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自分を知ること

Change Makers' Collegeの3週間のリトリートコースでは、余白の時間を多くとり、豊かな自然と様々な人のいる広田町で、衣食住をメインにしたシンプルな生活が行われます。

2022年 3月21日~4月10日に開催したリトリートコースに参加してくれたいっせいが、体験記を書いてくれました。

「自分が徐々に癒されていくように感じ」た、と書くいっせい。
広田町で、CMCで、どのようなときがあり、どのようなことを考えたのでしょうか。

大村 一誠 (おおむら いっせい) さん プロフィール
年齢(参加時):23歳
医療関係の仕事で心身を疲弊し、自分を癒すためにCMCに参加。
現在は農を中心に学びながら生活している。

 僕が今回CMCリトリートコースに参加した理由は、社会人1年目で12ヶ月経った頃に精神疾患で身体を動かせなくなりました。2ヶ月の休職を経ても症状の改善は見られずそのまま退職しました。前職は病院勤務で人に向き合うことにとてもやりがいを感じていましたが、人の感情に影響を受けやすい体質もあって、患者さんと一緒にいると疲れてしまい、もうしばらくはあまり人と関わりたくないなーって思っていた頃に元々参加していたFacebookグループの方に紹介が来ていて、直感的に行きたいと思い参加を決めました。スタッフの方や現地のメンバーの方とオンラインで話す中であっ、この人たちなら安心できるなと感覚的に思いました。

 実際に広田町に住んでみて、メンバーの温かさや自然の豊かさに触れてみて、自分が徐々に癒されていくように感じました。自分は大勢の前に行くと緊張してすぐ疲れてしまうのですが、それを気にかけてもらったり、声をかけてもらったりと色んな人の優しさを受け取りすごく幸せな気持ちになりました。

 また、在住期間中のクラスでは、幸せや豊かさについて対話しました。地元にいるときには、そういった話はあまりできなかったため、とても新鮮でしたし、人生においてすごく大切な問いなのだなと思いました。その中で感じていることは自分にとっての豊かさは人とのつながりが多くを占めていると感じています。今思えば昔から人付き合いについて悩みまくっていたし、一つの言葉の重みに疲れていましたが、それだけ人間関係についてすごく考えていたのだなと思います。心地良い人たちの中で笑っていられるそれがあれば僕の人生は幸せなんだなぁって理解しました。

 でも、自分は自分の不安なことや気持ちを伝えることが得意ではありません。その辺のシェアもできるともう少し生きやすくなるのかなと助言をいただきました。今回広田町に来たことでそういった自分の取り扱い説明書がなんとなく把握できてきたように思います。最近感じているのは意外と人間は単純で、自分に合った環境や行動をすれば人生は楽に生きられるのではないかと考えています。

 最後に、最初から最後まで僕のわがままを聞いてくださった皆様、3週間本当にお世話になりました。3週間という短い間でしたが、広田町の魅力やみなさんの魅力を存分に感じることができました。また、ここを遠いですが訪れたいと思います。本当にありがとうございました。

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