【研究日記】イベントには非日常が濃縮されている
“イベント企画”をやりたい。
Co-Labの活動でやってみたいことの1つが
イベントを企画すること。
自己紹介の時にも、これは書かせてもらっています。
イベントと言ってもジャンルは様々で、アバウトな目標ですが、かなり真剣にやってみたい。
こう強く思うのには、大学時代の少し変わった過ごし方が影響しているのです。
学びと刺激を追う大学生
大学時代、私たちはとにかく好奇心旺盛で
「ちょっとそれ大丈夫なの?」と思われるような自己啓発セミナーや合宿プログラムに参加をしてきました。
参加するイベントやセミナーは大人ばかり。
年齢的にアウェイになりながらも
そんなことは気にしない。
周りの学生がバイト、バイト、遊び、と明け暮れている中で、ひたすらセミナーやイベントを探しては、貴重な休みをそれらのイベントに捧げていました。
Tグループ、ゲシュタルト療法、自己啓発ワークショップ、国際協力会議などなど。
書ききれないほどの量です。
色んなものに参加しては、
刺激を受けて、あーだこーだ感想を話し合い
落とし所を見つけて、また違うイベントを探す。
イベントやセミナーは、大学だけでは学べないこと、経験できないこと、自分が身を置く環境では到底知りえないことを、濃縮して経験できるところが魅力。
刺激を求めに求めていた大学生活でした。
(※現在も2人の休みが合えば、参加しに行っています。)
そのイベントの中の1つで
強烈なパンチをいただいたものがあります。
2泊3日 Tグループ合宿プログラム
大学3.4回生の夏休み。
年齢層が極めてバラバラなスタッフ5人。
10代〜30代、20人ほどの参加者。
1つの部屋に集まり、
紙とクレヨンを配布され
「名前と、このセミナーで得たいことと、
今の気持ちを形や色で表現してください。」
山奥の、それも近くに何もないような場所で、2泊3日のセミナーが始まりました。
人間関係、対人援助を体験すること・養うことが目的のこのセミナー。
10人ずつ2つのグループに分けられて、
椅子が内向きに円に並べられた部屋が会場。
2人のスタッフも共に座り、お題も何も用意されずに、1時間半のセッションを何度も行なっていきます。
もちろん、マリと私(ヒナノ)は違うチームに。
12人で作る円の真ん中には何もなく、
Aグループは綺麗めの会議室のような部屋の中心に、椅子が並べられていました。
Bグループの部屋は和室。畳の上に会議室で使うような椅子が並べられ、電気は部屋の隅を照らしきれず薄暗く、異様な雰囲気を醸し出していました。
私はAグループ、マリはBグループになりました。お互いのチームで何が起こっているのかは基本的に共有禁止。
(気になっちゃうので、セッションの間の10分休憩中に少し話してしまうんですけどね。)
初めて会った人たちと、広いとは言えない部屋に連れられ、お題も何のルールもない中、1時間半のセッションを多い時には1日に7回過ごします。そうすると想像以上に色んなことが起こります。そして想像以上に"異空間"になるのです。
この異空間というのは、非日常的な空間という意味で使っています。出身、年齢、性別、職業、バックグラウンドなど異なる人たち過ごす
2泊3日。普段の人間関係では考えられないスピードで相手を知り、関係を構築していきます。
「普段、何気なく出来てしまう人との会話にあなたの気持ちはありますか?」
「丁寧に会話をして、相手を受け止め、自分を受け止めてもらえていますか?」
そんな大きな問いを心の中で掲げるスタッフが、参加者の話の中・関係性を構築する中に介入してきます。
少しでも丁寧でない会話や相手を想っていない発言などが起こると、すぐにその発言に対してスタッフから質問が飛び、時には参加者とスタッフがぶつかり合うこともありました。
そんな環境で、居心地の悪さを感じるときもあれば、初めて会う人だからこそ、ためらうことなく素を出すことができたり、今まで吐き出せなかったことを初めて言ってみる、というある意味で寛容な場にもなっていました。
※内容はあまり言ってはいけないので、
だいぶ省略しています。
気になる方は是非参加してみてください。
私たちは夜2人で、寝る間も惜しんで、自分たちがその日に感じた新たな学びや気づき、痛みについて語り合いました。当時、知り合って3ヶ月ほどだった私たちは、このセミナーの異空間に呑まれながら、これを機に仲を深めたのです。
この合宿プログラムに参加し、
怒りや悲しみ、人との違い、自分の中の善悪、人間関係とは?など、沢山のことを考え、感じました。
決して楽だった訳でもなく、ずっと楽しかった訳でもなく、全てが腑に落ちた訳でもありません。
しかし、確実に得ることがありました。
沢山自分に気付き、また相手を想うこと、
考えることも身をもって学びました。
「人との関係とは何なのだろう?」
この夏の合宿プログラムは、ズシリとした衝撃とジンジンする余韻が残る、刺激的な時間となり、現在の私たちを創る一部となっています。
インプットからアウトプット
文頭でも書いたように、イベントに魅力を感じ、様々なジャンルのイベントに参加してきました。
こんな私たちだからこそ、イベントとして形にできるものがあると思っています。インプットの次はアウトプットへ。
今度は自分たちが学びと刺激溢れる場を作りたい。
バイトや遊びに明け暮れる学生に対して"学ぶ場"を。沢山の生徒を抱え日々仕事に追われる教員たちに"憩いの場"を。日々ローテーションの生活でワクワクすることを忘れてしまっている人たちに"夢や希望を語れる場"を。
そんな”ワクワク”と”学び”が詰まったイベントを参加者と”共に創る”ことを目指していきます。
とは言え、そんな簡単で無いことは十分承知しています。これからイベントを創っていく中での奮闘も研究日記として書き残していきますね。
p.s. 毎週木曜更新を宣言していたのに、初っ端から3日遅れるやつ。