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【車両紹介】 オロハネ24-550(北斗星ロイヤル・デュエット / JR東日本)

JR東日本が所有する、ロイヤルとデュエットの合造車です。種車はオハネ24-0になります。

JR北海道にもロイヤルとデュエットの合造車はありましたが、JR東日本車とは形式が異なりオロハネ25-550となっていて、北斗星の運行開始時から運用されていました。


ロイヤル・デュエット合造車(車番:551~554)

JR東日本車としてはロイヤル・ソロのオロハネ25-500がデビュー時から北斗星5・6号で運用されていたのに対し、こちらのオロハネ24-550は北斗星のデビューから1年後の1989年に落成され、北斗星5・6号と北斗星3・4号に連結されました。この形式はオロハネ24-551~554の4両がありますが、4両ともほぼ同時期に落成されています。

外観の特徴

オロハネ24-552の寝台側。JR北海道車と同じレイアウトになった

オロハネ25-500がロイヤル個室をデッキ側に2室設けていたのに対し、オロハネ24-550はJR北海道車のようなロイヤル個室を車両中央に配置したレイアウトを採用しています。そのため、寝台側の外観は帯や屋根の境の処理が異なるぐらいで、大まかなレイアウトはJR北海道車と同じになっています。廊下側は、窓の配置がぱっと見ではわからないぐらい微妙に異なっていました。

ロイヤル個室の窓の大きさも、オロハネ25-500ほどではありませんがJR北海道車の初期組(551〜553)よりは大型の窓になっています。

JR北海道のロイヤル・ソロ合造車よりロイヤル個室の窓が大きい

オロハネ25-500の場合、帯はソロ個室部分が細い帯だけになっていましたが、オロハネ24-550は端から端まで中央の帯は二重になっていました。
また、JR北海道車は2往復化後にトイレ窓を埋めていますが、JR東日本車はトイレ窓が最後までそのまま残っていました。

トイレ窓はJR北海道車のように埋められることなく最後まで残っていた

車内の特徴

オロハネ24-552の寝台側の室内全景

JR北海道車オロハネ25-550は全体的に壁面をアイボリーを基調としていましたが、このオロハネ24-550はロイヤル個室や通路の壁面を木目調としていました。
各個室の装備も他の車両と特に差異はなく、ロイヤル個室には大型のベッドとソファ、シャワーやAV機器類などが用意されていました。JR東日本の車両の中でも各形式による差異はなかったようです。

ロイヤル個室は茶色の木目調だった。オロハネ25-500のロイヤル個室と仕様はほぼ同じ

デュエット個室についても、他の車両と同じ設備になっており、JR東日本のソロと同じくモケットはオレンジ、カーテンも青緑にゴールドの刺繡が入ったものになっていました。上下段が交互に配置されていたので、オロハネ25-500のように天井が低い、という事もありませんでした。

デュエット個室。モケットやカーテンなど以外はJR北海道車と同じ。上記のカーテンはJR北海道車のものをそのまま流用してしまったので、どこかで修正したい

また、ロイヤル個室が車両中央にあるため、オロハネ25-500のようにロイヤルとB寝台個室を仕切る扉はありませんでした。そのため、オロハネ25-500のようにB寝台個室側とロイヤル個室側で通路壁面の色が違うということも無く、同じ明るめの茶色木目の壁面になっていました。

廊下も全体的に木目調だが、ロイヤル個室だけ扉の色が違っていた

模型化の状況

Nゲージでは、JR東日本編成のメイン車両という事もあって何度も模型化されており、JR東日本編成や1往復化後の混成編成としてもセット化されている事もあって、タマ数はとても多いです。
JR北海道車とは違って車番や時期による個体差の違いも無いので好みの車番にすることができます。入手しやすい形式で価格も安めになっています。

オロハネ24-551、オロハネ24-552、オロハネ24-553、オロハネ24-554

オロハネ24-551の全景(最終運行仕様で窓に掲示物を貼付け済)
オロハネ24-552の全景
オロハネ24-553の全景(最終運行仕様で窓に掲示物を貼付け済)
オロハネ24-554の全景

92398 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・混成編成)増結セット
92563 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・混成編成)増結セットB
92792 JR 24系25形特急寝台客車(夢空間北斗星)セット
98268 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR東日本仕様)増結セット
98953 限定品 JR24系「さよなら北斗星」セット
JR北海道車と同じくロイヤル個室が車両中央にある姿を再現
さよなら北斗星は、4号車は「551」10号車「553」の車番が印刷済み

実車の状況

運用としては、定期北斗星が2往復から3往復化されて以降の北斗星5・6号と北斗星3・4号に組み込まれていました(デビュー直後は定期2往復で北斗星3・4号は臨時扱いで開放B寝台のモノクラス編成でした)。
1999年の2往復化の際に余剰が発生しましたが、廃車が発生することはなく、団臨や臨時北斗星、夢空間編成にも組成されて引き続き全車が運用されていました。
また2004年~2007年の閑散期には、ツインデラックス+ロイヤル・ソロ+ロイヤル・デュエットといった個室車を2~4号車にも組み込んだ豪華編成としても運行されていました。
2008年に1往復化されますが、JR東日本は7号車グランシャリオ〜12号車電源車までを担当することになったこともあり、全車とも廃車されることなく運用が続きました。2015年3月に定期運行が終了しますが、同月から運行を開始した臨時北斗星では、閑散期編成と同じくオロハネ24-550を4号車と10号車に組み込む豪華編成となり、2015年8月の最終運行まで運用されました。

その後、2015年9月〜10月に551〜553の3両が、2016年4月には554がそれぞれ廃車となりました。

▼実車データ
オロハネ24-551:1989.6.13改造、2015.10.20廃車。種車はオハネ24‐28。
オロハネ24-552:1989.6.11改造、2015.9.3廃車。種車はオハネ24‐8。
オロハネ24-553:1989.6.13改造、2015.9.3廃車。種車はオハネ24‐11。
オロハネ24-554:1989.6.13改造、2016.4.8廃車。種車はオハネ24‐12。

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整備記録

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