福井弁とオーストリア・ドイツ語のすてきな一致について

好きこそものの上手なれ。外国語を学ぶ時も、その言葉の好きなところを見つけるのが肝心だと思います。

私が今回お伝えしたいのは、大好きな言葉のひとつである「オーストリア・ドイツ語」の、好きな発音について。

学生時代にドイツ語を学んでいた私は、オーストリア・ウィーンに一年留学していました。ドイツ語圏とはいえ、オーストリアにも多様な「方言」があり、独特の波打つ発音がなんともいえない愛らしさを醸し出すのです。

動画で紹介されている「Oida(オイダ)」は、ドイツ標準語では「Alter(アルタァ)」の発音がなまったもの。罵り語の一種で、「老いぼれ」から転じて「あの野郎」「ちくしょう」とかいうニュアンスのある単語ですが、動画の通り今では場面に合わせて気軽に使われる言葉です。

福井弁では、標準語の「おい」を「おぇえ~」と発音します。このおぇ~の音が、Oida の「オィ」の部分にめちゃくちゃ似ています。そして用法も Oida に負けず、多様。

おぇ~、何やってんやっちゃ!(おい、何してるんだ)
おぇ~!いってぇーっちゃ!(おい、痛いぞ)
おぇえ~なんたかぁいらしぃんや!(うわー、なんて可愛いんだ)
おえーまだけや(おい、まだかよ)
おぇーどうすんやし(おい、どうする?)
おえ、それほんとかし?(おい、それ本当?)
おぇ、何見てんやっちゃ(おい、何見てるんだ)
おえぇぇええ!(おーい)

好きな音があると、言葉の勉強も楽しくなりますね!(🥔)

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