ニューイヤーニューヨーク🗽⑤

日本へ帰る日のこと。

朝6時。

手荷物検査を済ませて、搭乗にも間に合い、飛行機にて睡眠……

起きたらなんだが機内が暑い。

そして予定より30分ほど過ぎているがまだ離陸していない。

CAが水を配っている。

何やら怪しい雰囲気を察知はしていたが、まぁ大丈夫だろうと思っていた。

でもそこからまた30分経っても離陸しない。

ついには放送が入り、
全員が飛行機を降りて行った。

慌てて飛行機を降りて、
泣きながらどういう状況かを頭で整理した。
でもできなかった。
とりあえず降りた人たちの後についていき、
指示を待った。

エアカナダからメールが届き、遅れるとのこと。トランジットは3時間あったから余裕はあったが、いよいよ遅れられない時間になった。

変更になった離陸時間になっても、
まだ飛行機の前に立たされている。

そのとき、メールが届いた。
「欠航のお知らせ」

欠航!?え!どうなっちゃうの?

まさかまさかの、
振替便は次の日の朝だった。

強制的に、一泊延長。

仕事もあったので、とにかく今日中に帰りたいと、エアカナダのクルーに伝えたが、寄り添ってくれない。

「…ジ…ジャパンエニウェアオッケー」
「nothing」

というかエアカナダの人調べもしない。
振替便で全力尽くしたのよ、の一点張り。(M-1でも2本はネタ作らなあかんのに一本勝負でいくやん。あんたプロじゃないわね)

孤独感で死にそうだったが、
同じ便で成田に帰る日本人が、あと二組いた。

その二組と結託して、次の日の便に無事乗れるようにLINE交換などをして、丸一日過ごした。

飛行機がキャンセルになったときに
唯一もらえるものが、
空港内で使えるバウチャーだ。

ANAは何も言わなくても対応したり
交通費をくれたりするが、
海外の航空会社は言わなきゃもらえない。

エアカナダにもらったのは
たった10ドルのバウチャー。

アメリカの物価知ってる?
水とスナックしか買えねえぜ?

そんなこんなでバウチャーを使って、
チキンとポテトを購入。無論、16ドル。

6ドルは自腹だったが、
めちゃくちゃ美味しかった。
アメリカは肉が美味え。

チキンにはコーラでしょ!と思い、
ダイエットコーラを買って飲んだら
急に心臓がばくばくして、息が荒くなった。

緊張感?安心感?ストレス?と
思えば思うほど心臓がばくばくしてきた。

待てよ、原因はコーラなのか?
と思い調べると、カフェイン中毒のようだった。急性カフェイン中毒。みたいなやつ

実は、日本との時差も考えて、
フライトも朝早いということで
前日は寝ずに過ごしていたのだ。

寝不足とアメリカの尋常じゃないカフェイン摂取により、心臓が「お前まだ寝ない気か?」とばくばくしていたのかもしれない。心臓天才。

コーラを飲むのをやめるとすぐに
心臓は元の動きを取り戻した。


帰りはエアカナダではなく、
ANAで帰れることになった。
不幸中の幸い。

ニューヨークの空港での搭乗も、
シカゴでの乗り継ぎも、
結託した日本人と行動していた。
日本人がいるだけでほんとに心強かった。

ニューヨークに来た理由を聞いたり、
身辺のことを話したり、
全く違う世代だったからこそ
一人での長い旅程だったが、
人との出会いは
あったかいなと改めて思った。
母国語最高。

シカゴまで飛ぶと日本人のスタッフがいて安心した。
しかしなぜか私だけ座席が決まらず
キャンセル待ちの状態だった。
聞いたことのある話しだが、
航空会社は基本空席をなくすために
オーバーブッキングをしているらしく、
どうしてもという時は次の便でもいい人を
募ったり(もちろん報酬あり)するらしい。

また、ビジネスなら450ドルで変更できますとのこと。普通やったら安くて魅力的やけどエアカナダが払えよ!!と思ったので腹立つので一旦キャンセル待ちをすることに。

ビジネスが空いてるということは、
もしかして…もしかすると…ビジネスチャンス!(意味違う)

と淡い期待を抱いていたが、
あっさりエコノミーだった。
でも通路側を取っていてくれて、
12時間に及ぶ長いフライトは
ストレスフリーで帰ることができた。


シカゴの空港で買った水がなんと6ドル。
店に書いてた値段は4.5ドルぐらいで、
セルフレジで適当にイエスを押していたら
なぜかどこかの小学校に募金をしていた模様。
TAX込みで6ドル。

なんとかこの物価を受け入れようと、
100%リサイクルボトルやからやんな…
と思ってみたりしたが受け入れられなかった。


一泊伸びたけど、
日本に帰ってこれて良かったです。

さあさ、海外保険に電話しなきゃ

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