうから,今この瞬間から実践してみましょう。


こういうのは「スキル」といって,知ってしまえばすぐにでも実践にうつせます。訓練し,実践を繰り返せば,いつの間にか身についているものでもあります。

かの『7つの習慣』で,著者であるコヴィー博士は「スキルはそれだけで十分に効果を発揮するものではなく,しっかりとした土台,樹木で言うなら根や幹があってこそそのチカラを発揮できる」と言っています。

その土台こそが,いわゆる人格なのですが,これは一両日に身につくものではないので,まずもって人格を磨く意味でも,他者の話をまず理解し,そのうえで自分を理解してもらうという人生における不偏の原則を実践し,このスキルをセットで身につけてしまおうというわけですね。


理屈はさておいて,とにかくこの3つだけを守ってしばらく部下たちの様子を観察してみてください。



効果測定


1か月もあれば効果はでます。
率直に考えを言える環境であることと,いかなるタイミングでもきちんと話を聴いてもらえるという安心感,そしてとにかく真摯に,一生懸命に受け止めてもらえるという心理的安全性は,すなわち信頼につながります。


信頼感はすべての基盤になります。わずかな時間を惜しんではいけません。信頼関係は築くのは難しく,壊すのは簡単です。コツコツと積み上げるしかないのです。

もうできていると思っている上司のみなさんは,これが本当にできているかどうかをチェックする方法がひとつあるので,確認してみてください。チェックに合格しなかったら,ぜひとももう一度最初から部下の話を自分がどう聴いているかについてじっくりと自問自答してみることをおすすめします。

チェックの仕方
部下との面談の最後に「ほかに何か,気になっていることはあるかな?」と質問してみましょう。部下が「いいえ,ありません」と即答した場合,信頼レベルは低いでしょう。これからは,あなたが思う3倍はじっくりと話を聴いてあげてください。

ご存知のとおり基本動作は,相槌とオウム返しです。丁寧な相槌とオウム返しはそれだけで十分な効果があります。最後までしっかりと聴く姿勢を貫いてください。


まとめ


やれてそうでやれてない。
たいしたことない話だけれど,実は結局こういうことが大事。

騙されたと思っていっかい試してみてください。

きっと何かが変わりますよ。

できてるひとは,何を今さら,という話ですけれど,時々,自分のことを振り返る意味でもアセスメントは必要です。上司と部下は役割は違えど,ひととしては対等。横の関係は,心理安全を意識して,信頼ある関係をつくっていきましょう。



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