【イベントレポ】ChatGPTはどうすればもっと「楽しく」なるのか?
こんにちは! もうセッション動画はご覧になっていただけましたか?
まだの方も、オンラインイベント[CONTENT MATKETING DAY 2023]は開催中です。まだ間に合いますよ!
なお、このセッションレポート内にご登場いただいた著名な方々は敬称略とさせていただきました。ご了承ください。
今回の「CM-DAY2023」テーマは「キミと一緒に、まだ見ぬ風景を」。毎回、マーケティングやコンテンツ制作の現場で活躍する人たちの、すぐに使える現場のTIPSや貴重な体験談をお届けしていますが、今回はAI時代のコンテンツマーケティングの実践ノウハウ、これからマーケティングの世界へ足を踏み入れる方向けのエピソードなどをお届けします。AIとともに成長を目指す7日間です。
アレクサと楽しく夕飯をつくる!
さて、今回のテーマである「AI」に対して皆さんはどのようなイメージを持っていますか?
野村総合研究所による『「生成AI」のビジネス利用の実態と意向』というアンケート調査の中に「AI(人工知能)のイメージ」というものがあります。
「業務効率・生産性を高める」(46.2%)、「暮らしを豊かにする」(29.7%)という良いイメージがある一方で、「人間の仕事を奪う」(22.1%)、「なんとなく怖い」(18.9%)、「不安である」(14.4%)といったあまり良くないイメージも持たれているのもまた事実です。
でも、それは入口でのイメージですよね?
あるテレビ番組を観ていて気づいたことがあります。家事ドキュメントバラエティー「家事ヤロウ!!!」(テレビ朝日)で料理研究家の和田明日香が夕飯を作りながら「アレクサ!レッド・ホット・チリ・ペッパーズの○○かけて!」「アレクサ!ローリン・ヒルの○○かけて!」という音楽のリクエストをするお馴染みのシーンがあります。「アレクサ!」と声をかけられているのは生成AIではなく音声認識AIですが(テレビから聞こえる声に、視聴者のアレクサが反応してしまう、と話題にもなりました)。
番組中にMCのバカリズムは「アレクサを日頃からうまく飼い慣らしていると思う」「(該当の曲がかかると)アレクサにお礼を言うのは大事」「時には厳しい言い方もして間違いを正している」と発言し、「なるほど」と感心したものです。何故なら、使い始めた頃には必ず「すみません。よくわかりません」「もう一度言ってください」などとトンチンカンな会話になりがち、だからです。彼女は諦めずに「信頼関係」を築き上げたのではないかと推察します。
このエピソードから分かるように、先ほどのアンケート調査にあるような「なんとなく怖い」「不安である」という負のイメージは、「なんとなく」の食わず嫌いに陥っているだけだということです。この2つのイメージには「実態がなく、自分の中だけにあるもの」と考えると、「生成AIは楽しいもの」にシフトチェンジしやすくなります。
組織全体での利用率を高める手法!
予告編動画:なぜ"あの人"は、それでも、ChatGPTを使わないのか? ~生成AIで「仕事を楽しく」する、新しい働き方~
先ほどの「AI」に関するアンケート調査で「生成AIの職場における導入・検討状況」では、全体で(全ての業種を含む)「業務で使用中」が3.0%、「トライアル中」が6.7%、「使用を検討中」が9.5%で合計19.2%という結果。
山本悠人さんは、マーケティングゴールにとって本当にインパクトを出せるコンテンツの開発・設計・戦略立案を日々目指しているコンテンツ設計士(Content Marketing Academy)。
彼も疑問を呈します。
「生成AI・ChatGPTが業務効率化に役立ち、様々な有効性の高い利用方法が紹介される昨今、それでも実際に生成AIを日常的に活用している人は、1割~2割程度と言われています」
「みなさんの組織ではどうでしょうか? なぜ、これほど有効性が叫ばれているにも関わらず、それでも「使わない」のでしょうか?」と訴えかけてくれます。
そんな山本さんが、生成AIを仕事で活用し、組織全体での利用率を高める手法をご紹介してくれます。これは期待大ですね!
【こんな方におすすめ】
・AI活用についての考え方や実践ノウハウを知りたい方
・AIの活用が進化する中で、重要となってくる人の役割について知りたい方
・クリエイティブ業界、マーケティング業界、IT業界への就職/転職を検討している学生の方・社会人の方
人工知能GPT-4のお人柄
生成AIが話題になる時には必ずセットで議論されるのがその危険性です。インターネットで検索すると出てくるデメリットは「品質が不安定」「クリエイターの競争激化」「フェイクコンテンツ増加」の3本立て。特に「フェイクコンテンツ」は怖いですね。一番、話題にのぼり、危機感を煽られるのはこの件です。
新しい物をビジネスチャンスと捉えるか、驚異と見るか。例えば、「ドローン」。いろんな事業に活用すれば、世界の一歩先を行けていたのに、事件・事故という負のイメージからスタートしたために、必要以上に怖がってしまい、欧米から若干の遅れをとってしまいました。これもツールとして「使いよう」があったのに。これからの「ドローン」ビジネスにおいてもどんどん展開が進むことを期待しています。
またまたテレビ番組の話題で恐縮ですが、「正解の無いクイズ」(テレビ東京)という15分間のバラエティー番組があります。ちょっと変わった番組で、例えば、ある日の問題が「明日、宇宙人が攻めてくることを自分だけが知ってしまった時、どうやって世界を救いますか?」という問題が出ます。VTR回答者の面々は、各界の天才・鬼才・変人。この中に「人工知能GPT-4(山本覚)」がいるのです。この山本覚という人物がキーマンです。
この日は「和平交渉」「何もしない」的な答えが多いなか、人工知能GPT-4の回答が「自分に任せろ」「もしかしたら翻訳機を作れるかもしれない」「自分を宇宙人の前に連れて行ってくれたら、その場で言語解析できるかもしれない」というものでした。
「クイズのお題を人工知能GPT-4に対して、どうたずねたのか?」
素人としては一番気になるのは聞き方です。どう学習させているのか、どう信頼関係を築いているのか、どんな質問の仕方をするのか。単語のチョイス一つで答えも微妙に変わってきそうな気がします。
この番組においての、人工知能GPT-4の回答は頼もしかったり、優しかったりします。これは一にも二にも人工知能GPT-4と山本覚の信頼関係に基づくものだと考えます。つまり、使う人の人間性が出るのではないかと(ちょっと「性善説」にはなってしまいますが)。
そんなところから「三方よし」(「売り手より」「買い手よし」「世間よし」という近江商人の精神。英語では「Win-Win-Win」と言うことをCMAの田所さんに教えてもらいました)という商売の考え方を思い出します。つながっているような気がするのです。
すでにある「三方よし」ビジネスに生成AIを活用したらより良い展開になるのに!とついつい考えてしまいますね。
■生成AIを活用してほしい、個人的に好きな「三方よし」ビジネス3選
・買い物難民を救う「移動スーパー とくし丸」
・葉っぱビジネスが過疎地の高齢者の生き甲斐に!「(株)いろどり」
・マッチョ×介護施設「HIDAMARI GROUP」
思考支援のための生成AI活用術と推論力!
予告編動画:AIを活用して推論力を高めよう
CONTENT MARKETING LABのFounderである渡辺一男さんは、長年、耐久消費財のグローバルマーケティングに取り組み、コンテンツの重要性・あり方について独自に研究を行っています。
2010年頃より「コンテンツマーケティング」の提唱者であるJoe Pulizzi氏から薫陶を受け、2012年に国内初のコンテンツマーケティングに関する情報サイトCONTENT MARKETING LABを立ち上げ情報発信を続けているのです。書籍『Webコンテンツマーケティング』『DX時代のコンテンツマーケティング』の著者の一人でもあります。
渡辺さん曰く「ChatGPTなどの生成AIに質の高いアウトプットをしてもらうために、プロンプトエンジニアリングが注目されています。プロンプト作成にこだわることはとても大切なことですが、思考を手助けするツールとしても活用できます。この場合、それほどプロンプトの精度にこだわらなくても十分に役立つツールとして利用できます」とのこと。
思考支援のための生成AI活用術として、今回は「推論力」に焦点を当てて、その方法について紹介してくれます。
ChatGPTの開発元、OpenAI社の最高経営責任者、サム・アルトマンのインタビューを引用しながら、ChatGPTを「推論エンジン」として使う方法について詳しく説明しています。
「推論エンジン」としてChatGPT を使いこなすことが、重要なスキルになるようです。先ほど、例に挙げた「人工知能GPT-4と山本覚の信頼関係」がそれですね。推論力が高いと考えます。
ぜひとも、このセッション動画をご覧になってください。「推論エンジン」としてのChatGPTの使い方を学び、効果的に生成AIを使いこなす第一歩になると思います。
【こんな方におすすめ】
・AI活用についての考え方や実践ノウハウを知りたい方
・AIの活用が進化する中で、重要となってくる人の役割について知りたい方
・クリエイティブ業界、マーケティング業界、IT業界への就職/転職を検討している学生の方・社会人の方
AIを活用しない人たちは、AIが世に出てきた時には「怖れ」「忌み嫌う」という感情に支配されます。そこから信頼関係を結ぶまでは一見ハードルが高く、その道も険しそうです。
でも、人間は「ギャップ萌え」だとハマる傾向があり、「あんなに怖かったのに話してみたらやさしい、かわいい」と感じた後にはすっかりトリコになりがちです。
まずはどういう入口でも良いので、触れて、遊んで、楽しんでみる。もしくは「知らない間に仕事や生活で活用していたコレってAIだったんだー!」ということを認識することが大切だと考えます。
それはまさに、この「CONTENT MATKETING DAY 2023」なのです!「AI」というだけで「自分には関係ない」なんて言わずに、ちょっとのぞいていってほしいと思います。楽しく学べますよ。詳しくは、イベント特設ページをチェックしてみてください!
<CONTENT MATKETING DAY 2023 開催概要>
・開催日時:2023年12月4日(月)12:00~10日(日)23:59
※各エピソードは、期間中いつでも視聴いただけます
・開催場所:オンライン形式(動画視聴)
・視聴方法:CMD2023特設ページのお申込みフォーム(宇宙レスキュー隊・入隊届)にご入力ください。後日メールにて視聴URLをご案内します
・参加費:無料・事前申込制
・定員:上限なし
・ハッシュタグ:#CM_Day2023
・URL:https://lp.contentmarketinglab.jp/cmd2023
イベント期間中の12/4 ~10の7日間は、全20本を超える開拓者たちのエピソードを自由に何度でも視聴可能です。
ぜひ今すぐご登録ください!
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