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新卒一括採用・総合職/一般職・転勤はやめるべき(主観)

はじめに

自分の”社会人”生活が近づくにつれ、これだけは嫌だなと思ったことが3つある。

①新卒一括採用

②職種が総合職・一般職・研究職で大きくくくられ過ぎる

③望まない社内異動・転勤(ジョブローテーション)

この3つである。

みんなと同じ路線に乗るのも嫌、もっと難しい環境で勉強したいと思いイギリスの大学院に就職したわけだが、結局イギリス現地での就職はブレグジットの混乱期にぶち当たったこと、自分自身の英語力に自信がなかったこともあって諦めた。

そして、留学の最大効果を活かせるのは日本だと感じた時、これだけは嫌だという条件を徹底的に洗い出した。そして明確に納得できない理由があったものは3つあった。

①新卒一括採用

新卒学生を一斉に入社させて、お金を投資してまとめて育成していこうという姿勢自体は極めて戦略的であり素晴らしいと思っている。ただし、日本人の学生でくくられると、留学経験者であろうが帰国市場であろうが同じメッシュで扱われることは避けれれないポイントでもある。

新卒一括採用の納得できないポイントは思いつく限り以下である

A. なぜか開始時期が定められているにも関わらず、企業毎に対応が異なる(暗黙の了解の存在)
B. 便利なようで不便なリクルート系webサイトの乱立と使用強制
(このサイトにより意味のないESとか結構集まると思う)
C. ストレート「新卒」がなぜか最強のカード
(浪人・留年は年功序列社会では不利という定説)
D. なぜか今まで頑張ってきたことが勉強だと学生らしいことではないと言われる
(サークル・バイトなどの社会経験のほうが数百万払った授業の価値よりあるらしい)
E. 門戸は(欧米諸国と比較して)広いが、これまでの大学・大学院の専攻が圧倒的に無視される(文系職だと特に)

自分が企業人になってからは新卒一括採用のよさもわかるようになったのだが、自分を一個人として捉えたときにはいまだに納得いかないのも事実である

②職種が総合職・一般職・研究職で大きくくくられ過ぎる=配属リスク

これは①の問題と若干重なるところはあるのだが、新卒として募集される職種を大別すると総合職、一般職、研究職となる。

研究職以外、何をする職種なのかわからない

言い方は悪いですが、この一言につきませんか。

営業なのか、マーケティングなのか、間接部門なのか、管理部門なのか全く入るまでわからない。
これまでは就社の考えが強く、人事異動・転勤などでいろいろな畑を見て回り総合力をつけることが主流でした。

今後10年そのやり方が通用したとしても、今の新卒が40歳になったとき、同じような企業競争力を発揮できるでしょうか。

総合商社に就職したい学生の方がよく口にする配属リスクもこの総合職採用ゆえに発生していますよね(ある程度理系学生だと専攻が考慮されたりすると思いますが)

これからの時代や少なくとも転職市場では、どのような職種(営業 等)に従事していたかを問われ、よりパフォーマンスがだせる・即戦力ということを基準に採用が行われます。

人事⇒営業⇒財務⇒情報システムなんてキャリアを歩んできた人を、他社が欲しがるでしょか。
なんでもできるという人材は何も専門性がないのと同じです。
プロとして尖った部分がなければ、同じ会社では通用しても、他社では通用しません。求めているのは即戦力なのですから。

日系大手企業のブランドに引きずられ、職種を何も考えずに入社した現社会人は多いでしょう。
やりたいことがないので、とりあえず企業ブランドで就職するというのも重要なファクターです。給料もよいでしょう。

覚えてほしいことは、選択には必ずメリット・デメリットが両立しているということです。

就社の考え方だと、自分のキャリアチェンジを考えたとき、会社に万一のことがあった時、どう対応できるかは考えるべきです。

そして、人間というのは何にでも飽きがきやすい生き物です。
自分の意志でキャリアを選ばずにとりあえず会社に就職した後には、「あぁこの仕事もう飽きたな」、「意味あるのかな」、「自分ってやりたいことはないけど、嫌いなことは結構あるな」と考える日が必ず来ます。

そんなとき、頻繁に人事異動を受け、ジェネラリストとして育成されてきた社員としての自分を振り返った時、そこにあるのは会社の看板と社歴・経験はあるがなかなか専門性や一貫性がない職務経歴書が横たわるだけになります。

この先100年続く会社があるかなんて、わからない時代がきています。

③望まない社内異動・転勤(ジョブローテーション)

3年ごとの定期・人員調整のための部署移動は会社にとってはリソースプランが立てやすいというメリットがある一方で、働く個人としては何をやっているかわからない部署にいきなり飛ばされるというリスクもあります。

そしてときにはそれが転勤という形で訪れ、家族をバラバラにしたり、家族計画をぶち壊すこともあります。

裏を返せば、望んでも3年間は部署移動をしにくいということも起こりがちです。

会社として、1つの業務領域が1個人に集中し続けるのは、スキル属人化や不正防止の観点から望ましくないことも事実です。

しかし、専門家を異動させ、素人を業務にあてがうことは、対外的にみれば企業競争力を落としているだけにすぎません。
大企業である程度のオペレーションモデルが確立されている場合であっても、社内業務の効率性は著しく落ちますし、異動してきた人のキャッチアップにも相応の時間がかかります。そして、慣れたころにはまた社内異動。。。

これまで述べてきた①②のデメリットが就職してからも続くわけです。

さらに人事異動を積極的に実施している企業では、出世ルートも見えています。同時に、自分が出世ルートから外れたことも分かる仕組みです。

日系企業でみんなで足並みそろえていたつもりでも、実は配属先で将来が見えている場合も多いです。それって本当に従業員のモチベーションやエンゲージメントに繋がるのでしょうか。個人としては甚だ疑問です。

そうして僕は外資系企業を選んだ

もちろん私もただの学生ではなかったので、①新卒一括採用の枠組みから抜け出すことは難しかった。

そのため②③のない、もしくは極力自分の意思が反映されるような企業を選ぼうと考えたときに、外資系×コンサルタントという道筋が見えてきた。

新卒でコンサルに入るやつは何ができるんだという方もいるが、少なくとも自分の将来や身の振り方の選択肢は少しだけ多くなるはずだ。
そして若手としては給料も悪くないはずだ。

そしてコンサルタントというのは自分のスペシャリティはプロジェクトを経て獲得していくことがおおいので、2~3年すれば自分の好きなこと(少なくともやりたくない業界・職種)はなんとなくわかってくる。

どうしてコンサルタントになりたかったんですかときかれたら、やりたいことがなかった、だから今後やりたいことが見つかった時にそこに最短距離で行けるキャリアが欲しかったと私はいつも答えている。

おわり


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