見出し画像

人生の午前と午後

勇気ナビゲーターのShokoです。

先日、平原ゆみさんの書籍「なんとなく躊躇しちゃう気持ちから一歩踏み出す自分になる本」の出版記念イベントにて、ディレクションを担当させていただいた。


平原ゆみさんも、人生の午後を感じているかのような、愛に満ちた書籍


その時のゲストスピーカーだった山口朋子さんのお話の中で、「人生の午前と午後」というワードを初めて聞いた。
有名な心理学者で、影響力のあるスピリチュアリストとしても常に上位にランキングされているというウェイン・ダイアー博士の言葉だそうだ。

それがずっと気になっていたのだが、ようやく時間が持てたので、本を探そうと検索していたところ、Youtubeで、本人が主演をしている映画「ザ・シフト」が見つかった。

The Shift
https://youtu.be/u8Q3wI3UZrg

名声を求める映画監督が、ウェイン・ダイアー博士のインタビューを撮りに来るところから始まるストーリーの中で、金の亡者のようなビジネスマン、チャドとその妻デニス、やんちゃな二人の男の子の子育てに追われるグウェン、そしてロケの舞台となるロッジのオーナーとが織りなすストーリーを交えながら、ウェイン・ダイアー博士の「人生」についての話が進む。

「人生には午前と午後がある」

そもそもは、ユングの言葉だったそうだが、ウェイン・ダイアー博士もこの言葉に強く惹かれていたようで、検索するといろんな講演の中でも話されているのがヒットする。

大好きなモミジバフウの大通り。若葉が美しい季節。


50代を目前にしたあたりから、私の中に訪れていた心の変化や違和感。

右肩上がりを信じて疑わない資本主義や、成長を目指し続け売り上げや利益を追い求めている企業、「なぜ?そこを目指すのか?」に対して答えのない事業計画への違和感。

映画を見ているうちに、
違和感を感じながらも、自分の価値観とは違う中で流されるように、ずっと目をつぶってきていた自分と登場人物がすっぽりと重なり、涙が止まらなくなった。

40代半ばから、抱いていた違和感に対して私の中のエゴは「あなたの価値観が間違っている」と、ずっと否定し続けていた。
さらには、属している場の価値観にあわせるべき、と自分で自分の心の叫びを否定し続けた結果が、不眠や体調不良などで苦しむことにつながったのだと気づいた。

そこから脱出するきっかけは、2020年の初詣。

2019年に、コンサルタントからの勧めで経営陣全員が受けたバイオリズム診断。それによると、そこまでの3年間、私のバイオリズムはどん底。
ああ、それでこんなに苦しかったのかと思いつつ、翌年2020年1月からは浮上していく流れというのを聞いていたこともあり、なぜかはわからない行けれど、なんとなく「初詣には伊勢神宮へ行きたい」という気持ちになった。

2020年の正月、直感に素直に従い訪れた伊勢神宮で、これもなんとなく「会いたい人に会い、行きたいところへ行きなさい」という言葉がふっと頭に浮かんできた。

「そんな自分勝手なことを言ってる状況じゃないし・・・」

この時もまだ私の中のエゴにそういわれながら、なんとなく伊勢神宮で感じたことが頭から離れずにいた中で、たまたま以前から行きたいと思っていた台湾訪問の機会が巡ってきた。

少し仕事が一段落するタイミングでもあったので、あまり影響のない1月下旬に2日ほどの休みを取り、台湾を訪れた。
ちょうど「Covid-19」「新型コロナウィルス」というワードが広がり始めた矢先のことだった。

伊勢神宮から戻った後、いくつかのシンクロがあった。

その中の一つが、年明けに出会った人から聞いたビジネスモデルが、ちょうど台湾で展開していたこと。実際に、聞いた話をすぐに、しかもたまたま訪れる先で見ることができるなど、驚きも感じながらも、直感を大切に生きることで起きる現実を実際に体感することもできた。

その後、さらには立て続けに友人を「突然死」でなくす出来事があり、コロナの蔓延で、人とも簡単には会えない状況下で「会いたい人に会っておかねば、人はすぐに死ぬ」ということも目の当たりにしたことや、移動の制限も始まって、いつもやりたいことを後回しにしてきたこれまでの自分は、死ぬときに後悔するのではないかという恐怖にも似た気持ちも生まれた。

反面、20年のコロナ禍では、オンラインの世界が当たり前になったこともあり、さまざまなコミュニティに気軽に参加できるようになったことは、それまでも人と会うことが仕事のようだった私は、オンラインの世界に入り浸ることになる。
そこで出会った人たちとは、価値観を共有できる人が多く、さまざまな学びを通じて、この先の自分の人生をどう生きていくのか?とかなり真剣に向き合う時間でもあった。

そんな流れもあり、2021年に共同創業した会社の役員を退任した。
ちょうど創業から20年を経て、5年の役員の任期がくる年でもあり、
次の5年後は60歳になることも見据えると、タイミングとしては丁度良いと考えたこともある。

今思えば、私にとってはここ3年程のコロナのタイミングこそが
がむしゃらに働き、上を目指し、肩書や物を所有することや他人からの評価に振り回されてきた人生の午前から、人生を楽しみ、ありのままの自分であることに価値をおく生き方に路線変更する、まさに人生の午後を迎えるときだったのだろう。

散りはじめの近所のさくら並木🌸


ここ数年の激動の社会や、定年や年金の支給年齢も60歳⇒65歳⇒70歳とどんどん伸びる中、逆行するようではあるけれど、あと5年10年このまま過ごしていっていいのか?
自分は後悔しないのか?
という自問自答の末、選んだ道だけれど、今ではすっかり自分の心のままに生きられるようになった私は、会う人会う人に「穏やかになったね!」「とても健康そう」「すごく満ち足りているかんじ」といわれる。
(それまでどんだけとがっていたのか、恥ずかしいけれど)

それでも、相変わらず「そんなにのんびりしていていいの?」「あなたはもっとできることがあるんじゃない?」「人生を無駄にしていない?」という耳障りなエゴの声が聞こえてくることもしばしば。

そんなときには、本当の自分に尋ねてみることができるようになった。
心の中からは穏やかな声で「大丈夫」「あなたの選択はすべて正しい」「そのまま思いのままにすすめばいい」という答えが返ってくる。

空をみあげれば、まるで行く道を示してくれるような不死鳥みたいな雲

人生の午後は、自分自身の生き方を見つめなおして、源(ソース)とつながりありのままの自分に戻っていく時間。
何もあがく必要はなく、流れに委ね(サレンダー)て、誠実に、穏やかに、利他の心をもって過ごしていけば、本当に温かで愛に満ちた気持ちでいられるようになった。

そんな自分の変化と、私自身の人生の午後についての話でした。


エグゼクティブコーチの学びを通して、
これまでの人生経験、総合商社でのワーキングマザー経験、
起業&会社経営の経験などを活かした対人支援をしています。
あなたのお話しになりたいこと、気がかりなこと、思考を整理したいことなど私とお話ししてみませんか?

「答えはあなたの中にある」

あなたの中の、asterisc*=きらっと輝く星*を見つけるために、
ともに伴走していきます!よろしければサイトをご参照くださいね!
https://www.asterisc.net/

(毎月限定3名の60分ワンコイン体験セッションも行っています)
お申込みはこちらから  → https://onl.tw/u3pn6hv











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?