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ネガティブの断ち切り方

何か嫌なことがあってその気持ちを引きずってしまう時、皆さんはどうしていますか?

美味しいものを食べる、カラオケで発散する、温泉で身体を癒す…等々、気持ちを切り替えるためにする気晴らしや切り替え方法をそれぞれお持ちかも知れません。

引きずった後の対処も大切ですが、そもそも引きずりにくくなるためにできること、つまり嫌な気持ちを引きずるのを予防する方法もあるので、今日はそれをご紹介したいと思います。


反芻とセルフコンパッション

一度生じたネガティブな思考を何度も頭の中で繰り返してしまうことを「反芻」と呼びます。(牛が一度胃に入れた食物を嚙み直すのと同じ表現です。)


心理学の分野で分かってきているのは、

セルフコンパッションを実践している人ほど反芻が少ない

ということです。


ではセルフコンパッションとは何でしょうか?
「自分自身への思いやり」を表す言葉で、自分に優しく接することを意味します。


1つ例を出してみます。
あなたが何か仕事でミスをしたとします。
そんな時、自分自身にどんな言葉を心の中で掛けるでしょうか?


「こんなミスをするなんて、ダメな奴だ…」
「頑張りが足りないんだ。こんなんじゃ周りにも見捨てられちゃうぞ…」


こんな言葉でしょうか?
あるいは


「ミスは誰にもあることだし、これをきっかけにもっと成長できるさ」
「まだまだ未熟だけど、少しずつ出来ることも増えているよ。良く頑張っているよな」


こんな言葉でしょうか?

この2つを比べた時に、後者の方がよりセルフコンパッションを実践できていると思います。

自分を責める言葉を、自分を思いやる言葉へ変えてみる。
自分に厳しい言葉を、自分に優しい言葉へ変えてみる。

そうやって日々の中で少しずつセルフコンパッション(自分自身への思いやり)が実践できるようになってくると、自然と嫌な気持ちを引きずってしまうことも減ってくると思います。
ぜひ日常の中でもっと自分自身への思いやりを表現できる場面はないかな?と探してみてください。