430人の子どもたちが理科にワクワクする瞬間を演出
一番楽しい瞬間は子どもたちが目を大きくして「おぉぉぉぉ‼」という瞬間
サイエンスコミュニケーターの第1期生の資格を持つcommonの施設長の山下が東京都北区の赤羽小学校で全児童約430人に向けて総合の時間を使って、45分間の出張授業を行ってきました。
今回一番テンションが上がった瞬間は、
・子どもがパッと立ち上がり、目を大きくして、のぞき込む顔が見れた瞬間
・帰り際に2年生の担任の先生が走ってこられ、「児童たちが教室に帰って3年生から始まる理科が楽しみって言ってました!」と言われた瞬間
・海ほたるが光った瞬間の会場に響き渡る「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
でした。
身近なものから理科への興味、そして光の進化と日本の関りを意識
今回の出張授業について赤羽小学校さんからは「児童たちの理科(科学)への興味を引き出して欲しい」「小学3年生から生活科から理科と社会に分かれるので、低学年の児童が3年生の理科に期待が持てるようにして欲しい」というご要望を頂きました。
そこで今回は
①子どもたちの生活に身近なことから、光の進化について考えられる工夫
②光の進化の中に日本がどのように貢献しているのかのかを工夫
しました。
①の光の進化については、生活の中で光を出すものはなんだろうという質問から、いろいろな色の火が燃える実験を行い、子どもが「え?火って赤一色じゃないの?」という驚きから、光ることの世界に子どもがスーッと引き込まれるのが分かりました。
そして、炎から電気が光ることへの進化を自分たちの生活と結び付けならがら実物を見せながら話していきました。
身近な光るものについて考えた後は、山下から「他に光るものってどんなもんがあるんだろう?」「液体って光るの?生き物って光るの?」などの、子どもたちの視点を変えるような質問に、子どもたちの「はい!はい!はい!はい!知ってる!知ってる!」という声が会場のあちらこちらから飛んできました。
そこから校長先生にも参加してもらい、ケミカルライトの実験や海ほたるの生体発光の実験を行い、両方とも「おぉぉぉぉ」「すげーっ!」という声がわきあがりました。
②の光の進化と日本がどう貢献しているかについては、エジソンの白熱電球のフィラメントには日本の竹が素材として使われていたり、クリスマスイルミネーションでよくある青色発光ダイオードには日本の研究者たちが貢献したこと、そして、オワンクラゲのGFPを発見し医療研究に貢献したのも下村先生という日本の研究者が関わっていたことをなど、日本が光の発展に助けになったことを子どもたちに伝えました。
子どもからの質問には「考えてもらうこと」「次につながること」が大切
先生が「山下先生に質問ある人~?」というと、一緒に「はい!はい!はい!はい!」と会場全体から声と手があがり、中には立ち上がって「ききた~い!」という子もいて、子どもたちの好奇心と前に踏み出す力に私たちもびっくり。
1つの質問のやり取りをご紹介すると・・・
2年生:「人間って光るのー?」
山下: 「人間が光って欲しいのはなんでかなぁ?」
2年生:「だって、夜に光れると車に光れる心配はないもん」
山下: 「そうだね、それはとてもいい理由だね、単に光ることはできない
けど、さっき紹介したオワンクラゲや何か光ることができるものを取り入れることで人も光ることができるかもしれないから、調べて教えてもらってもいいかなぁ?」
2年生:「はーい、ありがとうございましたー」
と、子どもたちからの質問に単に答えるだけでなく、子どもたちの興味をもう一度考えさせることや、家に帰ってアクションできるようなコミュニケーションを山下は意識してるそうです。
commonでも「子どもの好奇心を最大限引き出すコミュニケーションとドキュメンテーション」を大切にしたい
これから始まるcommonでも今回の赤羽小学校での出張授業と同じように、子どもが興味関心を自分自身で膨らませる工夫をし、そして好奇心が爆発した瞬間やひらめいた瞬間をできるだけ見取れるようにドキュメンテーションに力を入れていきたいです。
また、出張授業のご要望などありましたら、下記よりお気軽にご連絡ください。
https://cmn.tokyo/contact/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?