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#3 ニューヨークの友だちから聞いた、おもしろい話

 今月初めに、ニューヨークの友だちが東京に遊びに来た。大学時代、英語の不自由な私を助けてくれてくれた恩人のひとりだ。料理好きなので、かっぱ橋につれていってみたら、買い物を楽しんでくれた様子。アメリカであまり見かけない調理道具や、食品サンプルのキーホルダーなど買っていった。

 今回はパートナーとの来日。子どもたちなしの夫婦の旅は、本当に久しぶりだそう。聞くと、滞在中の移動はすべてタクシーを利用しているとのこと。(なんで日本のタクシーはみんな同じ車種なんだと不思議がっていた)
 タクシー代は安くはないけれど、ニューヨークの物価が高すぎてそこまで高価には感じないらしい。先日マンハッタンのある劇場に行ったら、バーで1杯頼んんだだけで、サービス料とチップ代込みで50ドル近くかかったという話をしてくれた。恐ろしい…。

 他にもいくつかおもしろい(興味深い)話をしてくれた。
 まずは子どもたちの間で流行っていること。3人の子どもを育てている彼女。末っ子のハロウィンイベントで一番多く着られていたこすは、なんと「鬼滅の刃」の主人公・炭治郎のコスチュームだったそうだ。配信動画サービスが普及して、今や世界中の子どもが同じアニメを見ている。
 アジア系が多く住んでいる地域柄もあるかもしれないが、子どもたちはポップソングは韓国のもの、アニメやおもちゃは日本のものに夢中だ。最近、近所のモールに日本ではおなじみのガチャポン(英語だとCAPSULE TOY)がたくさん並び始めたらしい。国や文化が違っても、同じものを良いとする価値観が育つのが不思議。

 もうひとつはチップの話。海外旅行をするアメリカ人が増えた昨今、国内でチップの習慣を廃止しようという声が高まっているらしい。特に日本に来たら、どこでも親切な対応をされるので驚く人も多いだろう。チップを払わなくても、自国では考えられないくらい丁寧なサービスを受けたら、これまでのチップ制度に疑問を持ち始めるもわからなくない。
 
 最後に、地下鉄の治安が急速に悪化しているという話。このところ、電車を待っている間、突然ホーム下に突き落とされたり、殴られる事件が増加している。「犯人の理由は?」と聞くと、「理由がわからないからよけいに怖い」とのこと。
 新型コロナウイルスの感染拡大以降、経済的に不安を抱えて精神的にまいっている人が増えたのだろうか。今度ニューヨークに来たときは、十分注意しろと忠告をされた。年末年始に旅行される方は、地下鉄に乗るとき、人気がない車両やホームを避けたりして、くれぐれも気をつけてほしい。

 悲しいけど、このまま円安や物価高が続いくと、しばらくニューヨーク旅行は難しそう。
 最後に旅行したのは2019年の12月。ホリディシーズン前で、飛行機代は直行便でも15、6万円だった。今は約25万円かかる。当時、10日間旅行したときに使った合計金額くらいだ。
 ニューヨークへ旅行するときは、いつも留学中に見つけた節約術を活用して楽しんだ。今でも使えるものがあるので、次回おすすめミュージアム情報とあわせて、いくつか紹介しようと思う。