見出し画像

遊びの中の学び~学校ごっこ編~

「はーい!集まって~!これから、避難訓練です」「掃除の時間がはじまります!」「朝の会をはじめます」「これから国語の時間をはじめます。今日は漢字です」と今週は commonで学校ごっこが盛んに。

3年生のYちゃん、1年生のHちゃんが先生役、 スタッフのさつきさんが生徒役で算数の授業を展開していると、そこへ1年生のH君とY君も加わり、国語の時間へ。 3年生のYちゃんが「習」という漢字を、 1、書き順を知る:2、なぞり書き:3、自分で書いて みるという手順で教えていきます。 

画像3

画像4

画像2

画像5

金曜日、Y君にその時のことについて 改めて聞いてみると「Yちゃん、教え方 が上手でね、まだ習っていない難しい漢字も 書けたよ!」と嬉しそうに話してくれました。 続けて、「あとね、1年生の僕には優しくて、 大人組のさつきさんにはちょっと厳しい先生の役も面白かったかな。学校の先生も1年生には優しいけれど、高学年には厳しい人って居るって言うじゃん。それと同じ感じかな?」と自分の学校生活での感じた事も含め、 その時何がどのように面白かったのか、振り返っていましたよ。

またある時は、Cちゃん、Hちゃん、Aちゃん、Sちゃんは、学校ごっこの中からそうじの時間を再現し、 commonのテラスを実際に掃除していました。

画像1

遊びの中では、学校が違うからこそ、手順やルールが異なることがあり、その都度 「え?!どういうこと?」「そうなの?!」 と違いに驚き合い 、そして「じゃあ、私たちの中ではどうす る?」と話し合って世界観をつくっていく子どもたち。 実生活に基づいて役になりきり、役割を果たし、対話を重ねながら、その都度ルールや世 界観、ストーリーを再構築していきます。

物づくりだけでなく、自分達で創るという活 動がやはり、楽しいのですね。いつも「~したい」という子どもたちの好奇心やエネル ギーに溢れているcommonです。

「ごっこ遊び」と聞くと、何だか幼い子の遊びのように感じられる方もいらっしゃるかと思います。実は、その中には、役割をみんなが担い合い、自分自身の役割を果たそうとしたり、物語を紡いでいく対話的な営みが多くあり、協調性や道徳性の育みへ繋がっていると言われています。 

至る所で、自然発生的に始まる学校ごっこ。 commonへ来ると「昨日の続きやろう!たの しかったよね!」と始まります。 続きがまたしたくなる活動は、子どもたちにとって魅力的な遊びの証拠だと考え、 commonでは尊重しています。 これから、どんな物語があって、そこにどのような学びがあるのか見とっていく事が楽しみです。

コミュニケーター宮田




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?