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朗読『イワンの馬鹿』(9)

こ林
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王様も食って行かにゃならんというが、王には王の仕事があるはずで、そこを全部ほっぽりだして野良しごとに精を出すイワンは、やはり馬鹿である。お金と兵隊がなんのためにあるかを知らなかったほどだから、誰かが王様がなんのためにいるかを教えないといけない。
しかし、大人になってしまうと、みんなが知っていて当たり前のことを理解できていないなんて思わないから、誰も教えてくれなくなるんだよね。怖い。

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