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白梅学園大学・短大 子ども学研究所と、白梅幼稚園(東京・小平市)とともに、発信します①子育て中の記者から

今日から白梅学園大学・短大 子ども学研究所、白梅幼稚園(東京・小平市)と、「コマロン」の連携がはじまります。地域に根ざした白梅の活動をご紹介し、子どもの世界の豊かさと、保育の専門性を、言葉で伝えていきます。最初に、ここに至るまでの経緯と、記者の思いを、記します。

子どもの世界の豊かさと、保育の専門性を伝える挑戦

子育てをする中で、知らなかった世界を知り、衝撃を受けることがあります。そのひとつは、幼稚園や保育園の先生方が書いて下さった、(「連絡帳」などの)文章のみずみずしさと、あたたかさです。我が子が、園で何を思い、何を話し、どう遊び、過ごしてきたか、手に取るようにわかるのです。そして、その文章から、どういうふうに子どもと関わればいいのか、声をかければいいのか、見守ればいいのか、向き合えばいいのか、子どもの世界が広がるのか、自然と学び、感じ取ることができました。時に、私の子育ての悩み、仕事との狭間で揺れる心に寄り添って下さることもありました。

特に、母になったばかりで不安に押しつぶされそうだった10年前の私にとって、連絡帳での先生方とのやりとりは、一つの心の支えでした。

忙しいときは、声をかけて下さい。息子くんのこと、フォローしますので。今日は、みそ汁のなめこを自分でつまんで食べようとするのですが、ツルッツルッとすべって、うまくつかめなくて…。あきらめずに最後まで自分で食べようとしていました。(数年前、仙台の認可保育園の先生が書いて下さった連絡帳を写メして、スマホに保存し、今もときどき見返しています)

それは、下の子が保育園にお世話になる今でも、変わりません。一方で、古くからある認可保育園、新しい認可保育園、認可外保育施設、企業内保育所、預かり保育の長い幼稚園、預かり保育の短い幼稚園…と各地でさまざまな園にお世話になる中で、園によって、子どもの見守り方、関わり方、過ごし方、が少しずつ異なることを体感してきました。「幼稚園」「保育園」とひとくくりで言っても、そのあり方はさまざまなのです。

そしてその、子どもを見守る目線と、「関わり方」こそ、先生方の専門性なんだ、と改めて実感するようになりました。

コマロンをはじめる上で、「子どもの育ち」を学び、専門性を磨く地域の大学と連携したい。「遊びの世界」を大切にする園と連携したい。子どもの世界や保育の専門性を伝える新しい発信をしたい。という、強い思いがありました。

気持ちを受け止めて下さった、白梅のみなさん

私のその壮大な思いを、白梅学園大学・短大 子ども学研究所、白梅幼稚園(東京都小平市)のみなさんが、受け止めて下さいました。本当にありがとうございます。

今後、コマロンでは、白梅学園と地域とのつながり方、先生方や学生さんの書いたコラムなど、学園にまつわる記事を、随時お届けし「保育の世界の豊かさ」をお伝えします。(先生方の文章がすてきな秘密を探りつつ・・)

地域(小平市)に根ざした、白梅の多岐にわたる活動を伝えることは、小平地区を「面」で伝える新しい発信にもつながると確信しています。

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地域の中で学ぶ、白梅の学生たち

小平中央公園に寄り添うように位置する、西武国分寺線・鷹の台駅。そこから15分ほど歩いた場所に、白梅学園大学、白梅学園短期大学(東京都小平市)はあります。同じ敷地内には「あそび」を通じた学びを大切にしてきた白梅幼稚園もあり、子どもたちの明るい声が響いています。「子ども学」を学べることから、保育士資格や、小学校・幼稚園教諭の免許取得を目指す学生が多く在籍。子育て支援を実践的に深める科目として「地域子育て支援演習」が開講されています。「子どもの幸せとは?」「私たちが生活を営む地域とは?」――。子どもをめぐる環境が複雑化する中で、子どもと地域の関わり方を追究しています。

次回、子ども学研究所と、大学附属の幼稚園について、さらにくわしくご紹介します。

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先生方の表現力の豊かさについては、こちらでも書いております。


【取材した人】山内真弓。小学生と保育園児の母。転勤族で、茨城、仙台、千葉、東京(都内も3カ所ほど…)で子育てしました。毎日新聞記者。都内市部在住。コマロン編集部で、ただひとりの専従書き手です。今のところ。体力がないのが悩み。