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【整備記録】 スハネ25-501(北斗星ロビー・ソロ / JR北海道)

1往復化後の北斗星に組成する、6号車「スハネ25-501」を整備します。

こちらの種車は、TOMIXの「92806 北斗星 JR北海道仕様II 基本セット」から捻出しています。2023年秋に発売される北海道仕様のセットにもおそらくこちらのアルコン帯のスハネ25-501が入りました。

実車は3両しかないのですが、トイレ窓埋め後(全個室化後)は3者3様の外見となっていました。TOMIXからの製品化ではそれぞれの時期に応じて模型化されています。
スハネ25-501に絞って解説すると、JR北海道仕様IIセットのスハネ25-500はトイレ窓が埋められた姿の全個室化後以降で、北斗星1・2号セットのスハネ25-500はトイレ窓がある姿の全個室化前となっています。


施工前

ロビーに備え付けられた自販機の形も成形されて再現されています。
反面、ロビーの電話ボックス部分が何もない謎の空間になってしまっているので、ここは内装表現で再現してあげたいと思います。

スハネ25-501の内装(写真が中途半端ですいません)

ソロの個室も、上段の高さが他のソロとは違って少し低くなっているのは、金型とかの事情…なんですかね?気にはなりますが、下段の背中側の内装を付けると気にならなくなると思います。
あとは、デッキ部分が一段低くなっているのでこれもデッキと配電盤を再現して続いている感じにしたいと思います。

施工後

ロビー

ソファはいろいろ見た結果、薄紫みたいな色っぽいことが分かったので、濃い紫で再現しています(ポスカにはそれぐらいしか色が無かったので)。
ラベンダー色…ってことなんですかね。
室内灯が暖色なので、点灯すると紫過ぎた色も全くわからずなんかそれっぽい色になったのでこれで良しとします。
気が向いて調色することがあれば、もうちょっと薄めで彩度の低い紫に塗り替えたいと思います。

パット見だと真紫には見えないソファー

テーブル部分は、スハネ25-503と同様に白塗りで黒ぽっちを描くという表現をしてみました。
カーペット部分も503と同様にマスキングテープで再現しています。
テレビは自販機側に薄型テレビを置くことにしましたが、裏側も黒で塗らないと外から丸見えになるので注意が必要です。

再現しても効果があるかいまいち自信が無いまま再現した自販機とソファの間にあるくず入れは、思いのほかそれっぽくて良い感じです。

テーブルにある灰皿跡の黒ポッチはポスカで再現。くず入れやテレビもいい感じ

自販機もサイズを図って作ってみたのですが、紙の厚さや被せた時の外周の大きさなど配慮できていなかったためか上から被せるには少しサイズが小さかったので、被せるのではなくそれぞれの面を切り出して貼り付けました。結構雰囲気が出ているのではないかと思います。

電話ボックスを設置してソファの後ろの謎のスペースを埋める

肝心の電話ボックスですが、こちらもサイズを図って作った甲斐もあってかかなりばっちりな感じで収まりました。合わせて、電話ボックス前に置いてあるフリーペーパー入れも再現しました。
車体を被せて外から見ても全然違和感がありません。結構感動ですね。。

電話ボックスも違和感がなく設置できた

むしろ、シャワー室とロビーの間の仕切りが太すぎて外から見えるのが気になるぐらいです。気になるので少しカーテンを被せてごまかしてみました。

一番右の小窓に仕切り壁が見えてしまっているのでカーテンで少しごまかした

シャワー室も実際の501/502の写真を参考にデザインしました。
通路とメンテナンスハッチの位置もばっちりです。
ロビー側の通路からデッキにつながる扉は、501/502の場合は中央寄りになっているのでそれもばっちり再現しました。

シャワー室のメンテナンスハッチとドアの位置も再現

503の時にもやった壁側の表現も、501/502用のデザインを起こして貼り付けています。503とは違ってカーテンボックスが小型になっているところなども再現済みでいい感じです。
503は幅狭の室内灯だったため、プリズムを生かして色調調整したのでカーテンボックスは隠れて見えませんでしたが、501/502の場合は幅広で自作プリズムを使ったことで厚みが薄くなりカーテンボックスまで外から丸見えになりました。
カーテンボックスとカーテンボックスの間の壁面もアイボリーの紙を張って調整した方がより実感的になりそうですね。

カーテンボックスをつけているものの、カーテンボックス間にはなにもないので壁の表現ぐらいは追加したい

ソロ

スハネ25-500の階段は室内灯の光を入れるためか途中で終わってしまっているのですが、座席背面と合わせて上段寝台を再現したことで違和感がなくなった気がします。実際の上段寝台の座面はもう少し低い位置だったようですが、折り返しが細いと組み立てにくくなるので、一旦はこのぐらいで良しとします。

ソロ個室は下段と上段を再現

ソロの室内的には、501/502の鏡は窓側ではなくてベッドから見て正面の壁にあるようなので、そこに鏡を書き込んで503とは差別化しています。

この写真だと見えにくいが、下段寝台の向かい壁面に鏡が設置されていた
上から見ると上段寝台もわずかに見える

廊下

501/502は503とは色合いが違うようなので、そのあたりも扉が白いタイプで再現しています。廊下のカーテンは差が無くロールカーテンのようなので、こちらも省略しています。

廊下は初期型に見られたアイボリーの壁に白いドアで再現

デッキ

デッキ部分も503との違いを再現しました。
模型の金型的に内装部分が端までないタイプなので、デッキを作ってごまかしています。外から見た時は503との違いも大して判りませんが、外した時に違いが分かるかと…

デッキの配電盤は立体になるように再現

室内灯

501/502は幅広が指定されているので、いつもの自作プリズム延長版を作って設置しました。
配色的には、ロビーとデッキだけ暖色、その他のロビー側通路やソロ個室、ソロ個室前廊下は蛍光灯色で再現しています。

ソロ個室と個室前通路、シャワー室側通路は蛍光灯色、方向幕は白色、ロビーやデッキは電球色

ただ、そのままポン付けというわけにはいかず、車両両端に近いところの室内の壁が天井ぐらいまであるため、ここをやすりで削って端まで室内灯が行くように加工しました。
本当は削ったりとかしたくなかったのですが、やむをえません…
おかげで他の車両と同じく、車両端まで光が行き届くようになりました。

車両両端の壁面を削って室内灯を通した(今は削るのが大変なのでニッパーで切除しています)

今回は上段寝台も再現しているので、ソロ個室の下段は少し暗くなってしまいました。このあたりは、明るさを取るか上段寝台を取るか好きな方を選択すると良いかと思います。
写真で見るとかなり暗いですが、実際に見ると光が届いていないわけではなく、薄っすらと暗くなった感じです。特に、下段の寝台側は上段寝台の影になるのでそう感じます。

寝台側は影になるため暗くなってしまうが、実感的といえば実感的

全景

外から見た個室だけでなく、廊下側もばっちり再現できていてとても見栄えが良くなったと思います。上段寝台は正直良く見ないとわかりませんが、5号車のオハネ25-550とは寝台の向きが違う様子もわかりやすくなりました。

スハネ25-501の全景

ロビーのテレビもパーツで切り出して設置したこともあって立体になって良い感じです。ちらっと見える電話ボックスや、その前のフリーペーパーラックもすごく良いです。
全体的にいい感じで再現できたと思います。

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車両紹介

スハネ25-501を組み込んだ編成の紹介

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