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【整備記録】 オロハネ25-553(北斗星ロイヤル・デュエット / JR北海道)

北斗星1・2号に組成する、10号車「オロハネ25-553」を整備します。

種車は、TOMIXの「92806 北斗星 JR北海道仕様II 基本セット」から捻出しています。
この車種は551〜554の4両が該当しますが、551〜553はオハネ25からの改造、554はオハネ14からの改造です。
自分が乗った車両でしたが特定が難しそう…と思いきや、札幌で下車後にZone539ロゴ前で撮影した写真から、アルコン帯でロゴが11号車側という特徴で553と特定できました。

施工前

オロハネ25-550 個室側内装

まずは施工前の全景です。
大まかにベッドや椅子、テーブルなどは再現されていますが白一色でさみしいです。

オロハネ25-550 廊下側内装

廊下もただの一枚壁なのでさみしい限りです。
そのまま室内灯を入れても、ただ白い壁が照らされるだけになるのでちょっと寂しいんですよね…

内装再現

ロイヤル

時代か車両で違うのか分かりませんが、モケットの色がおそらく赤のタイプと濃紫のタイプがあったようです。
ただ、断定できるだけの情報を見つけることができなかったので、とりあえず、濃紫で作成しました。どうも、デビュー直後は赤モケット、その後どこかのタイミングで濃紫タイプになったようですが、確証を得られませんでした…

オロハネ25-553のロイヤル。このときは茶色の内装にしていましたが、後に濃紫に変更しました

それ以外の設備については、写真などから拾い集めて作成しました。
JR東日本と違い、テーブルと窓の間に細いクローゼットのようなものがあるのでそれも再現。内装も白系にしています。
入り口側のドライヤー入れも白の四角い箱にしていたり、別途側壁面に絵が飾ってあったのでそれも再現しています。
最初期は、ドライヤーは箱に入っていないタイプだったり、テレビの上にドライヤーがあったりしたみたいなのですが、確証も無いので全部統一してボックス収納タイプにしました。
また、かざってある絵も部屋によって違うのでしょうが、どういった絵があったかなど情報がないので、ネットで見つけたものを一つ再現させたもののすべての部屋で同じものを使いまわしました。。

デュエット

JR北海道の場合は、10号車のほかにも2号車~4号車にもデュエットがあります。
ネットで検索すると、出てくるのはほとんどがオハネ25-560の方のデュエットですが、10号車デュエットは「鍵施錠」のドアノブ・引き戸タイプ、2号車~4号車デュエットは「電子施錠」のテンキータイプという違いがあります。
そこから実写の写真を「どちらのデュエットなのか」で特定し、内装を作りこみました。

オロハネ25-553のデュエット。2階個室のベッドは再現されていないので1階だけ再現。

また、実は後で気づいたのですが、この「オロハネ25-550」のロイヤル・デュエット合造タイプは全部で4両あり、554のみ種車がオハネ14となり改造時期も他3両と1年ほど違います。
そのためかどうか知りませんが、554のデュエットのカーテンは「カーテン」のタイプで、他の551~553については「ロールカーテン」となります。
スリット写真を参考にしていたところ、たまたま見ていたのが「554」だったため、カーテンタイプを作成してデュエットに取り付けていたのですが、他の車両を見るとどうもカーテンに見えないと思い、自分が乗ったときの写真などを調べて発覚しました…(乗車したのがちょうど10号車の下段でした)

廊下

ロイヤル個室のドアとメンテナンスハッチ

廊下壁面ですが、JR東日本が濃い茶色のシックな内装になっている一方、JR北海道はアイボリーの明るい色あいになっていたようです。
ロイヤルとデュエットの扉の色が違うのはJR北海道も同様です。
その中でも551~553の場合はロイヤルが濃茶、デュエットは壁面のアイボリーより少し濃い色だったようです。
曲者なのが554で、こちらはロイヤルとデュエットで色に差がなく、どちらも同じ白色の扉でした。

デュエット個室のドア。ソロと違って全て引き戸になっている。配電盤も再現。

デュエットの扉については、前述の通りオロハネとオハネで違いますので、こちらのドアは「鍵施錠」タイプで作りました。
また、ソロとは違って、上段下段どちらのドアも引き戸となり、ドアの色は白色だったようです。

廊下のカーテンについては、JR北海道の場合はロールカーテンになっています。そのため、個室車は夜間でも全開にしていると思うので作りませんでした。

デッキ

あまり確証が持てなかったので、資料や写真を見て「それっぽく」つくりました。JR東日本は国鉄時代の「くず入れ」ですが、JR北海道の場合は少しタイプが違うようなので何となくそれっぽく作っています。
ただ、床下部分が車両端まで来ていないため、足りない部分は内装表現の紙の空白部分を切り取って重ねて床にして、その上にデッキを設置しました。

室内灯

オロハネ25-550では幅広が指定されているので幅広を使います。

プリズムの加工

純正よりも長くしようとした場合、車両端のクーラーに干渉してボディがはまらないため、プリズムは外して装着します。
プリズムを活かしたい場合は、純正と同じぐらいの長さにすると良いかと思います(未確認ですが)。
厚みがありすぎるとボディがはまらないため、コツとしては、内装で室内灯に干渉する部分はプラバン+マステ1枚になるように調整すると良いです。

ロイヤル個室とデッキが電球色、デュエット個室と廊下は蛍光灯色

廊下側を照らすための加工

廊下側を照らすために少しプリズムを延長したいので、プリズムを外した代わりに透明なプラバンの幅を広めにしてプリズム代わりにします。
透明なプラバンを色調補正用に使うマステで固定する感じです。
あと、デッキ側も長さが少し足らないので、プラバンを延長して稼ぎます。

色調補正、加工

色については、ロイヤル部分は電球色であるオレンジ色、デュエット部分は蛍光灯色である黄白色にしました。廊下側とデッキはすべて黄白色にしています。

点灯状態

通路は蛍光灯色にしていますが、ロイヤル個室前の通路は少しオレンジがかってしまいました…

実際に点灯してみると、結構いい感じの光り方になったと思います。
行き先表示部分はもう少し明るくしたいので、干渉しなければプリズムを入れたままでも良いかもです。
廊下側も思いの外少し明るくなっているようなので満足です。

全景

オロハネ25-553の全景 ロイヤル個室は1つカーテンを閉じてます

実際の編成写真を見ながら、カーテンの開閉具合も調整してみました。
イメージとしては、翌朝〜到着前という感じで作っているので、寝ている人の部屋は閉じたりしています。

ロイヤル個室のカーテンとテレビ下のメディアパネル

こだわりは、ロイヤルの「レースカーテンが半開きで室内側カーテンが全閉」です。編成写真を見た時に、人間味があるこの状態を再現したいなと思ったのでうまくできてよかったです。
全閉用のカーテンと、少し開けたレースカーテンを二重に張り付けることで再現しています。
既製品だと、すべて白のレース?カーテンで空いている状態にしかできず、不自然に感じていたところなので解消できて大満足です。

デッキ部分も狙い通り、乗降口から見える青がなくなって壁面っぽくなりました。見る方向によっては配電盤やごみ入れなんかも見ることができます。
妻面側の手すりまで書き込みませんでしたが、思ったより良くできたような気がします。

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車両紹介

オロハネ25-550を組み込んだ編成の紹介

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