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「クリエイターファースト」の場づくり、「バーチャル経済圏」の確立へ──『Cluster Conference 2022』イベントレポート

2022年10月20日、国内最大級のメタバースプラットフォームを運営するクラスター株式会社は『Cluster Conference 2022』を開催しました。

これまでのCluster ConferenceではCEO加藤のみの登壇でしたが、今回はCOO成田、PMとみねが登場して、クラスターが目指している「クリエイターファースト」の場づくりおよび「バーチャル経済圏」の確立に向けて新たに実装する機能や、クラスタ―が目指す「メタバースの未来と新たな可能性」について発表を行いました。
本記事では、その内容をレポートします。

今回も特別会場を制作。clusterの思い出の写真が浮かぶ静謐なエントランス空間から、キービジュアルのカラーをベースとしたポップな会場へ。

🌎clusterが目指す「人類の創造力を加速する」|CEO加藤

壇上に置かれたしゃちょー銅像が爆発し(!?)、まずはCEO加藤が登場。
2015年に創業したクラスターのMISSIONとVISIONについて改めて触れました。

MISSION「人類の創造力を加速する」を実現する手段としてVISION「バーチャル経済圏のインフラを創る」
加藤は、お金が儲かるというより「つくったものが売れて嬉しい」「僕のつくったものが欲しいと言ってお金を払ってくれる人が世の中にこんなにいると気づける」そんな気持ちが巡り巡って成立していく小さな経済圏を大きくしていきたい、とclusterが目指す世界観を改めて語りました。

🌎clusterのこれまでのアップデート|PMとみね

続いてPM(プロダクトマネージャー)のとみねが登場。動画と共にこれまでのclusterの機能アップデートを2つの軸に分けて振り返りました。

●バーチャル空間への窓口を広げる──2020年スマホ対応・2021年Quest2対応

ひとつ目の軸は「バーチャル空間への窓口を広げる」。
clusterは2020年のモバイル版リリース、2021年のQuest2対応でメタバース空間に「手軽に」アクセス可能にしました。

モバイルからVR機器まで、住むように使う選択肢がより広く認知されてきたことで、バーチャルイベントのプラットフォームからロビーでゆっくり過ごす人やクラブイベント、色々なスタイルで楽しめる世界になってきています。
とみねは、より「身近」で「手軽」なメタバース空間になってきているのではないかと説明しました。

●「創造」する体験をより手軽に──2021年「アバターメイカー」2022年「ワールドクラフト」

2つ目の軸は『「創造」する体験をより「手軽」に』。
clusterでは、2021年の後半から「創造力を加速する」に与する機能のアップデートに比重を置くようになりました。その結果として生まれたのが「アバターメイカー」「ワールドクラフト」です。

これらの機能では外部ツールを使うことなくcluster内で創造することができます。clusterはスマホだけでもアバターやワールドの制作ができるプラットフォームになっています。

その結果、clusterでは想像もしなかったような創造・使い方がどんどん生まれてきています。clusterが目指す、『世界で一番「手軽に」作って・遊べるメタバース』に向けて加速していると説明しました。

🌎ユーザーの活動がclusterを加速させる|COO成田

続いてはCOOの成田が登場。clusterが開催してきたイベントや発信を紹介しました。

●ワールドクラフトの登場で公開ワールド数は44,000以上に!

まずはワールドクラフトの登場時から毎月第3木曜日追加してきた公式パックの紹介からワールドクラフトへの思いを語りました。

成田はワールドクラフトを使っているクリエイターの40%がマルチプレイでつくっていると説明。ロビーやckuster公式イベント「#CCCNight」を紹介しつつ、フレンドとつくることでより楽しんでもらえるのではないかと話しました。

また、ワールドクラフトリリース後から、公開ワールド数は3.9倍になり、ワールドの総数44,000を突破したことを発表。2022年9月に登場したワールドクラフトストアでは、既に数千人の方が利用していることに触れました。

●「創造力の加速」をサポートしたい──「アバターの日」「CCCNight」「アバターマーケット」「TOKYO GAME SHOW 2022 初出展」

clusterが開催している公式イベントやビジュアルに込めた思いも改めて成田から紹介しました。

毎月25日「#アバターの日」では「自分のアバターを持ってないよ」という方でも楽しめるようにアバターメイカーの公式パーツを出していくと共にイベント・場所をつくっていくことにチャレンジしており、そうしたことが自分の好きな姿になっていくきっかけになれば、と語りました。

また、2022年に開催したアバターマーケットではのべ参加数83,267、販売アバター総数7,762にもなったことに触れ、ここも好きな姿を見つける場所としていきたいと語りました。次回は出展できる人も増やして開催したいと話しました。

TOKYO GAME SHOW 2022では、clusterの公式新ビジュアルを発表しました。寒色から暖色へ変更して「あらゆる人が楽しんでもらいたい」というメッセージを込めたベースカラーへの変更、創造力の加速を暗に表現したグリッド表現について解説しました。

また、リアル/バーチャル共に会場をつくり、ゲームの実況者や色々な方を呼んだイベントを開催したことで、多くの方に来ていただいたことに改めて感謝を示しました。CEO加藤が初日に喋りすぎて喉を壊していた中、色々な取材を受けていたという裏話も。

●clusterでのビジネスイベントはイベント・動員数共にNo.1

clusterのビジネスイベントについても説明。
clusterはイベント・動員数No.1の会社としてさまざまなイベントを企画・開催し続けています。これからもユーザーが楽しめるイベントを開催するので、ぜひ思い切り楽しんでほしいと語りました。

●創造力を加速させるために取り組んだこと振り返り──クリエイターエコノミーの構築へ

続いて、成田を中心として活動の幅を広げてきたイベントや発信の部分をタイムラインで振り返り。

最後は、cluster上のエコノミーを活性化していきクリエイターエコノミーを構築していきたい、との抱負を語りました。

🌎本日(10/20)から新機能リリース!──「スクリプト」「アクセサリー」

改めてCEO加藤が登場。今度はなんと空から風船で降りてきました。そして、今回の本題とも言える新機能の発表が行われました。

●「アクセサリー」が使えるように!

まずは「アクセサリー」を10/20からリリース。

これまでclusterでのメインのクリエイティブ要素「ワールド」「アバター」に続く新要素として「アクセサリー」が使えるようになりました。

スマホ、PC、VR機器からどんなアバター(※アバターマーケットで購入したアバターなど一部未対応のアバターがあります)にでも、身体のどこにでも、どのワールドでも、いつでも付け替え、オリジナル制作できる機能(こちらは現在開発中)になっています。

また、この機能ではアクセサリーに限らずさまざまなものがつくれる可能性を秘めています。この機能により、アバターの表現力をさらに向上させることができるようになりました。
会場では、早速追加された機能を試すユーザーが多く見られました。

また、アクセサリーストアの開設準備を進めていることも発表しました。

●Cluster Creator Kit、ワールドクラフトで「スクリプト」が使えるように!

次の新機能発表は「スクリプト」。こちらも10/20からリリースです。

これまでのワールド制作では、Cluster Creator Kitのコンポーネントが複雑化することに悩まされていたユーザーも多くいました。
そこで役立つのが今回の「スクリプト」です。これまでの複雑なコンポーネントを数行のスクリプトで解決できる場面も出てくるはずです。

加藤は今回の言語選定について、エコシステムがしっかりしており、学びやすい言語としてJavaScriptにしたことも説明しました。

この機能はCluster Creator Kitだけでなく、ワールドクラフトでも使えるのが大きな特徴です。
今回のアップデートにより、スクリプト付きアイテムをワールドクラフトストアで販売することができるようになりました。クラフトアイテムの幅も広がります。

また、最初触ることができるスクリプトは限られた部分ですが、今後拡大していく予定です。

会場ではスクリプトの実例が登場して、実際に見せながら紹介。

Cluster Conference 2022内で紹介したスクリプトはこちらの記事でサンプルを公開しています。

🌎これからのリリース

次はこれからリリースしていく予定の機能を先出しで発表しました。

早速自分でも「アクセサリー」を試すCEO加藤

【来週リリース予定】より快適な音声体験を──音声ノーマライズ・ノイズキャンセリング

まずは来週リリース予定の「音声ノーマライズ&ノイズキャンセリング」。
これまでclusterが課題としていた音の部分を解決する機能を来週リリースすることを発表しました。

音楽イベント用にON/OFF設定も可能です。また、スマホ・PCのループバック問題に対する機能開発も進んでいます。

【11月初旬リリース予定】デザイン刷新!フォーカス機能や固定カメラ機能追加も──カメラ2.0

11月初旬リリース予定は「カメラ2.0」です。より直感的で使いやすいUIになり、カメラのワールド固定、被写界深度を調整できるフォーカス機能を追加します。

他の人のカメラも見えるので、集合写真も撮りやすくなります。最初はVR版のリリースですが、スマホ版も後ほどリリース予定です。

【12月リリース予定】VR 8点・10点・11点トラッキング対応

12月リリース予定は「VR8点・10点・11点トラッキング対応」。
clusterでも増えてきた音楽イベントやダンス、スクワットをより表現力高くできるようになります。

画像はPMいかりさんです

【年末から順次リリース予定】ワールドクラフトにスカイボックス変更機能&BGM変更機能&パブリッククラフト

また、ワールドクラフトでも機能を拡張します。これまでのワールドクラフトでは表現できることが限られていることが課題でした。

年末からは順次「スカイボックス変更機能&BGM変更機能&パブリッククラフト」ができるようになります。
より表現豊かに、色々な人とワールドクラフトを楽しめるようになります。

●クリエイターエコノミーの加速へ──アバターストア、新機能も企画・開発中!

クリエイターエコノミーの実現へ向けて「アバターストア」を開設することも発表。また、今後に向けてさまざまな機能強化を行なっていくことを発表しました。

🌎クリエイターファーストの世の中へ

最後はclusterのこれからへ向けた思いを込めた動画で『Cluster Conference 2022』を終了しました。

発表は以上となります。
最初はトラブルもありましたが、数々の大規模アップデートを発表できたとともに、ユーザーの皆さんから色々な声をいただき、貴重な時間となりました。

大規模アップデートで発表された機能の実装に向け、引き続き加速していきますので、今後ともclusterをどうぞよろしくお願いいたします!


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