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【大学受験】 やってはいけない英語勉強法

大学受験英語の対策はなかなかヘビーです。やることも多いし、理解にも時間がかかる。他科目の対策もありますし、英語をどれだけ効率的に勉強できるかが合否のキモ!と言っても過言ではないでしょう。

しかしながら効率的ではない、あるいは効果的ではない勉強法が学校等で伝えられ、その労力と時間に対し成績が思うように伸びず、苦しんでいる人がとても多いように感じます。

今回は一般的に正論とされている英語勉強法の中で、底辺から英語学習をはじめた人間として、また学習塾塾長という立場から「効果が薄い!」と思うものを3つ紹介し、その理由も述べていきます。


NGその1 「英字新聞を読む」

現代文における「毎日、新聞を読め!」というのと同じくらい意味がないと感じるのが「英字新聞を読む」ことです。

確かに時事的な用語や背景が新聞には書かれています。ただ、その中に出てくる単語の多くが大学入試においては不要のもの。また、英字新聞に書かれている記事の背景や仕組みが理解できなければならない、なんてことは受験において要求されていません(もちろんある程度の背景は知る必要があるけれど、その情報収集は英字新聞でなくていい)。

皆さんにとって覚えるべきなのは受験向けの単語帳に載っている英単語、2000語くらいです。それを完璧にせずに英字新聞を読んで「レベルの高い勉強をしている!」なんて思うのはとても危険。英字新聞を(受験勉強として)読んでいいのは英語偏差値70オーバーの受験生だけだと思いますよ。


NGその2 「洋画を観る、洋楽を聴く」

洋画を観たり洋楽を聴いてリスニング力、英語力が高まった!という話を聞いて、真似している人はいませんか?

確かにそれで英語力が伸びる人がいるかもしれません。しかしそれは、相当の数と時間をかけた場合です。もともと映画が好きで、1週間に数本、それを何年間も続けていれば英語力が上がることもあるでしょう。

そういう人は別として、一般人がこれから始めていつモノになるでしょうか?「たくさん観るから大丈夫です!」とか言わないでくださいね。そのぶん勉強時間が削られるのですよ。

受験に必要なことは参考書・問題集に載っています。奇策に走らず、地道にそっちをこなしましょう。それが一番の近道です。


NGその3 「長文を読みまくる」

最後は「長文を読みまくること」です。「なんで!?」と思う人も多いでしょう。実際に現場で教えていても、これがムダであることを理解してもらうのはけっこう至難の業。なにせ学校から大量の長文問題が課されているのですから。それが意味ないと言われても…。

一般的に英文の中に5%不明な単語があると、その文章を理解するのが難しくなると言われています。いま手元にある文章に含まれる単語、ほぼ全部わかりますか?
わからない単語があれば、まずその意味を調べましょう。

次に、一文一文しっかり訳せるでしょうか?「いや、共通テストは時間との勝負だと言われた。速読が何より大事!」その意見は半分当たっていますが、半分間違いです。速読の重要な側面の一つに「一文に対する処理スピードを上げる」というものがあります。もちろん、全体的な把握をすばやく行うのも速読の大事な側面ではありますが、そもそも一文が読めてないのに、文章の内容はわかった!なんてことがあるでしょうか?

多くの人が行なっているのはただ「目を滑らせている」だけ。なんとなく把握したつもりになって、なんとなく問題を解いてみる。そして当たった、はずれたを確認して次の問題へ…どう考えても意味がありません。まずは一文一文の構造把握を素早く正確に行う訓練をすることです。

一つの長文に対し、単語の意味を調べ、構造把握するとなれば、すぐに終わるはずがありません。大事なことは10の英文を読むより、1の英文を穴が開くほど見ることです。


いかがでしたでしょうか。

英語勉強法は諸説ありますが、崇高すぎるもの、背景が特殊なもの、そもそも間違っているものなどがあります。人から聞いたこと、ネットに載ってたこと、学校で言われたこと。それらが本当に正しいのか今いちど確認して勉強を進めてください。

それでは、また。





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