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【車両紹介】 オハ25-500(北斗星ロビー / JR東日本)

JR東日本が所有する全室ロビーカーです。種車は全車オハネ25-0となります。
デビュー当初は北斗星5・6号用としてオハ25-501~503の3両で運用を開始しましたが、早々に北斗星3・4号が定期化されるにあたり、504が1両増備されて4両体制となりました。
JR北海道車のロビーカーがソロと半分ずつの半室ロビーだったのに対し、JR東日本は全室ロビーカーでした。


ロビーカー(車番:501~504)

外観の特徴

左がオハ25-503、右がオハ25-504。504は方向幕がない

1両丸ごとロビーカーになっていて、寝台側には大きなロビーカー専用の流れ星のロゴが描かれているのが大きな特徴です。通路側にもロゴはありますが少し小さめのロゴです。
余談ですが、子供の頃はこのロゴがカッコよかったので良くノートに書いていたのを思い出します。

窓の大きさは、拡大されて大きくなったJR北海道のオハ25-551とは違い、種車と同じサイズでした。
初期3両と後から増備されたオハ25-504で大きな違いはありませんでしたが、504は電話ボックスがロビー室内ではなく車端部に設置されたため、501~503にある方向幕がなくなり、同じ部分には電話ボックス用の小窓が設置されました。

車内の特徴

オハ25-504の室内。ロビー内には電話ボックがなく方向幕部分に設置されていた(表現としては外からは見えないので省略)

JR北海道のオハ25-551が木目を多用した重厚な感じだったのに対して、JR東日本のオハ25-500は白を基調とした

軽快な内装でした。
ロビーには、1脚ずつのソファーが片側に6つずつ、大型ソファが1つずつ配置されていました。

ロビーとデッキの間にシャワー室があった。ロビーとシャワー室の境の仕切りは少し見えにくくなって入るものの濃いめのガラスになっていた

デッキ側にはシャワー室が2室ととその機械室がありました。
デッキとは反対側のロビー室内には電話ボックスとテレビが設置されていました。後から増備された504だけは、電話ボックスがロビー室内ではなく車端部に設置されていました。この504の電話ボックス用に小窓が設置されていましたが、窓の色がトイレと同じ白色だったのか、透明な窓だったのかは資料を探し出すことができずわかりませんでした。
また504の室内扉の色は、初期型が濃い茶色だったのとは違ってロイヤルなどと同じような黄色だったようです。

模型化の状況

Nゲージでは、初期型のオハ25-501~503と増備型のオハ25-504いずれも模型化されています。

初期型については純粋なJR東日本編成でないと組成されないのであまりタマ数は多くなく、単品として見ればちょっと高いかな…といった印象です。
さらに、特定車番のオハ25-504はJR東日本編成Bにしかないこともあってかタマ数はほとんどなく、あったとしても価格はかなり高め(JR北海道車のオハ25-551と同じぐらい)でH級機関車か?という感じになっています。

オハ25-501、オハ25-502、オハ25-503

オハ25-503の全景

98267 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR東日本仕様)基本セット
98953 限定品 JR24系「さよなら北斗星」
全室ロビーカーの姿を再現。電話ボックスは自作で再現。
さよなら北斗星のロビーカーはオハ25-503で車番印刷済み

オハ25-504 ★特定車番

オハ25-504の全景

98704 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR東日本仕様)基本セットB
全室ロビーカーの中でも、504の特徴である方向幕部分が電話ボックス用の小窓になった姿を再現。

実車の状況

運用としては、北斗星5・6号用にオハ25-501~503の3両体制で運用を開始しましたが、北斗星ブームを受けて北斗星3・4号が定期化されるにあたり、504が1両増備されて4両体制となりました。

1999年に北斗星が2往復化された際に北斗星3・4号が廃止(臨時化)され、北斗星5・6号が3・4号になりました。旧3・4号用に1両増備した分が余剰になったものの廃車されることはなく、団臨や臨時北斗星、夢空間編成と組成されて引き続き全車が運用されていました。
2008年に1往復化された際にロビーカーはJR北海道の担当となったため、JR東日本のオハ25-500は全車運用を外れました。ついに全室ロビーカーは全車廃車…になるかと思いきや、オハ25-503のみ生き残り、尾久客車区に留置されていました。北斗星が遅れた場合の折り返し用に組成されることもあったようなので、定期北斗星の予備車両という扱いで首の皮一枚つながったのではないかなと思います。

その後もピンチヒッター以外で運用されることはありませんでしたが、2015年3月に定期北斗星が廃止された後、臨時北斗星に組成される形で見事運用復帰を果たします。
そのまま北斗星で運用されましたが2015年8月に最終運行を迎え、2015年12月に廃車となりました。

▼実車データ
オハ25-501:1988.2.26改造、2008.10.24廃車。種車はオハネ25‐7。
オハ25-502:1988.3.6改造、2009.1.31廃車。種車はオハネ25-16。
オハ25-503:1988.2.25改造、2015.12.5廃車。種車はオハネ25‐25。
オハ25-504:1989.3.31改造、2008.10.24廃車。種車はオハネ25‐37。

現在は、最終運行を飾ったオハ25-503がザ・ヒロサワ・シティ内にあるレールパーク内に静態保存されています。

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オハ25-500を組み込んだ編成の紹介

整備記録

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