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【整備記録】 カニ24-510(北斗星電源車 / JR東日本)

こちらの種車は、TOMIXの「98704 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR東日本仕様)基本セットB」から捻出しています。

北斗星の電源車では珍しく100番台がベースとなっており、さらに白帯のまま運用されていたという超レア車です。ただ実際には北斗星の運用に入ることはあまりなく、主に青森発着の寝台特急で使われることが多かったようです。


施工前

100番台がベースという事で、0番台ベースよりも車長が長いです。
室内的には、他のカニと同じように機関室に発電用エンジンが2基、モールドで再現されています。

0番台と同じくエンジンがモールドで表現されている

TOMIXのカニも、KATOみたいに車掌室側の配電盤類と奥まった扉を再現してくれないですかね…やるなら仕切りを切断して紙で再現するというのもできるにはできるんですが、面倒なので印刷でそれっぽくしています。
話がそれましたが、JR東日本車ということでこちらもどうやら機器更新されていたようなので、防音用のボックスを各発電機にかぶせたいと思います。
その他は他のカニと同じ整備をしていきます。

内装再現

発電機

JR東日本の電源車は1991年~1993年頃に機器更新されていて、発電機が小型でより発電量の大きいものに変わったほか、側面ルーバーを埋めたり、屋根上のファンも4基から2基に変わったりという変更が行われています。今回のカニ24-510についても機器更新があったようなのですが、Youtubeの動画を見る限りはカニ24-504~509と同じく防音カバーが取り付けられていたようなので、そちらを再現しました。

車掌室側の配電盤や奥まった扉の表現はJR北海道車で作ったものをそのまま流用

ただの黄色と緑の箱です。もう少し詳細が分かればもうちょっと再現できることもあると思うのですが、資料はあるにはあるものの一部分しか分からなかったりするので、とりあえずは箱型にしてみました。
外から見ると意外とそれっぽく見えていい感じです。

黄色と緑の防音箱に格納された発電機。実際は箱から一部出ているようだが気にしない

荷物室他

荷物室は車両中央の通路以外は荷物が置けるような床になっていたり棚もあったようですが一切省略してただの銀テープだけになっています。。
機械室への扉だけ再現しています。
車掌室?も室内灯の足があるので省略し、代わりに消火設備を一がおかしいものの室内灯の足を利用して再現しています。100番台もこの位置に設置されていたかは謎ですが…

資料が全く無かったので0番台のパーツを使いまわしたため、実際とは違うと考えられるが気にしない

室内灯

こちらはすべて蛍光灯ですので、すべて黄白色にしています。
0番台に比べて100番台ということもあって車長が少し長い分、端までLEDが届くようになり車掌室も明るくなっています。

カニ24-510の点灯状態

全景

北斗星なのに白帯というのがかなり異色感を漂わせていますね。。実際に目の当たりにすると金帯車の中に1両だけ白帯といういで立ちだったので、結構驚いたのではないかなと思います。
車外から見える防音カバーもいい感じで再現できたと思います。

カニ24-510の全景

北斗星ではピンチヒッターとしての運用しかなく、北斗星としての出番はかなり少なかったようなのですが、せっかく製品化していただいているので、「電源車不足に伴い北斗星5・6号に連結されて運用に入った」…という感じのイメージで組み込んでみました。
実際、北斗星5・6号の運用に入ったことはあるみたいなので良いかなと思います。

ただ、カニ24-510は2000年2月にカシオペア用予備電源車「カヤ27-501」へ改造されているため、編成に組み込む際にはその点だけご注意ください。

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カニ24-510を組み込んだ編成の紹介

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